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インターナショナルセンター
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オレゴン州立大学(OSU)でのAUAP留学は、はじめての海外体験で、言葉、文化、授業のスタイルなど、多くの違いに毎日直面しました。そして、違いを超えて他人と分かり合い、物事をやり遂げる喜びを得る機会が多くありました。たとえば、毎日の宿題、寮の当番、パーティー、旅行、ソフトボール大会などを思い出します。AUAP5ヶ月間の終わり頃には、違和感がなくなってきて、人間社会に共通した感情や考え方があるような気がしてきました。頭が柔軟な大学時代には、短期間で効果が上がるものです。帰国直前に受験したTOEFL®で、500点(=TOEIC®換算で585点)を取ったときの喜びは今でも覚えています。また、AUAPを通じて多くの友人に出会い、家族や周りの人の支えに気づいたことも収穫でした。
帰国後、将来は国際的な分野で身を立てたいとおぼろげに考え始め、留学生との交流に関わり、オイスカ植林ボランティアに参加するなどしました。そして3年生終了後の2年間、在外公館派遣員として在ソロモン日本国大使館で勤務する機会を得ました。これらの経験から、外交の仕事と太平洋の島国に強い興味を持ちました。卒業後2年ほど、家業を手伝っていましたが、やはり外交の仕事をしたいと思い、外務省専門職員試験に合格することができました。
外務省入省後8年が経ち、毎日午前様の忙しさですが、幅広い分野に関わる外交の仕事は、刺激とやりがいがあります。私の仕事は、国家・文化・文明間の様々な違いを乗り越えて、共通の理解を作り出す努力の一部分です。突き詰めれば、AUAPでの体験と同じです。「初心忘るべからず」の気持ちをこれからも持ち続けたいと思います。
※肩書は執筆当時のものです。
〈2014年4月1日更新〉