- お問い合わせ
-
企画部
企画部
越中瀬戸焼は約430年の歴史を誇る富山の伝統工芸品です。若い世代に対し「食」という馴染みやすい観点から、焼物に触れてもらいたいという思いにより、観光プランのコンセプトを「越中瀬戸焼を使って食べる」に設定しました。実際のプランは、現地の陶芸家の下で陶芸体験をし、それを東京で受け取り、自分の手で創り上げた焼物を使い富山の名産を食べながら、交流会をするというものです。陶芸体験からそれを使った食事まで、五感をフルに使うことで越中瀬戸焼をより身近に感じながら、立山ブランドを楽しめるプランとなっています。
立山は江戸時代から「神々が宿る山」とされ、信仰の対象となってきました。立山の人々にとって当たり前のように昔から身近にあり、受け継がれてきた立山信仰を、より多くの人に知ってもらいたいと観光プランを考えました。主なターゲットは「大都市から離れたい人」「外国人」「地元の若者」の3つで、都市生活に慣れた人々のデジタルデトックスや外国人への日本的宗教体験、立山信仰に馴染みの薄い若者へ、地元文化の再認識をしてもらうことを目的としています。このプランでは、「立山博物館」「雄山神社」「まんだら食堂」など、五感全てで立山信仰と地域文化に触れ、東京に帰ってからも立山とのつながりを感じてもらうことができます。
立山町の里山には、野生動物との距離の近さやアドベンチャー要素、静けさの中で五感を研ぎ澄まして自然を体感できる環境など、都会にはない魅力が多くあり、これらの魅力を存分に体験できるプランを考えました。具体的には、eバイクに乗って立山町の里山らしい道を楽しむコースとオリジナルマップを提案しました。マップには「白岩川ダム」「白岩酒造」など、立山町の立寄スポットの他に、ゼミ生が現地で見つけてきた五感に訴えるおすすめスポットが掲載されています。また、若者に向けてSNSで効果的な発信ができるよう、里山の魅力を表現した動画も作成し披露しました。
会場で聴講された日本橋とやま館の田﨑館長からは「若い世代からの提案は新鮮で面白かった。具体化できることを相談したいですね」と、お言葉をいただきました。