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戻る女性差別撤廃条約40周年記念特別講義を行いました

女性差別撤廃条約採択40周年を記念した特別授業が12月11日に本学で行われました。授業は秋月弘子国際関係学部教授が担当する「国際法入門」「国際法学」の講義時間に行われ、受講生ら在学生約250人が特設会場に集いました。

秋月教授は昨年2018年6月7日にニューヨークの国連本部で行われた女子差別撤廃委員会(CEDAW)委員選挙において、委員会委員に当選・選出され活動を行っています。今回の特別授業は外務省が毎年実施する「国連人権条約体対日理解促進プログラム」事業の一つであり、秋月教授を含めたCEDAWの委員4人が登壇しました。

△講演後は多くの学生が委員のもとに集まった

登壇した委員は次の通り。
・Ms.Tamader Al-Rammah(サウジアラビア)
・Ms.Aruna Devi Narain(モーリシャス)
・Ms.Genoveva Tisheva(ブルガリア)

3人の委員からは女性の権利保護・改善に向けた自国での取り組みが解説され、女性差別の課題を多面的に考察することの重要性を強調しました。

初めに講演を行ったAl-Rammah氏はサウジアラビアでの女性の権利保護に関し、国家戦略として取り組む姿勢を持ち、PDCAサイクルを積み重ねることで立法の整備といった具体的な成果に繋げるプロセスを辿りました。理解を得ながら成果を得るには、課題に対し批判ではなく改善に向けテクニカルな専門的提案を投じることが肝要であることを経験を基に語りました。

インド洋に位置する東アフリカのモーリシャスで委員を務めるNarain氏は、最高裁判所の判事の立場を生かしつつ法整備時の留意点や外国人など適用外の対象となる事例を検証。個人通報制度の整備など独自の取り組みを紹介しました。

Tisheva氏は、すでに整備されている国際人権規約と各国判例との事例研究を中心とした教育活動を積極的に実施しています。女性差別は改善の過程にあるものの、これに対する反対運動がある現状についても言及しました。

授業終了後には質問に訪れる学生が委員に来校の謝辞とともに熱心に質疑やアドバイスを請う姿が多く見られました。受講した学生の一人は、将来の夢である教師の立場で女性差別撤廃の意識を教育現場でどのように涵養し、貢献できるのかヒントを求める声も聞かれました。

△Ms.Tamader Al-Rammah

△Ms.Aruna Devi Narain

△Ms.Genoveva Tisheva

<2019年12月16日 16時15分>