第5回現代教養特講「アフリカにおける『人間の安全保障』の実践」が行われました
社会連携
2022.11.16

第5回現代教養特講「アフリカにおける『人間の安全保障』の実践」が行われました

亜細亜大学SDGs宣言
武蔵野市寄付講座「現代教養特講」の第5回講義が、11月11日に学内で行われました。
 
花谷厚氏(JICA緒方貞子平和開発研究所主任研究員)を講師に迎え「アフリカにおける『人間の安全保障』の実践」をテーマに講義が行われました。講義は人間の安全保障についての説明から始まり、SDGsとの関連やアフリカの難民問題などさまざまな実例が取り上げられました。
 
人間の安全保障とは、人間一人ひとりの生存・生活・尊厳に対する様々な脅威から人々を守り、持続可能な個人の自立と社会づくりを促す考え方です。この考えは、冷戦後に国内紛争が激化したアフリカ諸国の人々の生活および尊厳が脅かされた際に、国民の安全保障を国家の安全保障と同じように重要視するため提唱されました。
 
人間の安全保障がすべての人々の命・暮らし・尊厳が保障された社会を理念とするのに対し、SDGsは社会・経済・環境への包括的な取組を通じた「誰一人取り残さない」包摂的な社会を理念としています。両者とも、人々を誰一人取り残さない社会を目指すといった点で共通したゴールを掲げています。
 
講義では人間の安全保障の実例として、ウガンダにおける難民受け入れ問題が取り上げられました。ウガンダでは、人間の安全保障の観点から多くの難民を受け入れている一方で、国内のさまざまなリソースを難民支援に割かざるを得なくなり、安全なインフラ設備へのアクセスが自国民より難民の方が優位になっているという問題があります。このように、難民問題には、受け入れ国側と難民双方の人間の安全保障を実現する難しさが課題となっています。
 
花谷氏は最後に「人間の安全保障とは、個人を保護することが目的ではなく、人々の尊厳を守り個人が主体的に成長していくことの支援が何よりも重要である」と述べました。
第5回現代教養特講01
第5回現代教養特講02
<2022年11月16日 14時30分>
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