「第11回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」のプログラム、聴覚障害の学生を学内で支援する事例を発表する「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト」が12月19日、20日に福岡県で開催され、本学から5人の学生が参加。17団体中4位に相当する「プレゼンテーション賞」を受賞しました。
発表を行ったのは聴覚障害のある学生3人を含む5人の学生(勝井円令佳さん、高橋聖君、林滉大君、林菜津美さん、笹川楓子さん)で、「国富論」「グローバリゼーション」など、普段耳にする機会の多い専門的な用語・単語を手話で表現する「手話表現研究」についてポスターセッションを行いました。
また、来場者へ配布した資料にも「手話表現研究会」について記載。
5人は、多くの講義で手話通訳を受けられるようになった一方で、ろう学生と手話通訳者との距離に着目。言葉の意味や講義内容を完全には理解できないなどの課題について、「手話表現研究会」への参加を通じ、教員・通訳者・ろう学生の三者が互いの状況を理解し、関係を深める場の必要性を示しました。
「専門用語の手話表現を決めるだけではなく、教員・手話通訳・ろう学生が一つの場所に集まり、お互いの関係を深める良いきっかけになりました」と、勝井さん。当日は興味を持って頂けたお客さんが多かったことが印象に残ると喜びを語りました。
「今年の4月から障害者差別解消法が施行されますので、シンポジウムで障害者差別解消法についての講演、他大学の聴覚障害学生支援の取り組みを知るなどを聞く機会があり、とても良い刺激を受けることが出来ました。これから亜細亜大学の聴覚障害学生支援の取り組みを良くして行きたいと思います。そのためには皆さんのご協力が必要になってくると思いますので、宜しくお願い致します」