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異なる文化をつなぐコミュニケーション能力を高める多文化コミュニケーション学科。
外国語によるコミュニケーション能力の習得を目的に、国際共通語である英語に加え(TOEICⓇ600点以上を目標)、韓国語、中国語、インドネシア語、ヒンディー語、アラビア語、スペイン語の中から1言語を地域言語として選択し、1年次から本格的に学びます。

ここでは、本学で履修することのできる6つの地域言語とその魅力を紹介します。

アラビア語

アラビア語

アラビア語の基本情報と特色

アラビア語は、西アジアから北アフリカに広がるアラブ世界で使われています。アラブ世界の人口は、およそ3億人ですが、アラビア文字に関しては、周辺の他の言語でも使用されており、その使用人口は5億人を超えます。またアラビア語は、15億あまりの信者を有するイスラーム世界の共通言語でもあり、国連の公用語にもなっています。

アラビア語は西アジアに生まれたセム語と呼ばれる古い言語の仲間です。7世紀にアラビア半島から広まっていきました。現在、使用されているアラビア語の仲間には、イスラエルで使われているヘブライ語があります。装飾にも使われる美しいアラビア文字は、28個からなり、右から左へ書いていきます。

アラビア語を学ぶメリット

学習者の数がきわめて少ないため、中級まで学習し、文字の表記方法や基本会話、さらに基礎文法をベースにして表現力を強化しておくといろいろな分野で貴重な人材としてアピールすることができます。また授業ではアラブ・イスラーム文化の話題も積極的に取り上げるため、アラブ世界やその周辺地域(中東世界)に関する幅広い知識を習得することができます。

授業と到達レベル

初級は、挨拶と自己紹介を中心とした基本会話を習得することと、アラビア文字の仕組みを理解することが目標です。簡単な歌も覚えます。中級からは、多様な場面を想定した会話や作文を通じて表現力を養うことを目指します。上級では時事アラビア語の読解に重点を置き、言語を通じた地域情勢の総合的理解を目指します。

教員からのメッセージ

アラビア語を履修する受講生からはこんな声が寄せられます。
「世界を見る視野がすごく広がった!」
「イスラームに対するステレオタイプ的な見方がなくなった。」
「やればやるほど難しく感じるが、徐々にではあるが、理解が深まることが分かり、一層やる気が出てきた。」

教員は、それぞれ楽しく為になる授業を心がけています。アラビア語を学んで21世紀を見つめる視点を探してみませんか。

インドネシア語

インドネシア語の基本情報と特色

インドネシア語は東南アジアにあるインドネシアで話されている言語です。インドネシアの人口は約2億5000万人であり、ほぼすべての人がインドネシア語を話します。おとなりのマレーシア、ブルネイ、シンガポールで使用されているマレー語は、インドネシア語と姉妹言語で、両言語を合わせると使用人口は2億7000万人ほどです。

インドネシア語の特色は、英語と同じラテン文字を使うこと、文法構造が英語に比較的似ていること、発音がそれほど難しくなく単語をつなげればコミュニケーションが可能であることです。日本人にはなじみのないように思えるインドネシア語ですが、旅行情報誌の「じゃらん」はインドネシア語です。「道」「歩く」といった意味があります。

インドネシア語を学ぶメリット

インドネシアには日系企業が数多く進出しています。海外でキャリアを積んでみたいと考える人には英語+インドネシア語の習得をお勧めします。バリ島を観光するときにもインドネシア語を知っていると現地の人に大変喜ばれ、すぐに友達になれます。日本へのインドネシアやマレーシアからの観光客も増えています。観光客に対して、その人の母国語で接するということは「最高のおもてなし」ではないでしょうか。

授業と到達レベル

初級では文法を一通り学習し、インドネシア語検定E級レベルの合格を目指します。中級では会話、読解、作文を勉強します。検定D級レベルの合格が期待されます。上級ではさらに長文読解能力や作文能力を養います。検定C級レベル、B級レベルの合格を目指します。C級レベル以上の能力があると、現地でのビジネスに非常に役立ちます。

教員からのメッセージ

インドネシア語は勉強すれば、すぐに使えるようになる言葉です。
インドネシアは急速な発展を遂げつつあり、日本との関係も緊密になっています。インドネシア語を使う場面は今後、確実に増えていくので、迷わずチャレンジしましょう!

