「改めて全学的な協力を請う」
<2009年10月25日号>
10月に入り、すでに後期授業は始まり、また、学長職の2期目がスタートした。後期授業の開始にともない新型インフルエンザに対して最大限の警戒態勢をとっていたが、台風18号の影響で終日全学休講とせざるをえなかった。JR中央線が不通になったためである。授業回数を確保するために学事日程が窮屈になっており、全学休講にすると善後策が厳しい。文部科学省の要求あるいは日本の大学教育に対する要望は、学位の国際通用性や厳格な成績評価から単位の実質化へと、より具体的な内容に推移してきており、そのために、質的な内容に加え外形的にも授業回数の確保が要請されている。
加えて、今年の後期授業では新型インフルエンザが撹乱要因となっている。本学でも罹患者が出ているが、第一号は前期試験末に発生し直ぐに夏期休暇に入ったので、授業中の罹患者は無く、その後は一部がクラブ活動単位で発生していた。しかし、後期授業の開始とともに、授業、クラブ活動、入試、その他、アジア祭を初めとする各種の催し物による感染の可能性は高く、最大限の警戒体制をとっている。状況によっては、窮屈な学事日程をこなすのがますます厳しくなりそうである。各種危機管理体制の整備がますます重要になりつつある。
さて、学長職2期目をスタートするにあたって、既に夏休み中に各教員・学部に対して将来構想やアイディアについて広く意見を求めていた。提出された提案は組織論あり、教育論あり、経営内容ありと多彩であり、納得のいくものがいくつもあった。万機公論により決すべきとしても、学長として動揺や付和雷同による蹌踉は避けなければならない。それぞれについて完成度を高めるべく、さらに検討を進めて具体化に繋げていくつもりである。もっとも、それぞれの提案は、提案者が直接関わるか最も関心のある内容となっており、全学的には、それ以外にも改革すべきことが山積している。教員の研究時間が授業以外の各種の負担のために減少しているというデータもあるが、常に改革を推進していかなければならず、前述の危機管理体制整備も含め、全学的な協力は不可欠である。一期目の最初に訴えた格言、「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」を、今も肝に銘じている。