国際関係学科
2023.11.20
国際関係学科「国際ビジネス・プロジェクト」に平出淑恵氏が登壇しました
11月17日、今年度から新設された国際関係学部1年生向けのキャリア科目「国際ビジネス・プロジェクト」(横田俊之特任教授)に、株式会社コーポ幸代表取締役の平出淑恵氏が登壇しました。
「国際ビジネス・プロジェクト」は、社会人基礎力の一つである課題解決能力を養うことを目的とした科目です。グローバルな社会課題をケース・スタディとして取り上げ、学生が課題解決案を立案し、当該分野の第一人者をゲストにお招きして講評いただくとともに、ゲストの取り組みから学びます。今回は、「日本酒の海外展開」がテーマとなりました。
平出氏は、酒サムライコーディネーター、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)アンバサダー、外務省在外公館長赴任前研修日本酒講座講師兼コーディネーターなど多数の役職を兼任され、日本酒の海外展開を牽引するリーダーの一人として活躍されています。平出氏のプレゼン概要について、ご紹介します。
「国際ビジネス・プロジェクト」は、社会人基礎力の一つである課題解決能力を養うことを目的とした科目です。グローバルな社会課題をケース・スタディとして取り上げ、学生が課題解決案を立案し、当該分野の第一人者をゲストにお招きして講評いただくとともに、ゲストの取り組みから学びます。今回は、「日本酒の海外展開」がテーマとなりました。
平出氏は、酒サムライコーディネーター、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)アンバサダー、外務省在外公館長赴任前研修日本酒講座講師兼コーディネーターなど多数の役職を兼任され、日本酒の海外展開を牽引するリーダーの一人として活躍されています。平出氏のプレゼン概要について、ご紹介します。
空飛ぶソムリエとして活躍
平出氏は、1983年にJALに入社し、国際線CAとして月に20日は海外という日々を送ります。92年には、ソムリエの資格を取得。その後、シニアソムリエ、米国ワイン教育者資格などの資格も次々と取得。仕事の傍ら世界のワイナリーを巡るなど、ワイン専門家との交流を広げます。世界で数人しかいないマスター・オブ・ワインの方々からは、ワイン産業が持続可能であるためには、社会に貢献しなければならないという考え方を学び、大いに刺激を受けました。
日本酒には日本の魅力が詰まっている
日本酒はワインと同じ醸造酒です。2001年に京都の蔵で搾りたての大吟醸を飲んだ平出氏は、日本酒には、日本が詰まっていると感じました。千年以上前から生産され、技術と伝統が受け継がれている日本酒。蔵元も百年以上の歴史を持つのが当たり前。ワインを学んだ視点から見ると日本酒も世界に向けて発展する可能性があると感じていました。
日本の地域の衰退に危機感
そんな中、2002 年にJALとJASが統合したことに伴い、平出氏は日本の地方路線にも搭乗するようになります。首都圏とは異なり、日本の地方は夜8時にもなると明かりが消え、電車は1時間に1本しかないなど、活気がなくなっていることに衝撃を受けます。そこで思い出したのが、ワインツーリズムでした。
ワインの産地は、どんな田舎でもワインを求めて訪ねて来る旅行者がいます。ツーリストは、ワイナリーでしか売っていないワインを買い込み、その地方で食事をすることで、地域全体に賑わいをもたらします。ワインから学んだことを日本酒で実現できないかと考えたことが、その後の平出氏の活動の原点となりました。
ワインの産地は、どんな田舎でもワインを求めて訪ねて来る旅行者がいます。ツーリストは、ワイナリーでしか売っていないワインを買い込み、その地方で食事をすることで、地域全体に賑わいをもたらします。ワインから学んだことを日本酒で実現できないかと考えたことが、その後の平出氏の活動の原点となりました。
IWCにSAKE部門を創設
社命で世界最大のワイン教育機関WSET(Wine & Sprits Education Trust)関係の仕事をすることになった平出氏。WSETで日本酒の教育もしてくれたら、世界に日本酒の専門家を育てられると考えます。そこで、2003年、有志の4つの蔵元と一緒にWSETロンドン本校で、日本酒のレクチャーを行います。参加者の中にいたサム・ハロップ氏が、翌年、IWC(International Wine Challenge)の審査最高責任者に就任。平出氏に、IWCにSAKE部門を作ることを提案します。
IWCにSAKE部門ができれば、毎年、日本酒を世界に発信することができます。ワインの海外啓蒙には、①教育、②コンクール、③宣伝活動の3つが必須と言われていますが、「教育の取り組みをしていたら、コンクールが降って来た」と語る平出氏。東奔西走し、2007年にIWCにSAKE部門が創設されます。
IWCにSAKE部門ができれば、毎年、日本酒を世界に発信することができます。ワインの海外啓蒙には、①教育、②コンクール、③宣伝活動の3つが必須と言われていますが、「教育の取り組みをしていたら、コンクールが降って来た」と語る平出氏。東奔西走し、2007年にIWCにSAKE部門が創設されます。
株式会社コーポ幸設立
JALのCAとして世界を飛び回りながら日本酒の国際展開を支援してきた平出氏に転機が訪れます。2010年1月にJALが経営破綻したことを契機に、希望退職し、日本酒の国際化から観光立国を目指す会社を設立します。タイミング良く、2012年に政府が國酒プロジェクトをスタート。安倍政権の成長戦略にも「日本酒類の輸出振興」が盛り込まれます。日本酒の海外展開の原動力として
これを受けて、各省が日本酒の海外展開を支援。外務省ではIWC受賞酒を在外公館に発送する方針を決め、これまで累計約18万本が送られています。在外公館長赴任前研修では日本酒講座が開催され、平出氏が講師を務めています。2013年には、観光庁に酒蔵ツーリズム推進協議会(平出氏は、常任理事)が誕生しました。平出氏の最近の心配事は、日本酒を求めて来日した外国人が接した日本人が、日本酒に無関心だったら、ガッカリさせてしまうのではないかということ。新しいファンを獲得するためのイベントにも力を入れています。今回の講義も、若者に日本酒に対する理解を広める機会となりました。
文責:横田俊之(科目担当教員)
<2023年11月20日 10時30分>