総合
2026.06.25
令和7年度『亜細亜大学ティーチングアワード』受賞者インタビュー:ウォルターズ マーク客員講師
令和5年度からスタートした、全学部生による投票結果をもとに、優れた授業を実施している教員を表彰する『亜細亜大学ティーチングアワード』(選考方法など詳細はこちら)。
令和7年度の受賞者となった3人の教員のうち、英語教育センターのウォルターズ マーク客員講師のインタビューをお届けします。
ウォルターズ マーク客員講師 プロフィール
所属:英語教育センター
担当科目:Freshman EnglishⅠ、Ⅱ など(※科目名、科目区分は所属する学科により異なります)
令和7年度の受賞者となった3人の教員のうち、英語教育センターのウォルターズ マーク客員講師のインタビューをお届けします。
ウォルターズ マーク客員講師 プロフィール
所属:英語教育センター
担当科目:Freshman EnglishⅠ、Ⅱ など(※科目名、科目区分は所属する学科により異なります)
間違うことを恐れずたくさん英語を話してほしい
学生が自信を得ることが一番大事
1年次の必修・必履修科目「Freshman English」を担当するウォルターズ先生。授業はオールイングリッシュで、文法についても会話を楽しみながら進めています。受講する学生からは「授業が楽しかった!」「もし次の学期がウォルターズ先生のクラスじゃなかったら泣いてしまうかもしれません」「Mark! I love you! We all love you as you love us! I hope we can get together every semester until I would graduate…」というコメントが寄せられています。「一番大事なのは、学生たちが自信を得ること。私は自分のことを『英語の先生』というよりも『コミュニケーションの先生』だと思っています。単語や文法ではなく、学生が自信を持ってコミュニケーションを取れるようになるためのサポートがしたいんです。
英語を学ぶのは、発音も文法も含めとても難しいことだと理解していますし、別にペラペラと流ちょうにしゃべれるようにならなくてもいいんです。学生が話す英語が間違っていても、私も他のネイティブスピーカーたちも気にしません。授業は失敗できる場だから、たくさん話して少しの勇気や自信が持てるようになったら、ぜひ学校内や街中で外国人に話しかけてみてほしいです。
話せば話すほど上達して間違いが減っていきますし、もっと楽しく話せるようになると思ってほしいです」
必ずしもテキストどおりに授業を進めなくてもいい
ウォルターズ先生はアメリカの大学や大学院でマスコミュニケーション学を専攻し、その中で日本の映画や文化、歴史に触れ、いつか日本で働きたいと考えるようになったそうです。日本映画に関しては、黒澤明監督の武術映画についての著書もあります。そして2014年にJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)の選抜試験に合格して来日。広島の高校で英語を教えた後に上京し、大学で講義するようになりました。2022年から亜細亜大学の教壇に立っています。
ある日の「Freshman English」にお邪魔すると、早く着席していた学生と少し会話をしてから、出欠確認の点呼をして授業開始。20名ほどの学生の顔と名前を完全に覚えている先生は、電車の遅延で遅れてしまった学生にも、一人ひとり名前を呼びかけてコミュニケーションを取っていました。最初に「Today’s Goal」として学ぶ内容を箇条書きで提示した上で、授業を進めていきます。
「Today’s Goalに向けてのレッスンプランはありますが、授業中に学生の様子を見て、こっちが楽しそうだな、と思ったら変更することもあります。教科書は使いますが、必ずしもテキスト通りでなくてもいいし、学生の理解度によってはスキップする内容があってもいいと思っています」
この日のGoalは、1.Adverbs(副詞)、2.Grammer(文法)、3.Story Writing(英作文)の3点。思いつく副詞を学生が、quickly、deeply、sleepily、usuallyなどと挙げていくと、語尾に「ly」という共通点が浮かびます。ただ、lonelyやholyは「ly」がつくけど副詞ではない、と補足。ホワイトボードにテキストの一部を映し、そこにホワイトボードマーカーで書き込みをしていきます。
「Today’s Goalに向けてのレッスンプランはありますが、授業中に学生の様子を見て、こっちが楽しそうだな、と思ったら変更することもあります。教科書は使いますが、必ずしもテキスト通りでなくてもいいし、学生の理解度によってはスキップする内容があってもいいと思っています」
この日のGoalは、1.Adverbs(副詞)、2.Grammer(文法)、3.Story Writing(英作文)の3点。思いつく副詞を学生が、quickly、deeply、sleepily、usuallyなどと挙げていくと、語尾に「ly」という共通点が浮かびます。ただ、lonelyやholyは「ly」がつくけど副詞ではない、と補足。ホワイトボードにテキストの一部を映し、そこにホワイトボードマーカーで書き込みをしていきます。

私が学生だったらどんな先生から学びたいか?
授業中は学びの内容や質問に対する答えについて、「Talk with partner.」「Talk together.」と声かけする場面が多く、その都度学生の間を歩いて回り、アドバイスをして質問を投げかけることで学生の理解度を高めています。「105分の講義中、一方的に私の英語を聞くだけではつまらないと思います。教えながら20人の学生全員とたくさん話せるわけではないから、学生同士でも英語で会話をしてほしいんです」
他に授業を進める上で心がけていることを聞くと、「特別な指導方法はありません。自分が学生だったら、どんな先生から学びたいかと想像して授業を進めているだけです」と答えるウォルターズ先生。
「私自身が学生で日本語を学び始めた頃、日本人の先生が身振り手振りをつけて『教科書を開いてください』『(話を)聞いてください』と言っていることすらわかりませんでした。でも先生は優しく親切に、根気よく指導し、ゆっくりと話し続けてくれていたので、少しずつ理解できるようになりました。だから私もできるだけ学生を怖がらせないように(笑)、楽しい授業をしたいと考えています。朝起きた時に『あー、今日はウォルターズ先生の授業だ…行きたくない』と思ってほしくないですからね。大学で学ぶのは受験用の英語ではないから、大量の単語を覚えること、文章を翻訳すること、毎日宿題をこなすことで悩ませるような先生になりたくないんです」

身近な題材を使わないのはもったいない
映画好きの先生は、4月の最初の授業で自己紹介する時、学生に好きな映画を紹介してもらうなどして簡単な会話をして緊張をほぐすようにしているとのこと。「ちなみに私の好きな映画は『カサブランカ』。第二次世界大戦下のモロッコの都市・カサブランカを舞台にした1942年公開のクラシックなハリウッド恋愛映画です。古い映画が好きですが、もちろん新しい映画も観に行きます」。
まだお子さんが小さく、最近はあまり観る時間が取れないのが悩みだとか。
また、授業の中でも学生の身近な教材として映画や音楽を使うことがあります。「例えば、A is more than B.という比較構文を作成するために、同じジャンルの日本映画とアメリカ映画のワンシーンを見せて比較してもらうなどしています。もう少し深堀りして、例えば撮り方について気づいた違いや、映画を通して見られるその国の歴史や宗教の背景について話し合うこともあります。学生たちは映画や音楽、SNSや動画が好きですし、そういった身近な題材を英語の授業に使わないのはもったいないですよね。そこには教科書だけでは知ることができない、生きた英語があります」

自らを「コミュニケーションの先生」と強調するウォルターズ先生。英語というツールを通して、自信を持って自己表現できるようになってほしい、そんな思いがにじみ出た明るく楽しいクラスを今日も笑顔で実施しています。
<2026年06月25日 15時00分>