戻る卒業生からのメッセージ(木村兼一郎)

木村さん

木村 兼一郎

KIMURA Kenichiro

 

松下電器産業(株)パナソニック オートモーティブシステムズ社

平成9(1997)年度 国際関係学部卒業

 

 

国際人への第一歩

私は陸上競技部のスポーツ推薦で亜細亜大学に入学しました。亜細亜大学に入学した理由は箱根駅伝を走りたかったからです。 大学に入学してからももちろん、全国から集まったライバル達に負けないよう競技に打ち込みました。 そんな私の転機となったのがAUAPでした。

 

当時、国際関係学部は必修でAUAPに参加しなければならなく、私は当初AUAPに参加したくありませんでした。何故ならば、長距離選手にとって日々の練習に長期間参加できないのは大変心配だったからです。

しかし、留学先(CWU)の陸上部に参加させて頂けることになり、事前研修などで少しずつ準備をしてAUAPに参加することとしました。

 

実際にAUAPに参加してみると英語という言葉の壁が立ちはだかりました。 しかし、ルームメイトやAUAPをお世話してくれる現地アシスタントの方々の他に、私には陸上部の仲間たちという強い味方がいました。英語がろくに話せない私にも、練習が終わると勉強を教えてくれたのです。私は、彼らに日本の長距離の練習方法を教え、彼らは、私に英語を教えるという「Give and Take」が成り立ったのかも知れません。

 

人は何かしら他の人よりも優れた点を持っています。

日本という環境の中ではわかりづらいことも、国が違い、文化の違うところではとても貴重なことなのです。極端な例で言うと、自分にとっては「短所」だったことが、他の文化や習慣、生活の中では「長所」となる場合もあるのです。

日本には他の国々に誇れることが多々あります。食文化であったり、漫画(アニメ)の文化であったり、私達が普段何気なく生活していることが、海外の人々からするととても新鮮で、貴重なものなのです。自分自身の何か、今まで経験してきたことを「Give」として、海外の方からもたくさん「Take」してきて欲しいと思います。AUAPは自分が住む環境や自分自身を客観的に見つめ、知ることができる貴重な機会でもあると思います。

 

大学を卒業して社会人になると、何かしらのかたちで海外の人々と一緒に仕事をしていかなければならない時代です。

社会ではそれぞれの文化や習慣、そして政策やビジネスという柵の中でお互いが理解をしなければならなくなります。その点、学校という場所は政治やビジネスがあいまみれることなく、人と人とが向き合える貴重な場所です。

言語はコミュニケーションをとる為の道具に過ぎません。お互いの文化や生活背景、環境や考え方を理解することの重要性も学んで欲しいと思います。

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私はAUAPに参加した後、再度留学をする機会を得、大学卒業後に現在の会社に就職しました。海外営業に配属され、米州や欧州、そして中国を含むアジア地域の様々な文化や習慣、人々と接することができました。現在は経営企画という部署で、社内/対外に対する広報・宣伝という立場で、海外各国の政策や情勢、文化や習慣、そして考え方を理解し、日本国内はもちろん、海外会社と連携をとりながら「グローバル企業」、「国際人」として私自身も成長していきたいと考えています。

 

AUAPは単に英語力の向上、異文化理解だけでなく、自分の視野を広げ、様々な世界があることにも気付かせてくれます。そして、自分自身の可能性に気付き、その可能性を拡げることができる良い機会です。ぜひ有意義な経験にして欲しいと思います。

 

※肩書は執筆当時のものです。

〈2014年4月1日更新〉