戻る「学び」とつながる“多文化フィールドスタディー”

「多文化フィールドスタディー」は海外で現地調査を行う多文化コミュニケーション学科の人気科目。自分の足を使って情報を集め、課題に取り組むことで、資料をいくら読んでも出会えない発見があります。3.4年次の夏季休暇期間中の1週間を利用し、同行の担当教員の指導を受けながら海外で現地調査を行います。

多文化フィールドスタディーとは

フィールドワークとは、現地調査をベースに自分の足を使って情報を集め、課題に取り組むスタイルの研究方法です。国際関係学部多文化コミュニケー ション学科の「多文化フィールドスタディー」では、3・4年次の夏季休暇期間中の1週間を利用し、同行の担当教員の指導を受けながら海外で現地調査を行い ます。

 

現地では、何を調査をするのか?
その調査をするには、どこを訪れ、何を聞くべきなのか?
現地での調査から何を見出し、自分はどう考察するのか?

自ら計画を立て、実行することが大切です。

 

実際に海外現地に赴き、自分の目で見て自分の足で情報を集めることは容易ではありませんが、普段のキャンパス内の授業では決して出来ない体験になるでしょう。

2014年度 実績
中国:4人、韓国:11人、ベトナム:7人、フィリピン:5人

研修前後のサポート

充実したサポート体制で、学生の研修を支えています。

ゼミナール談「足で集めた調査データは、重みが違う」

国際関係学部多文化コミュニケーション学科
左から平松ちひろさん(HIRAMATSU Chihiro)/三橋秀彦准教授(MITSUHASHI Hidehiko)/永井夏海さん(NAGAI Natsumi)/仲條哲矢さん(NAKAJO Tetsuya)/板垣萌子さん(ITAGAKI Moeko)/藤巻大地さん(FUJIMAKI Daichi)

北京での調査に参加した三橋秀彦准教授のゼミナールのメンバーに話を聞きました。

藤巻: 私たちは中国・北京で12日間の現地調査を行いました。テーマは「中国におけるインターネット消費」。中国のインターネット市場で日本の商品を売るためのヒントを得られればと考え、20代を中心とした中国人約150人に街頭アンケートを行いました。

平松: 最初の難関は、中国語のアンケートシートの作成。前日の深夜まで必死で作業をしました。

永井: でも、一番つらかったのは路上でのアンケート調査。ほとんど無視されましたからね。

仲條: とはいえ、粘って150人分のデータを回収。私は路上を諦めて、40代以上の男性にターゲットを定め、居酒屋で声をかけたら大当たり。たくさんの回答を集めることができました。

三橋先生: その積極性と柔軟な対応力は、海外で働く上で不可欠の資質だと思いますよ。

板垣: アンケートの質問項目は、ネットショッピングの利用頻度やどのような広告を意識するか……といった内容でした。

平松: ここで、留学前に学んだ「マーケティング」の知識が存分に生かされた気がします。

三橋先生: そして、帰国後に調査の結果を報告会で発表したけれど、その資料づくりでは、どんな工夫をしましたか?

永井: データの見せ方には苦労しました。単純に集計結果をグラフにするだけでなく、参加者に理解してもらうための要素を足したりしました。

仲條: そして、気合いを入れて発表に臨んだものの報告会で待っていたのは、アドバイザーとして参加していた企業の方からの厳しい質問……。

板垣: 中国で日本の商品を売るなら「ブランド化が重要」と結論づけたのですが、「その根拠は?」と問いただされて、説得力のある論拠を提示できなかったのは大きな反省点です。

 

永井: 企業の方から見たら、まだまだ甘かったのかと思うとショックでした。

平松: でも、学生時代にそのことに気づけたのは実は貴重な経験だったと私は思います。

三橋先生: 多文化フィールドスタディーの目的は、海外を「直」に感じること。現地で自分の足で集めたデータを加工して、発表するところまでトータルで体験することが何より重要なのです。

体験者の声

浮き彫りになった韓国の就職事情

多文化コミュニケーション学科 4年
杉本吏彩さん
派遣先:韓国

韓国ソウルで「日本と韓国の若者文化」をテーマに現地調査を実施。私たちが立てた仮説は、「日本より韓国の大学生のほうが勉強熱心」というもの。現地大学生に「勉強時間」や「アルバイト経験」についてアンケートをした結果、日本以上に厳しい韓国の就職事情が浮き彫りになりました。

「貧困=悪」では片付けられない

多文化コミュニケーション学科 4年
佐藤 崚さん
派遣先:フィリピン

フィリピン・セブ島の現地家庭でホームステイを経験。スノコに布を敷いたベッドで寝ました。でも家の中は近所の子どもたちの弾けるような笑顔でいっぱい。「貧困=悪」という固定概念に疑問を感じました。在学中にさらに広い世界を見て、世界の貧困とどう向き合うべきか考えたいです。

〈2015年4月1日更新〉