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企画部
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未来の地域社会や三鷹のまちづくりについてを提案・発表する「学生によるミタカ・ミライ研究アワード2020」(主催:三鷹ネットワーク大学)が2月27日に開催されました。この大会に参加した本学都市創造学部3年の武樋空人君、佐藤涼子さんそれぞれが率いる2チームが優秀賞を獲得しました。(以下インタビュー)
●武樋君:これまでマーケティングや経営組織を専門とする後藤康浩教授のゼミナールに所属し学んできました。「大学在学中に何か実績を残す取り組みをしよう」という先生からの呼びかけで出場を決めました。
●佐藤さん:私は都市デザインや街づくりを専門とする松岡拓公雄教授のゼミナールに所属しています。「皆で一体となって達成できる取り組みに挑戦したい」という思いで出場しました。
●武樋君:三鷹市にすでにあるコンテンツを生かす切り口で企画を練りました。高齢者を主なターゲットとして、現行施設を中心に三鷹市のバリアフリー化や訪問客の拡大を図る提案を発表しました。
●佐藤さん:私自身が関心を持っている「美容」をテーマにまちづくりの提案を発表しました。見た目も内面も美しく、ひとの気持ちに寄り添ったサービスの実現を目指して、美容関連の店舗から他業種の店舗への回遊を図りました。
●武樋君:まず市外からの来訪客ではなく、在住者、特に高齢者にターゲットを絞ったことに一目置いてもらえました。また、年齢分布や市内の人口密度、交通アクセスの利便性、感染症対策など、三鷹市の現況に関する情報を徹底的に洗い出し、ターゲットへのアプローチ効果に関して明確な根拠を提示できたこと、長期的な視点で高い効果の得られる内容であることも評価いただけたようです。
●佐藤さん:商工会議所を通して調査した過程で、周辺地域と比べて三鷹市内には数多くの美容サロンがあることに注目しました。この大会のコンセプトが「学生による」と題されていたことから、実現性も保ちつつも、「美容」という学生らしい視点を加えた点を評価していただけたと思います。美容サロンに行った方に市内各所の商店で使用できるクーポンを配布し、三鷹市内を巡ってもらう仕組みづくりが高評価を得られたと思います。
●武樋君:3年次春学期で履修した「コンテンツ制作論」(サイトウ・アキヒロ教授)で学んだ資料作りの技術が生かされました。この授業では、他者にわかりやすく、魅力的に情報を伝えるため、視覚に訴える資料を作る方法を学びました。発表にも自信をもって挑めました。この技術と経験は卒業後にも役立つものだと自信が持てました。後藤先生から資料の添削やアドバイスをもらい、情報の取捨選択のコツを学べたことも良かったです。
●佐藤さん:学部必修の留学で培った行動力です。限られた留学期間で何か困難にぶつかった時、立ち止まっている時間はありません。迷ったら調べてみる、動いてみることを実践してきました。また、チームメイト全員にも共通するところで、皆が主体的に行動できたことが結果につながったと思います。在住者へのヒアリングや、SNSを活用したアンケートの実施など、身近にできることから取り組むように努めました。データに基づいた企画提案の重要性を実感できました。
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コロナウイルス感染症拡大の影響でオンライン授業が中心となった2020年度。2人のチームもオンライン通話サービスを活用して、役割分担による調査や企画の推敲、発表練習を重ね発表に挑みました。「市規模のコンテンツづくりから日本に活気を与えるまちづくりへの可能性を見いだせた」と語ってくれた佐藤さん。今後2人は優秀賞受賞チームとして三鷹市長に提案書を提出します。