多田 恵里花(TADA Erika) 経済学部 経済学科
平成27年度 AUCPに参加 約5か月間 中国・大連外国語大学に留学(大連の日系ホテルでインターンシップを経験)
平成28年度 AUEPに参加 約1年間 中国・華東師範大学に留学(トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム第7期生としても採用され、留学中に日系ホテルでのインターンシップや日本語教育のボランティア等を経験)

AUEPでの目標は?
アジア夢カレッジでの中国留学とその留学期間に行ったインターンシップの経験から、今の私では足りない部分がたくさんあると感じ、「もっと勉強し多くのことを経験したい」という思いから、私は交換・派遣留学生制度(AUEP)に挑戦することを決めました。
留学前期は、留学先である華東師範大学において中国語のレベルを高めると同時に、日本語学部や学外の日本語教室など日本語教育の現場を理解すること。後期はインターンシップを踏まえ、学部に入り、本科生と国際ビジネスついて中国語で学ぶ。」ということを目標に留学に臨みました。
現地では、どのような授業を受けていましたか?
前期は留学生と中国語を学ぶコースに入り中国語の勉強に力を入れました。到着後にクラス分けの試験でクラスを振り分けられたため、授業の内容は自分に合っていたと思いますが、クラスメイトの語学レベルが高かったことが印象に残っています。5年以上中国語を勉強しているクラスメイトが多く、先生も語学ができる人しか当てない中で、私は全く当てられないという状況は本当に厳しかったです。そのため、最初は課題が出ると自分でやった後に中国人に添削してもらい、それからではないと提出できなかったり、クラスメイトと話すのも内心ドキドキしたりと、正直授業が怖かったです。
しかし、頑張りと慣れもあり、中間試験後にはクラスメイトと毎日一緒に過ごし、旅行に行くほどクラスに溶け込めるようになり、先生からもクラスで1番当てられる存在になりました。クラスメイトに「最近エリカばっかりあてられるよね。」と言われた時の嬉しさは今でも鮮明に覚えています。この前期の授業では、中国語を話すことに自信を持つことの大切さを学びました。
後期は経済学部に入り、国際ビジネス談判や国際マーケティングを学びました。日本で学んだことのない分野の授業内容だったため、中国語でわからないところはYouTubeやインターネットを活用し、日本語で復習し、何とか授業についていくことができました。また、日本の大学の授業とは違い、グループワークやプレゼンテーションが多かったことが印象的です。
さらに、自分が外国人留学生ということもあり、日本についてプレゼンテーションをする機会がたくさんありました。100人近くの中国人学生を前に、1人で中国語を使い20分間話し続けました。最初は聞くに堪えないような状態だったと思いますが、何度もプレゼンテーションを経験することによって次第に慣れていきました。この経験は、自信がつく良いきっかけになったと思います。
授業以外で力を入れて取り組んだことは?
インターンシップと日本語教育のボランティアです。中国の春節休暇を利用して、ホテルニッコー上海にて1か月間インターンシップを行いました。ニッコーホテル上海でのインターンシップだけでなく、その1か月間はオークラガーデンホテル上海でお仕事をされている方々と何度もお話させていただく機会や、無錫と蘇州のニッコーホテルを見学させていただく機会など、普段経験のできないことをたくさん経験させていただきました。
また、前期、後期と授業以外の時間は、上海大学の日本語学部の授業に参加し、外国人はどうやって日本語を学んでいるのかということを学生の立場から学びました。後期は、外部の日本語教室にて実際に生徒を持ち、日本語を教える経験をさせていただきました。自分が当たり前のように話している日本語が説明できないもどかしさを感じながらも、それでも私の説明を一所懸命に聞いてくれる学生のためにと頑張りました。「あいうえお」の読み書きから一緒に始めた学生が、最後にはひらがなとカタカナ全ての読み書きができるようになり、簡単な会話ができるようになりました。その成長に私自身も励まされ、授業を頑張るきっかけにもなりました。
AUEPでの留学を総括すると?
今振り返ってみると、このように留学前からやりたかったこと、現地でやりたいと思ったことを欲張ってできた1年だと思います。外国人の友人と「楽しむときは楽しむ」、学生として中国語や経済学部の勉強を「頑張る時は頑張る」、インターンシップや授業で辛いことがあっても前向きに乗り越えるなど、幅広く全力で取り組めました。
今後はこの2回の留学で関心を持つようになった「日本語教育」と「日本の企業」を繋げるため、「高度外国人材への日本での就職支援」ということをテーマに活動していく予定です。その活動の1つとしてこれから国際交流基金が実施している「日本語パートナーズ」というプログラムを利用し、インドネシアの日本語教育現場で8カ月間活動をしてきます。自分が亜細亜大学と世界中の人々に成長させてもらった恩返しとして、社会に貢献できる人材になれたらと強く思っています。
留学後の成果~My Before After~