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海外経験を経て
さらに飛躍する卒業生

増田寛子さん

アサヒビール株式会社
増田 寛子さん
経営学部 経営学科 2010年3月卒業

大学時代について教えてください。

私という人間のベースはすべて、亜細亜大学での4年間で築かれたといっても過言ではありません。特に「アジア夢カレッジ」で中国語を勉強し、中国に留学しなかったら今の自分はないと感じています。それほど貴重な経験になったのは、数え切れないくらいの壁に直面したからです。

成長の原点
大学受験で目標を達成できなかったことが悔しく、大学では絶対に後悔しないと誓いました。将来武器になるものが欲しくて選択したのは経営学と中国語です。2年次に中国留学を経験しましたが、勉強不足を感じたので、休学して中国でのインターンシップに挑みました。

中国の留学ではどのような壁に直面しましたか?

最初の壁は、言語の壁でした。父の仕事の関係で、とても縁が深かった中国に興味を持ち、中国語をマスターすると意気込んで勉強を始めましたが、中国語は本当に難解で、なかなか勉強が進みませんでした。留学先では、私の発音は聞き取ってもらえないことが何度もあり、優秀な中国の大学生からは、むしろ日本語で話をされることもありました。とても悔しかったことを今でも覚えています。けれども、振り返るとそうした苦い経験の方が成長の糧になりました。

留学の経験はどのように活かされていますか?

中国ではコミュニケーションの壁にも直面しました。
海外では、「互いに違う部分があることを理解し合うこと」を出発点にコミュニケーションを図るので、自分と同じだろうと思い込んでしまうと、良い関係性が築けないんです。多様な文化的背景を持つ人々と交流していく中では、人同士のかかわり方にもさまざまなかたちがあることに気づけました。
違いを受け入れる姿勢は、日本での仕事でも活かされています。私は現在、お客様相談室という部署で電話対応業務に携わっているのですが、電話の向こうのお客さまも自分とは違う価値観や考えを持っていると考え、丁寧にお悩みや相談に乗ることを意識しています。
大学時代に、自分はこれだけ熱中し、努力したと誇れる経験を得たことは自信につながっていますし、その自信が何があってもブレない自分の中の軸になったと感じています。

後輩へメッセージをお願いします。

将来の夢や目標がないという人にこそ、亜細亜大学のさまざまな講座やプログラムを利用してほしいです。特に海外プログラムは60年以上の実績があるので、学びのきっかけをつかめるはずです。いろいろなことを見聞きする中で好きなことに出会い、大学時代にこれをやったと誇れる自分の軸となるものを見つけてほしいと思います。その軸は、卒業後、社会人になってからの自分の支えにもなります。

〈2020年7月17日〉