「開発協力コース」では、開発途上国が抱える経済発展や貧困、格差などを理解し、問 題解決に向けた開発援助について多角的に学びます。理論的な科目と、現場の実態を考える科目が多く、現場で活用できる知見、そして実践力を養います。
(科目は専門科目のみ記載)
1年次
オリエンテーションゼミ |
基礎ゼミ |
国際英語Ⅰ |
国際英語Ⅱ |
国際協力入門 |
開発のための文化人類学入門 |
政治学概論 |
地球環境問題入門 |
国際経済入門 |
国際保健ベーシックス |
国際政治入門 |
社会学概論 |
|
経済学概論 |
必修のゼミ、導入科目としての国際協力入門・文化人類学入門の履修に加えて、環境問題や保健問題に関する基礎的な知識をきちんと修得しておきます。また、さらに国際協力分野は学際的な分野なので、経済、政治、社会の概論科目、各コースの入門科目を幅広く履修しておきます。英語(フレッシュマン・イングリッシュ)と全学共通科目の英語科目、学科の英語専門科目(必修)は、国際協力の現場で将来使える英語力の修得のために、重要な授業となります。文章作成能力を強化するために「文章表現」(全学共通科目)も履修しておきます。


2年次
プレ専門ゼミ |
AUAP・AUASP |
国際協力と経済開発 |
開発と社会 |
環境科学 |
アジアを知る12章 |
Presentation of Global Studies Ⅰ |
春学期は専門科目の準備科目として、「国際協力と経済開発」、「開発と社会」を履修します。あわせて英語専門科目の「Academic Writing」、「Presentation of Global Studies Ⅰ」などで、実践的な英語力の強化をはかります。幅広い教養を身につけると共に、専門科目履修の準備のために全学共通科目から「アジアを知る12章」、「アジアの伝統文化」、「女性学」や「ボランティア論」、「環境科学」などの履修もしておきます。秋学期のアメリカ留学もしくはマレーシア留学(AUAP・AUASP)では、将来の現場力の養成のために、さらなる英語力の強化と異文化体験の修得を図ります。


3年次
専門ゼミⅠ(国際協力ゼミ) |
専門ゼミⅡ(国際協力ゼミ) |
社会開発論 |
開発経済学 |
国際NGO論 |
農業農村開発論 |
実践国際開発論 |
ジェンダーと開発 |
開発途上国の社会と文化 |
比較文化論 |
International Development |
環境と開発 |
国際インターンシップ |
アフリカ開発論 |
|
インターナショナル・フォーラム |
アメリカからの帰国後、必修の専門ゼミを履修します。国際協力分野のゼミに所属し、少人数クラスでの能動的な学修を通じて、専門知識の修得と共に、問題発見能力、調査能力、文章作成能力、プレゼンテーション能力、ディスカッション能力、コミュニケーション能力等を修得し、積極性と協調性を持って、自ら問題を解決できる力を養います。講義科目では「開発経済学」、「農業農村開発論」、「環境と開発」、「社会開発論」など、国際協力コースの中核科目を履修します。また、自分の研究テーマによっては、開発途上国の特定地域の社会と文化について理解を深めるため、多文化コミュニケーション学科科目の「西アジアの社会と文化」、「中南米の社会と文化」、「東南アジアの社会と文化」、「南アジアの社会と文化」なども履修します。夏休みの「実践国際開発論」では国内の国際協力の現場を体験的に学びます。ゼミ合宿が行われる場合もあります。「百聞は一見に如かず」、長期休暇を活用して開発途上国の現場へ赴き、開発問題の実状を肌で感じてくることもお勧めします。途上国で生じている様々な開発問題とその原因について経済学、文化人類学、社会学、政治学、環境政策学など様々な学問分野から多角的に学び、また現場での実態について体験的に学ぶことを通じて、国際協力の現場での実践力を養います。


4年次
総合ゼミⅠ(国際協力ゼミ/卒業論文執筆) |
総合ゼミⅡ(国際協力ゼミ/卒業論文執筆) |
東南アジアの政治と外交 |
平和構築論 |
中南米の政治と外交 |
Global Governance |
アジア経済論 |
|
総合ゼミで指導教員の指導のもと、卒業論文執筆を行います。今まで学んだ専門知識を踏まえて、開発途上国や国際開発、国際協力に関する幅広い問題の中から自分のテーマを選びます。その上で、その問題の実状について詳細に学修すると共に、問題の背景や要因について深く掘り下げて考察し、研究の成果を論文にまとめ上げていく作業を行います。そのためには、まず図書館に足を運んで参考資料を収集し、文献を読破していく作業が必要です。自分自身の能動的かつ地道な学修が欠かせません。卒業研究では一つのテーマについて深く掘り下げていくことにより、問題を深く考える洞察力を養い、複雑な問題の原因や背景、他の事象との関連を分析する力を修得します。さらに論文執筆とゼミでの報告・討論を通じて、情報を収集し整理する力や自分の考えを適切に文章化し、人に正しく伝える力を養います。こうした能力は国際協力の現場、さらには一般社会での問題解決において不可欠な力です。卒業論文執筆は学部教育の集大成といってよいものです。