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戻るホスピタリティ・マネジメント学科の2チームが「大学生観光まちづくりコンテスト2021北陸ステージ」で上位入賞しました

ホスピタリティ・マネジメント学科木﨑英司ゼミナールを中心とした「わたしたちマジカルアイドル」の4人、久保田美穂子ゼミナールに所属する「上京ガールズ」の3人が、「大学生観光まちづくりコンテスト2021」に出場して、北陸ステージの優秀賞3位と北陸広域観光推進協議会賞を受賞しました。

同コンテストは大学生がまちづくりプランを競い合うコンテストで、各テーマに沿ったプランを提案します。
今回本学の2つのゼミがエントリーした北陸ステージでは、富山県、石川県、福井県を対象地域として、北陸ならではの資源を活かした広域周遊型の「持続可能な観光まちづくり」を実現する企画力を競います。

学生たちは、「日本の伝統を残しながら、時代に即した風情のある美しい暮らし」を北陸の魅力として、北陸の資源である生活文化や自然、歴史的な町、心、温泉、食等を活かしたアイデアで挑みました。人々の新しい生活様式に適応した、新しい旅のスタイルも提案しました。

北陸ステージ 優秀賞3位「私たちマジカルアイドル」

左から高橋健太さん、城戸梨恵さん、
坪川花梨さん、水澤沙姫さん

木﨑ゼミを中心としたチームは、北陸に何度も訪れてもらえる仕組みを取り入れたブライダル旅行のプラン「ただいま、北陸」を発表しました。

学生たちは北陸の観光課題や傾向として、①観光客が石川県金沢市に集中している、②北陸へのアクセスが良い反面、宿泊客が少ない、③観光客の割合が夫婦やカップル、子連れファミリー層が半数を占めていることを挙げました。そこで北陸の強みである豊富な観光資源とリピート客の多さに着目し、大人の家族をターゲットに、北陸の課題と強みをかけ合わせた「家族旅行×プレブライダル旅行 in 北陸」を考案しました。結婚前の家族旅行を北陸で満喫し、北陸を家族の聖地にしてもらおうという気持ちを込めたプランです。

プレブライダルとは、新郎新婦が主役として、結婚式までの前撮りや結婚式リハーサル等のことです。一方このプランでは、結婚式前の家族旅行をプレブライダルと捉え、家族みんなが主役になり、北陸の観光を親孝行の場にしてもらうものです。

考案したプランのイベントには、観光地をめぐるロケーションフォト、家族で行う日本酒づくり、撮影した写真をアルバムとしてプレゼントすることを考えました。観光地で同じ場所、同じポーズの撮影をすることで次回来訪した際に月日の流れを感じてもらうことができます。そして家族で日本酒づくりをしてもらうことで、体験の楽しさと、日本酒を1年、5年、10年と長期貯蔵することで、再訪の機会を作ります。地域のパスポートを発行して、周辺のレストランや宿泊施設を無料提供する工夫も凝らしました。時を経て同じ観光地での撮影や日本酒の開封で何度も訪れてもらうだけでなく、何世代も通した実現可能なプランを提案しました。

審査員からは、「長期間にわたる視点で検討されている点が大変魅力的でした。ブライダル産業と観光誘客を結びつけ、関係人口を創出するアイデアは面白い」と、新規性・創造性の点において高い評価をされました。
メンバーのコメント
●このプランでは家族写真が軸となるので、感染予防を徹底しながらフィールドワークを行い、様々なスポットで写真撮影を行いました。それらをエイジング加工してプレゼンテーション資料に挿入することで、イメージしやすいように工夫しました。
●どのような仕組みがより効果的か、チームの思いをどのように具体化して伝えるかが大変でしたが、何度も話し合いを重ねながら、新規性の高いプランが仕上がったと思います。
●4人で時間をかけて北陸三県の良さを一つひとつ拾い出し、このプランで北陸を活性化できると自信を持って提案したプランで賞をいただけたことが嬉しかったです。
●楽しみながら企画立案できたことが何よりよかったです。前向きに取り組めたことが、今回の結果に繋がったと思います。学科の先生方にもサポートして頂いたので、優秀賞を獲得できて本当に嬉しいです。

