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池上 茉優(IKEGAMI Mayu)法学部法律学科

 

平成25年度 AUGPに参加 約3週間 韓国・慶熙大学校に留学

平成27年度 AUEPに参加 約1年間 韓国・東西大学校に留学

 

  

AUEPでの目標は?

大学で勉強した韓国語をもっと向上させること、そして今一番興味関心がある韓国という国で異文化体験をすることによって理解を深め、多様な価値観を知り、自分自身の世界を広げることが目標でした。現地では特に苦手意識の強い会話力を向上させ、また、異文化理解の面では韓国人学生や他の国から来ている留学生と交流をして自分の価値観をいい意味で変化させ、多様な視点で物事を考えられるようになりたいと思い留学しました。

現地ではどのような授業を受けていましたか?

東西大学校の外国語学部日本語学科に所属し、昼間は韓国人学生たちと授業を受け、夜間には学部に所属する外国人留学生のための語学堂(韓国語コース)に通いながら韓国語の勉強をしました。

前期の学部授業では1年生の漢字、2年生の漢字と語彙、3年生の講読の授業を履修しました。日本語学科の授業なので、例えば漢字の授業では韓国人は韓国語から日本語の漢字を覚え、日本人は日本語から韓国語の単語を覚えるといった内容で授業を受けました。また3年生の講読の授業は日本で発売されている偉人の名言に関する本の内容を日本語から韓国語に訳し、またその偉人についてまとめ、人物と内容の韓国語訳を発表するという授業で発表にもチャレンジしました。日本の大学での授業では発表する機会がほとんどなかったのでとても準備に時間もかかり、緊張もしましたが、よい経験になりました。

前期の語学堂の授業は韓国語で韓国の文化の理解を深めることはもちろん、別の国から来ている留学生とともに韓国語を通してお互いの国の理解を深めるような授業でした。ここで様々な国の友達ができ、お互いの国について様々なことを韓国語で教え合ったりして知らない面を知ることができたことがとても面白かったです。

後期の学部授業では、2年生の漢字と語彙、講読、3年生の講読、小説の授業を履修しました。2年生の講読は翻訳する上での基本的な文法なども勉強し、3年生の講読の授業などに役立てることが出来ました。また、1番難しかったのは小説の授業で、日本文学を日本語から韓国語に訳すというものだったのですが、日本語の昔の言葉づかい、日本語ではなんとなくニュアンスが分かるけれど韓国語では何というのかさっぱりわからないということが多く、韓国人の友達に質問をたくさんし、教えてもらったりと友達にとても助けられました。

後期の語学堂では、前期にはなかった発表や、作文の授業、また1回ごとの授業に必ずグループワークがあり、話すというところに重点が置かれた授業でした。

学部授業では周りは韓国人学生ばかりなので、韓国語がわからないときはすぐに聞ける環境でしたが、日本語でもコミュニケーションがとれるため、韓国語がまだまだな私はそれに甘えてしまったところも当初はありました。しかし、お互いがお互いのために韓国語で話したり、日本語で話したりと考慮し合いながら勉強ができるようになってからはとても良い環境で勉強をすることが出来たのではないかと思います。また、語学堂の授業は逆に日本語を全く使うことがないので自分の韓国語の実力がわかり、もっと勉強しなくてはという気持ちにさせられました。

現地での生活を振り返ってどうでしたか?

大学の授業以外では、まず友達のお手伝いとして日本語ディベート大会に出場するチームのお手伝いや日本語スピーチ大会に出る友達のお手伝いなどをしました。特にディベート大会に出場するチームのお手伝いは長期的にかかわり、学校の終わった放課後や夏休みに毎日学校へ行って、ディベートで使う資料を一緒に探したりと準備を一緒にしてきました。
ディベートの主題が日本についてのことだったので友達からたくさん質問されたりもしたのですが、わからないことも多く、私も一緒に学んでいることが多かったと思います。

ディベート大会はすべて日本語で行われるため、日本人でも難しい内容をすぐに日本語で答弁しなくてはならないので、大会の予備戦や大会を見るたびに本当に感心させられました。留学中にこうやって一つのことに長期的にかかわることが出来てよい思い出にもなったし、自分ももっと頑張らなくてはというモチベーションの維持にもつながりました。

学外では韓日交流会という団体のイベントに参加したりもして、学校外でも韓国人と関わることもできました。韓国は大学生といっても年齢が本当に様々なので色々な年齢の方とお話が出来たり、友達伝いで先輩の社会人の方とも知り合う機会があったりと、たくさんの方とお話しできたことは貴重な時間だったと思います。

また、友達のお家に招待してもらったり、ご家族との交流などを通して韓国での家族の暖かさを身に染みて感じることが出来たこともよい思い出です。

 

この留学では、本当に様々な年代の様々な人と関わりました。学内での韓国人学生、他校の韓国人学生、先生、大学を卒業した社会人の先輩、留学生、他校に留学している日本人留学生、釜山に住む日本人の方々、友達の家族やおばあちゃん、親戚の方、食堂のおばさんなど本当に多くの方々と接し、ほとんどの人が私のことを暖かく迎え入れてくれて、会ったその後も気にかけてくれ、情が深い暖かい人たちなんだなあと韓国人を知るきっかけにもなりました。そしてたくさんの友達もでき、学校以外でも一緒に釜山市内外の観光、交流会の参加などたくさんの思い出も作ることができ、本当に良かったです。

AUEPでの留学を総括すると?

この約1年間の留学を振り返ってみると、留学当初は韓国語を使うのが不安であまり積極的に韓国語を使うことが出来ませんでした。自分が話す韓国語に自信が持てなかったからです。
しかし、留学を終えた今、自信を持って話せるかというと必ずしもそうではありません。それでも話してみよう、間違えてもいいんだと思えたのは周りの韓国人の友達のおかげだったと思います。彼らはなかなかうまくできない日本語を頑張って話し、時に指摘されても素直に受け入れどんどん上達していきました。そんな姿を見て私もこうならなくちゃと気づかされました。できないのは当たり前で、でも一生懸命話せば相手もきちんと聞いてくれるということがわかり、それからは行動面でも積極的になっていくことができたと思います。

語学面での学習成果については自分が留学前に思っていた会話力をとにかくつけるという目標に近づくことはできましたが、達成したとは思いません。しかし、留学をしたことで勉強意欲が高まり、もっと上を目指して続けて勉強を頑張りたいなと思うようになりました。

AUEPでは、自分が思っていた以上にたくさんのことを学べたと思います。毎日が充実していてとても楽しかったです。韓国人の友達に「最初来たときよりすごく変わったね。」と言われたことが何度もありました。それはきっと良い面も悪い面もあるのかもしれませんが、充実していた証拠かなと思います。そして国が違うのにこんなにも仲良く、深くつきあってくれる友達ができとても嬉しかったです。私を通して日本に留学してみたいと思ってくれた子もいて、お互いにいい関係を築けたことは一生の宝になりました。
様々なことがあった留学でしたが、人間的にも成長できた留学でした。こうやって無事に留学を終えられたことはたくさんの方々が支えてくださったおかげだと思います。本当に感謝したいと思います。ありがとうございました。

留学後の成果~My Before After~

〈2018年4月1日更新〉