韓国語

韓国語の基本情報と特色

朝鮮半島・中国・旧ソ連・日本・アメリカなどに居住する韓(朝鮮)民族によって使用されている言葉で、世界の母語人口では上位12番目を占めています(文科省基本データ)。そして、世界の諸言語のなかで日本語と最も似ているので、日本人にとって大変学びやすい言葉と言えます。文字であるハングルは子音と母音の組み合わせで成り立っています。

ハングルは、1443年、朝鮮王朝第4代の王、世宗によって創案されました。当時使われていた漢字は韓国語の発音体系と合わず、また知識人層しか学習できていないという実情から、大多数の庶民にも学びやすい文字を完成したのであります。以来、ハングルは朝鮮半島の識字率向上にかなり貢献してきました。ハングルは、1997年ユネスコ世界記録遺産に登録され、また、世界の識字率向上に貢献した人に、「世宗大王賞」The UNESCO King Sejong Literacy Prizeが授与されています。

韓国語を学ぶメリット

▲韓国でのフィールドワーク

文法構造が酷似していること、漢字音によって読まれる一定の語彙を共有していること、日本語と近い敬語体系があることなどが学習上のメリットです。政治・外交上の衝突でお互いへの否定的なイメージもありますが、文化・経済の面では交流が盛んで、ビジネスチャンスも多いです。2014年の訪日外客数で、韓国(276万)は台湾(283万)に次ぐ多さで、全体訪問客の20.6%でした。

授業と到達レベル

暗号のようにみえるハングル文字もその仕組みはシンプルで、すぐ読み書きできるわかりやすい構造になっています。初級では韓国語を使って旅行ができるレベル、中級では日常会話ができるレベル、上級では文献を読み、エッセイが書けるレベルを目指しています。上級を履修している学生の中には3年次に韓国語能力試験上級に合格している人もいます。また、卒業生には韓国企業に就職した人もいます。

教員からのメッセージ

韓国語を通して韓国の若者や文化にも触れる旅を!

スペイン語

スペイン語の基本情報と特色

スペイン語はメキシコ、アルゼンチンなどラテンアメリカ・カリブ地域の18ヶ国およびプエルトリコ(米国領)、そしてスペイン、さらに赤道ギニア(アフリカ西海岸の国)の公用語です。またプエルトリコ以外の米国内にも数千万人の話者がいます。国連の公用語でもあります。

元がラテン語のいわゆるラテン系の言語の一つであるスペイン語は、ポルトガル語、フランス語、イタリア語などの他のラテン系言語とは兄弟の関係にあり、文法でも語彙でも大いに共通性、類似性が見られます。また語彙においては英語とも共通性が少なくなく、音声に関しては母音が五音(a, e, i, o, u)から成るという意味で日本語に似る面もあります。

スペイン語を学ぶメリット

日本では近年、大学などで学ぶ人が増加傾向にあるスペイン語ですが、まだまだ英語と比べると使える人は多くありません。使用地域のラテンアメリカ諸国は、今後大いに発展することが望め、日本にとって経済のみならずにおいて重要であり、スペイン語ができることは有利でしょう。住みやすい国々でもあり、スペイン語を身に付けて将来住むことを考えるのも一興です。(写真=メキシコに公費留学した本学女子学生が、現地で習った民族舞踊を踊っているところ)

授業と到達レベル

音声上の抵抗が少ないためか、比較的すんなり入っていけるようですが、動詞の活用が多いのが一大ポイント。とはいえ、授業での指示に従って順を追って勉強すれば克服することができます。1年ないし2年真面目に基礎を勉強したところで現地体験をすれば(また現地に行かずとも国内でネイティヴ・スピーカーと積極的に話せば)、かなり話せるようになるでしょう。

教員からのメッセージ

日本語を母語とする人にはスペイン語は学び易い言語だと云われています。とはいえ、ラクそうだと思って選択してラクばかりしていたら、厳しい結果が待っています。選択したなら、必要な努力を怠らず、何億人もの話者がいるスペイン語世界への パスポートを手にすることが出来るよう、頑張っていただきたい。

