- お問い合わせ
-
インターナショナルセンター
インターナショナルセンター
私は1993年2月から半年間、AUAPに参加しました。 出発に際しては、出来るだけたくさんのことにチャレンジすることを目標に決めていました。それでも当初は、英語も片言で、ルームメイトとの自己紹介もドキドキして自分をうまく伝えられず、不甲斐なさを痛感させられました。しかし、学生寮で知り合った米国人の友達の言葉が救ってくれました。「間違えて当たり前。英語が完璧に話せるならここにいる必要はないし、勉強しに米国まで来たのだから、失敗を恐れずにトライし、そこから多くを学ぶべきだよ。」と。それまで、間違える事が悪い事、恥ずかしい事だとばかり思い込んで、萎縮していた気持ちを解放してくれた瞬間でもあり、物事の考え方の根本を変えられた瞬間でもありました。それからは、失敗を恐れず積極的に興味のある事をトライできました。友達をたくさん作るべく、今までの遠慮が消え地元の学生の和に飛び込み一緒に食事したり遊びに行ったりし、知らず知らずのうちに英語も上達していました。また、キャンプ、長距離旅行、ゴルフ、大リーグ観戦、アメフト観戦、乗馬などにも挑戦し貴重な体験ができました。がむしゃらに走った半年間でしたが、やれば出来るんだという事を実感し、自信がついた半年間でした。
帰国後は、AUAPでの経験を活かし、今度は途上国で仕事を通して、自分を試したいとの想いから外務省の在外公館派遣員制度に挑戦しました。そして、1997年から2年間休学をして、ベトナムの在ホーチミン日本国総領事館で勤務する機会を得る事ができました。当時のベトナムはドイモイ政策が軌道に乗り始め、現在の経済成長の始まりの時期で、かつての日本の高度経済成長を彷彿とさせるパワーがありました。外交の現場、途上国の現実、社会主義国という国家体制、民族の意識、戦争の悲惨さ、日々豊かになっていることを実感出来る経済成長を体験できた貴重な2年間でした。
帰国後、自分の今までの経験で得た技量を活かせる職種はないかと就職活動を行うなかで、もの作りにも携わりたいとの想いから現在の会社に就職を決めました。今は、語学を活かす機会は少ないですが、コミュニケーション能力、行動力、向上意欲を求められる職場なので、まさしくAUAPで養われた力をフルに使って頑張っています。
私の現在は、AUAPの半年間の体験なしには語れません。大きな礎です。20歳前後の多感な時期に多くの貴重な体験が出来た事を幸福に思っています。
※肩書は執筆当時のものです。
〈2014年4月1日更新〉