21年年頭の御挨拶

平成21年年頭の御挨拶

<ひとづくりこそ伝統づくり>


謹んで年頭の祝詞を申し上げます。皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのことと存じます。

 亜細亜大学もその前身から数えて68回目の新年を迎えました。この間に本学は、専門学校から、短期大学、4年制大学へと、さらには学部増設や大学院設置と、大きく発展してきました。現在では、社会の中でしかるべき地位を確立しております。それには、それぞれの時代に、あるいは節目の時に、立ちふさがった課題を乗り越えるべく、それに直面した方々の懸命なご努力があったからに違いありません。課題を乗り越えるには指導者を必要としましたが、それ以上に、全教職員、卒業生、学生がそれぞれの役割を果たしました。

 恩師の愛情を学生はしっかりと受けとめて育ち、職員の親身になった相談は学生にとって大きな支えとなり、卒業生は在学生を、上級生は下級生を可愛がり、何れは先輩となる。

 このような連鎖が連綿と続いてきました。たとえば、学生によるスポーツを始めとする各種クラブ活動において、各クラブの先輩が精神的にもいかに支えとなったか。そして出された結果が亜細亜大学の知名度をどれほど高めたか。人の繋がりが重要な例は、枚挙にいとまがありません。魏の恵王が「斉に宝あるか」と問われたときに、斉の威王が「私の宝は千里を照らす4人の家臣である」と答えたという中国戦国時代の逸話がありますが、私の宝、亜細亜大学の宝は何か、と問われれば、「人である」と即座に答えることができます。亜細亜大学に関わってきたそれぞれが異なった能力や知識・経験を持ち、かけがえのない一人ひとりです。

 いたずらに過去にこだわるべきではありませんが、飛躍するには何らかの足場が必要です。その確たる足場は、結局は、過去の伝統に求めることになります。そして、過去の伝統の上にこそ、新たな伝統が作られます。礎になろうと気負う必要はなく、各自の役割を果たすことに努力すれば良いのだと思います。営々とそのことを重ねることによって、将来の亜細亜大学人が過去を顧みて、先輩達が素晴らしい伝統を作ってくれたと言ってくれれば、努力は報われたのではないでしょうか。

 亜細亜大学は本年もまた新たな歴史を積み重ねることでしょう。
 本年が皆様にも良いお年であることを祈念いたします。