中国語

中国語の基本情報と特色

中国語は14億人近い人が使用する世界最大の話者人口を有する言語です。今日、中国語は中国、台湾、シンガポール等の国・地域における公用語だけでなく、世界中に広がる華僑・華人の間で広く使用され、また国連の公用語にもなっています。
 
中国語は、北方方言(北京語など)、呉方言(上海語など)、粤方言(広東語)、閩方言(福建語)などいくつかのグループに分かれますが、授業では漢族だけでなく多民族国家中国を構成する55の少数民族の共通語として使用される北方方言を基礎とした普通話(標準語)を学びます。

中国語を学ぶメリット

中国がアメリカに続く第2位の経済大国になった今、日本で中国語はビジネスに必要な外国語として英語に続く地位を占めるようになりました。これまで中国語が必要とされた商社、メーカーといった輸出産業にくわえ、近年ではその半数近くを中国語の話者が占める訪日観光の関連業界、具体的には観光、航空、小売等の幅広いサービス分野にとっても中国語は欠かせない言語となっています。

授業と到達レベル

このように今日の日本では仕事で中国語を使う機会が確実に増えました。このため授業では「仕事現場で使え、評価される」レベルを目指します。具体的には発音・文法・作文からなる通常の授業に加え、ネイティブ教員による会話を中心とする実践的教育と就職に際し資格として評価される中国語検定試験3級の合格に向けた検定対策も行います。

教員からのメッセージ

中国語は仕事で使って初めてその意味を実感できる言語かも知れません。皆さんが学生時代に中国語に対する関心をより深めてゆけるよう、地域言語の授業の他にも、中国語が使用される地域に皆さんと一緒に行き現地体験をする「多文化フィールドスタディー」「同インターンシップ」等の体験型授業を用意し、皆さんの履修をお待ちしています。

ヒンディー語

ヒンディー語の基本情報と特色

ヒンディー語はインド全域で通じる言語で、母語とする人はインド国内で5億人以上、母語ではないが理解できる人を含めると、インドの全人口(12.7億人)のほとんどに当たります。

さらにパキスタンの国語ウルドゥー語は、ヒンディー語の姉妹言語であり、話し言葉としては、両者にほとんど差はありません。ネパール語とヒンディー語もごく近い関係にあります。

ヒンディー語はインド・ヨーロッパ語族に属し、英語、ドイツ語、フランス語などと親戚関係にあたります。文法上、ヨーロッパ諸語との共通点は多く、個々の単語もそれらと似たものが多いです。しかし、歴史的いきさつにより、語順は日本語と瓜二つ。「昨日」と「明日」を同じ単語で表わすなどの面白い表現もあります。文字の習得は容易でしょう。

ヒンディー語を学ぶメリット

まだヒンディー語を使える日本人は珍しいと言われています。
少しでも話せると、多くのインド人に喜ばれ、宿泊先、散歩中、レストラン、買い物などあちこちで親切にしてもらえるでしょう。インドはアメリカ、中国を追って、21世紀中に世界3大経済大国の一つになると予想されています。当然、ヒンディー語はビジネス界でも重要な言語の一つになりつつあるのです。

授業と到達レベル

最初はヒンディー語の見慣れない文字にちょっとひるんだ学生たちも、すぐに慣れ、ほとんどが中級以上まで履修します。言語の学習を通して、インド人の思考法、文化などにも自然となじむので、履修している学生はインドを旅行してもすぐにヒンディー語で話し始めることができるでしょう。先輩たちの中には、大学院でインド研究を続けている人や、大企業でヒンディー語を使う仕事をしている人もいます。

教員からのメッセージ

インドは急速な経済発展や個性的な歴史と文化など、魅力に富んでいます。しかし本学でのヒンディー語履修者は必ずしも多くありません。その最大の原因は、おそらく見慣れぬ文字でしょう。しかし、文字は2日あれば覚えられる!(保証します。)文字さえ覚えれば、ヒンディー語は日本人にとって、実は英語よりはるかに簡単。語順も日本語と同じなのです。

〈2015年11月20日更新〉