生成AIツールの利用について(基本方針)

令和5年9月4日
生成AIツールの利用について(基本方針)
亜細亜大学学長 永綱憲悟

ご承知の通り、現在、ChatGPT等に代表される高度な生成AIが急激に発展しています。生成AIは、適切に使用すれば、皆さんの学習効果を高める可能性をもつツールです。他方でその利用方法を誤るとさまざまな弊害も生じます。そこで本学として生成AIツールの利用について以下の通り基本方針を定めましたのでお知らせいたします。夏休みの課題等を果たす上でも十分留意して下さい。

1.授業での指示の優先

生成AIの利用がどこまで許されるかについては、授業の性格により、また各教員の指導方法により大きく異なります。従って大学として一律の禁止や、逆にやみくもな利用促進を行うことをせず、各授業での指示を優先させます。学生の皆さんは、教員の指示に従うようにして下さい。

2.一般的な注意事項

上記を前提としたうえで、生成AI利用に関しては、一般的に、注意すべき事項が明らかになっており、それを承知しておくことが大切です。以下、主な注意点を3つ掲げておきます。

(1)虚偽情報への注意
 生成AIは、投げかけた質問に対して、それらしい回答を提示してくれます。しかし、その回答が正しいという保証はまったくありません。さらに、教員からの課題や質問に対しての適切な回答になっているという保証もありません。そのため、生成AIの出した回答を何の吟味もなしにレポートとして提出すれば、そこに虚偽情報や見当違いの記述が含まれ、結果的にそのレポートは失格となる可能性が大です。この点、十分注意して下さい。
 
(2)剽窃(盗作)行為への注意
 生成AIの回答結果をそのまま自分が作成したかのように用いることは、剽窃(盗作)となり、場合によっては著作権侵害となります。むろん、自らの学びを深めることにはつながりません。かりに生成AIの利用が認められている授業であっても、たとえばレポートのどの部分でそれを用いたか示すことが必要となります。一般に、論文・レポート等の作成にあたっては、生成AI回答の丸写しは絶対に避け、内容面では自分自身の考えやアイデアを大切にし、また形式面では、出典の明記など、従来通り、しかるべき対応をとるようにしてください。
 
(3)情報流出への注意
 生成AIに自分が入力した情報は、生成AIに蓄積され、どこかで再利用される可能性があります。個人情報や機密情報を入力した場合、それが外部に漏れることとなります。この点にも注意が必要です。

  以上、現段階での大学としての指示となります。今後さらなる注意が必要となった場合はあらためて連絡します。いずれにしても、インターネットを通しての様々な便利なツールの利用においては、提供された情報の真偽性をつねに吟味し、かつ自分の頭を使って考えるという大学での学習の本質を忘れることなく、適切な利用を心掛けてください。
以上
〈2023年9月4日更新〉
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