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フィリピンでの活動を
日本国内の社会問題の解決につなげたい!

横田 宗

NPO法人アクション 代表
横田 宗
経済学部 経済学科 平成11年3月卒業

フィリピンの児童養護施設で、子どもたちの自立を支援

NPO法人アクションの代表として、児童福祉を中心とした国際協力事業に取り組んでいます。アクションは、亜細亜大学在学中に立ち上げた団体で、現在はフィリピンのマニラを拠点として、日本法人とフィリピン法人の全事業を統括しています。

近年、力を入れているのは、フィリピンの児童養護施設で子どもたちの自立支援を行う「チカラプロジェクト」。職業訓練と情操教育のためのクラブ活動を通じて、子どもの「生きるチカラ」を育てています。例えば、「ハサミノチカラ」プロジェクトでは美容師、「癒しのチカラ」プロジェクトではセラピストになるための知識と技術を身につけることができます。これらは、日本の企業や団体の協賛によって運営されており、その協力者を集めるのも私の重要な仕事です。いずれは、こうした企業・団体と協力して、フィリピンの孤児たちが日本に来て働けるような仕組みもつくっていきたいと考えています。

この仕事のやりがいは、なんといっても子どもたちが成長していく姿や貧困層の人々の暮らしが豊かになっていく様子を目の前で見られること。これまでも孤児として育った子どもがアクションの奨学金で大学に通い、ソーシャルワーカーになっていく姿などを多数見守ってきました。

亜細亜大学で生まれた活動が、国の機関を動かすまでに成長

ボランティア活動との出会いは、高校3年生のときでした。単身でフィリピンに渡り、ルソン島での災害支援に参加。その経験が評価され、一芸一能推薦入試で亜細亜大学に入学しました。そして、大学1年次にアクションを立ち上げ、大学生の仲間と共にルーマニア、ケニア、ルワンダなどで国際協力のボランティア活動に従事しました。当時、学内の公認団体ではなかったのですが、大学から活動を全面的にサポートしてもらったことをよく覚えています。その頃から亜細亜大学には、海外を経験している学生が多くいて、キャンパスでさまざまな情報交換ができました。大学との関係は卒業後も続いていて、現在も「ボランティア論」の授業に外部講師として参加したり、亜細亜大学ボランティアセンター(AUVC)の学生たちと一緒にフィリピンでのスタディツアーを企画したりしています。

団体を設立してから20年以上が経ち、活動の幅がどんどん広がっています。近年、JICA「草の根技術協力事業」*として取り組んできた児童養護施設の職員に向けた能力強化研修がフィリピン社会福祉開発省の認可を受けることができました。これにより、フィリピン全土で研修を行える環境が整うかもしれません。亜細亜大学のキャンパスで生まれた活動は、国の機関に影響を与えるまでに成長したのです。

一方、日本の国内でも子どもの貧困は大きな問題になっています。今後は、海外での活動で得た経験を日本国内の子どもの自立支援や女性の所得向上支援にも役立てたいと考えています。

*独立行政法人国際協力機構(JICA)の国際協力支援事業

〈2017年8月10日更新〉