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<アジア関係コレクション>

1.現代中国新聞資料群(7階 現代中国新聞資料室)

中国文化大革命頃からの地方新聞を中心に、広く中国の国内新聞を集めた特殊コレクション。現在、中国本土にも残っていないものが多く、また、このようなコレクションを収集している施設は、世界で3箇所(本学、香港中文大学他)しかなく、極めて貴重なコレクションとなっている。

本学が所蔵するようになった経緯は、香港中文大学が所蔵していた2セット(全く同一の資料)のうち、1セットを笹川平和財団が1千万円で購入し、これを本学に寄贈していただいたことによる。

当時、この資料の寄贈先候補として、一橋大学と亜細亜大学が挙がり(元留学生別科教員の窪田新一先生のご紹介)、笹川平和財団より以下の条件が提示された。

  1. 将来的に他の研究者が利用できる現代中国新聞資料センターとしての役割を果たす。
  2. 独自に保存ができる資料室を用意する。

本学はちょうどその頃、太田耕造記念館の建築途中であり、その条件を受け入れることで寄贈が決定した。

資料整理を始めると、傷みが激しく、酸性紙独特の劣化から現物保存が困難なものが多数あることが分り、これらに関しては、一度マイクロフィルム化した上でCD-ROM化し、現物は廃棄されることとなり、年次計画で整備され今日に至っている。

このコレクションは、本学図書館で最も誇れるコレクションである。

2.太田記念文庫(8階貴重書室)

亜細亜大学初代学長太田耕造先生がお亡くなりになった際にご遺族から寄贈いただいた太田先生の蔵書(太田耕造文庫)と、太田熊蔵文庫、葛生文庫、そして雑誌『國本』をまとめて「太田記念文庫」と命名され目録が作成された。

「葛生文庫」には、黒龍会創始者である内田良平(明治7年~昭和12年。日韓合邦運動期や辛亥革命に限らず、大正・昭和期にも政府に大きな影響を与えた)の文書の原資料『存稿』全4巻が保存されており、この中には内田良平自身による記録、手書き資料、極秘資料など、政治的に貴重な資料群が多数収集されている。

1994年、芙蓉書房出版から『内田良平関係文書』全11巻が公刊されたが、その約8割は本学所蔵の原資料をもとに編集されている。原資料『存稿』は、太田耕造先生との親交により寄贈され、太田記念文庫の一角をなしている。寄贈の際、1巻が欠本のままであった。調査の結果、その欠本は内田家に所蔵されていたことが分かり、本学の3巻と合わせて、全ての所在が確認された。その後、『内田良平関係文書』刊行の折、本学資料を貸し出した際に、内田家所蔵分の複製版をいただくことができ、本学に全4巻が揃った。

大変貴重なのは原資料の『存稿』(2~4)そのもので、多くの手書き資料、小冊子、極秘資料など、大小の冊子物等が集められている。これらの資料は将来的に電子化した上で公開し、貴重な電子資料として配信する意向である。

また、「太田記念文庫」の中には、国内では本学にのみ揃っている前期分の『國本』(「國本社」の機関誌)、同社の『國本新聞』が所蔵されており、相互協力資料としての価値を高めている。

3.その他

*植田文庫
故植田捷雄(うえだとしお)博士が昭和五年(1930年)から昭和十二年(1937年)まで東亜同文書院教授として上海に在住された時期に主として同地において小まめに蒐集された図書、雑誌等。

*片倉文庫
故片倉衷(かたくらただし)氏の昭和戦前期から占領期のアジア歴史資料多数。

*中山文庫
故中山優(なかやままさる)元亜細亜大学教授が満州建国大学教授時代に収集された書籍。

*亜細亜大学アジア研究所図書
亜細亜大学アジア研究所が一定期間収集していた図書。

*ProQuest Historical Newspapers: Chinese Newspapers Collection (1832-1953)
中国で刊行された歴史的な英字新聞・雑誌の電子コレクション。

<その他のコレクション>

1.岡本良知文庫(8階貴重書室)

当文庫は、本学でポルトガル語、東西通商史を担当されていた故岡本良知教授が生前収集された図書・資料群を一括購入したものである。本学の個人文庫として、最も誇れるものである。

 

文庫の特色は、

  1. 日欧交渉史、特に日本とポルトガル関係
  2. 香料関係
  3. 古地図
  4. 南蛮美術関係

に優れており、国立国会図書館でも所蔵していない文献が多数含まれている。

当文庫は、東洋文庫(国立国会図書館支部)、上智大学切支丹文庫、天理大学図書館と並び、東西交渉史関係図書・資料群を持つ重要な特殊コレクションである。特に古地図は貴重で、貴重書室内で展示されている。

 

和・洋書計 2,430点。

2.日本民謡資料群(8階貴重書室)

本学には、貴重な日本民謡資料(音楽CD)が保存されている。これらの資料は、国内の音楽大学(国内音楽大学は全て洋楽が対象)、国立国会図書館、日本放送協会でも保存されておらず、国内唯一の所蔵機関となっている。

寄贈元は多岐にわたり、本学教養部教授江口旻と親交が深かった日本民謡民俗芸能協会副理事長石塚義一郎氏、三味線演奏家で有名な本篠秀太郎氏らの個人コレクションのほか、日本放送協会(NHK)各放送局、キングレコード(株)の民謡視聴覚資料等が寄贈され、日本で最も大きな民謡資料群となっている。さらに、日本民謡民俗芸能協会元理事長 故橋本高男氏から民謡に関する図書も寄贈されている。

民謡は、原始民謡と流行民謡とに分けられる。前者は、古来からの民謡を伝承した原始形態民謡、後者は、テレビ、ラジオなど、民謡歌手によって流布される流行民謡。本学に寄贈された民謡は、文化的、言語学的、民俗学的に貴重な原始形態民謡の資料群が中心で、民謡を通して日本の民謡民俗学、言語学(方言、外来語)を研究する資料として大きな意味を持つ。

資料群の概要:日本民謡レコードCD化資料 132枚(2,339曲)

〈2017年6月6日更新〉