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インターナショナルセンター
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河野 里咲(KONO Risa) 国際関係学部 多文化コミュニケーション学科
平成27年度 AUAPに参加 アメリカ・ウェスタンワシントン大学に約5か月間留学
平成28年度 AUEPに参加 アメリカ・ウェスタンワシントン大学に約1年間留学
私は、4つの目標を立てアメリカへ出発しました。
1つ目は英語力の向上、2つ目は困難乗り越える力をつけること、3つ目は友人とかけがえのない思い出を作ること、4つ目は積極性を身に着けること、の4つです。
ウェスタンワシントン大学は3学期制をとっています。1学期は文化人類学、環境学、スペイン語のクラスを履修しました。
スペイン語のクラス以外が100人以上で大きな教室で行われるクラスだったため、雰囲気の違いにとても驚いたのを覚えています。大きなクラスでも学生は挙手をすることをためらわず、笑いも飛び交うようなクラスは日本と大きく違うと感じました。
1学期目の人類学は、特に人間の起源に集中したクラスでした。また、環境学は自然豊かなワシントン州や特に学校近隣の湖における水不足などについて学びました。一番印象に残っている内容は、学校にある外来植物を取り除きレポートを書くという課題です。いつも通り過ぎるパーキングの裏を見てみるとたくさんの外来植物が生息し、どれも生命力が強くキャンパスのビルを覆う危険性があるということに驚きました。体験型の課題を経験したことはそれまでありませんでしたが、ただ座りレクチャーを通して学ぶよりも深く考えることができたと思います。
2学期は文化人類学、環境倫理学、スペイン語を履修しました。亜細亜大学でも多文化コミュニケーション学科の必修授業として文化人類学を履修しましたが、アメリカの考えを中心として学ぶ異文化は、日本の考え方を中心にして学ぶ異文化ととても違っていました。クラス内でメキシコからの違法移民についての本を読みレポートを書く課題があり、ちょうどその頃アメリカ国内は大統領選挙で、メキシコの違法移民問題はとても注目されていました。もともとメキシコについて興味があり、日本でも学んだことがあったため、印象的な課題であり、同時にもっと学びたいという意欲も掻き立てられました。
環境倫理学は1学期に環境学を履修して環境に興味を持ったため、履修することを決めました。地球温暖化や動物実験についての倫理的な考え方を学びました。倫理は1つの答えがあるわけではなく、人によって意見は大きく違うものであり、エッセイを書くことがとても難しかったです。自分の主張を決めてもそれに対する反対の意見が常に存在し、自分の意見を最後まで貫くという難しさと大切さを学びました。
3学期は言語学、宗教倫理学、スペイン語を履修しました。言語学では英語の歴史や発音、第二言語の習得やバイリンガリズムなどについて学びました。授業の集大成として第二言語習得をテーマにレポートを書いた際は、英語を学んでいる外国人の立場でレポートを完成させ、教授から評価していただきました。英語の言語学的な視点で学んだことにより、英語に対する興味を今まで以上に持つきっかけになり、学ぶ意欲の向上につながりました。倫理学では特定の宗教について学ぶのではなく、神は存在するのかしないのかという宗教の根本的な意義について考えるクラスでした。
3学期通して履修をしていたスペイン語のクラスでは、日本で経験のないスペイン語でのエッセイやプレゼンテーションなどを通じて、スペイン語力を全体的に向上させることができました。クラスメイトの数名は3学期通して同じで、友情関係も築くことができました。
〈2018年4月1日更新〉