△プレゼンテーションの練習風景

△金沢市への現地調査の様子1

△金沢市への現地調査の様子2

北陸ステージ 北陸広域観光推進協議会賞「上京ガールズ」

左から毛塚歩美さん、市川愛悠さん、百瀬菜々子さん

久保田ゼミのチームは、大学生を対象にした「立山町を拠点とする北陸スタディケーション」を提案しました。スタディケーションとは、スタディとバケーションを組み合わせた造語で、旅行先で大学のオンライン授業を受け、空きコマや授業終了後に観光や体験を行うプランです。コロナ禍でオンライン授業を受けてきた地方出身メンバーの経験から着想を得た企画で、いつもと異なる環境で授業と体験を同時に行うことで、教室で受けるものとは違う気づきや学びが得られるという狙いです。

コロナ禍によるライフスタイルの大きな変化から、地方では新規の旅行客を呼び込み、関係人口の創出にも貢献するワ―ケーションに注目する自治体が増えています。そこで、大学生も地域貢献できる旅行スタイルを実践できないかと考え、思いついたのが北陸でのスタディケーションでした。

富山県立山町にあるワーケーション施設「KOTELO」を足がかりに、ニーズ調査と実地調査を行いました。郷土史を調べたところ、「KOTELO」のある芦峅寺地区は昔から神々が宿る山として信仰を集めた立山の玄関口として多くの旅人が行き交う地域でした。立山山域の各所は浄土と地獄に見立てられ、立山に巡拝することで生まれ変われるとされています。

「KOTELO」には「生まれ変わる」という意味があり、廃校を利用したシェアオフィスとして運営されています。運営者とのインタビューで「学校の雰囲気を感じてもらい、心豊かに人間らしさを取り戻す場所にしたい」という言葉が印象的でした。立山町役場の職員からは、「KOTELOが地域活性化と住民のためになることを期待している」という話を聞き、立山町とKOTELOを拠点に決めたようです。

立山町を拠点とする北陸スタディケーションを分析し、①進路選択に悩んでいる、オンライン生活に疲れている大学生へ、自分を見つめ直し今後の人生を考えるプラン、②就活を控え働くことについて考えたい大学生向けに、アート思考を鍛えるプラン、③公務員志望やまちづくりに興味がある大学生へ、地域活性化を実践的に学ぶプラン、④流行に敏感な大学生へ、地域の魅力を情報発信するプランの4つのプランを考案しました。

スタディケーションの実現によって、地域との活発な交流関係が生まれ、地域の特徴を活かした情報発信できるとともに、地域課題の解決や新たな発見を得られる可能性を示唆しました。

審査員からは「スタディケーションの観点は先進的で意味深く、4つのプランが具体的かつ魅力的。立山信仰と観光を結びつけた視点は斬新でした」と評価されました。
メンバーからのコメント
●大学生のニーズ調査や、金沢市、富山市、立山町への現地視察とヒアリング調査を経て、立山信仰の“生まれ変わる”というキーワードに引き込まれました。(市川愛悠さん)
●立山町が今では通過型地域になっているものの、地域の特性を活かした取り組みでより認知してもらえると思いました。地域の役にも立ちたいと、3人で様々な大学生像を想定し、1週間の滞在プランや交流プログラム、推進体制を考えました。(毛塚歩美さん)
●対面授業に戻っても、観光や地域活性化に関わる学部学科こそ、時々オンラインでの受講を認めてもらって授業のない時間に活動を行えば、いつもと違う気づきや学びがあると考えました。スタディケーション参加者自身や地域も活性化が期待できるはずです。(百瀬菜々子さん)

△ワーケーション施設「KOTELO」の見学とヒアリング

△立山町役場で立山観光の課題をヒアリング

△課題やアイデアのプランニング

△最終審査に臨むプレゼンの様子

大学生観光まちづくりコンテスト2021
全国の大学生が観光まちづくりプランを競い合うコンテストです。
旅行企画に留まらず、地域の観光資源を発掘・活用し、観光を通して地域を活性化させることを目的として毎年開催されています。
2021年度は、国内であればどこでも設定自由でニューノーマル時代に対応したプランを提案する「ニューノーマルステージ」と、北陸ならではの資源を活かした広域周遊型の「北陸ステージ」が設定され、各テーマに沿った企画提案がされました。
 
<2022年04月28日 18時30分>