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インターナショナルセンター
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新型コロナウイルス感染症の拡大により各国への留学中止が余儀なくされる中、本学ではアメリカプログラム(AUAP)およびアジアンスタディーズプログラム(AUASP)において「オンライン留学」の運用をスタートしました。
△授業レポートに掲載されたオンライン授業の様子
希望すれば誰でも留学できるプログラムであるAUAPの「グローバル人材育成コース」は、本来アメリカのワシントン州にある3大学に5か月間留学し、現地学生との寮生活を通して交流を深めるプログラムですが、これを「英語運用能力の向上」「グローバル教育の継続」「現地スタッフ・現地学生との交流をとおしての異文化体験理解」の3つを柱にして、オンラインでの実現を試みました。
現在は10月3日から来年1月23日までをオンライン留学期間として、30人の学生が参加し、各大学の教員や現地の正規学生と共にディスカッションを中心とした授業を受講しています。通常のAUAPと同様、授業への参加度や貢献度を重視した成績評価が行われ、ここで修得した単位は本学の卒業要件に算入されます。また、授業時間外には、現地スタッフや学生とのトークルームやイベントなども設けられており、お互いの言葉や文化などを教え合う交流も活発に行われています。
現地スタッフからは参加を検討する学生たちに向けて「(オンライン留学では)英語を使って議論したり発表したりするスキルを磨くだけでなく、チームワークやタイムマネジメント、そしてオンライン上でのアクティビティを通してICTスキルの向上も図ることのできる機会となります。皆様とお会いできることを楽しみにしています!」といった、限られた環境の中での最大限の可能性を模索した前向きなメッセージが送られました。
オンラインであっても現地での留学生活により近い学習環境を体験できる、アメリカ留学の伝統と実績のある亜細亜大学ならではのプログラムとして実施しています。
△民族や宗教にまつわる祭祀をテーマにした授業の様子
2020年3月に第1期生を派遣してスタートする予定だったマレーシア留学プログラム「AUASP」。留学先であるUCSI大学の正規授業をオンラインで受講するパイロットプログラムが、10月27日から12月15日までの期間で実施されており、18名の学生が参加しています。
他民族・多言語・多文化共生国家であるマレーシアの成り立ちや、公用語であるマレー語講座、そして、民族や宗教ごとに開催されるお祭りなど、さまざまな視点やトピックからマレーシアについて学び、マレーシアの社会と文化についての理解を深めています。
当初は講義中心の授業でしたが、参加者から「もっと英語を話したい!」「もっと現地学生と交流したい!」という声が寄せられたため、授業にディスカッションやグループワークを取り入れたり、授業後に現地学生とマレー語で会話する時間を設けたりするなど、UCSI大学と協働で、新しいオンライン留学プログラムを創出しています。
英語「を」学ぶのではなく、英語「で」マレーシアについて現地の教員から直接学び、また、「英語を使って」マレー語も学んで現地の学生と交流を行うなど、語学力の向上を趣旨とした語学留学の枠を超え、自らの体験を通して異なる価値観や文化を理解し、自己の成長や再発見につなげています。