国際関係学科
2024.10.30
国際関係学科「国際ビジネス・プロジェクト」に田中氏(本学卒業生)が登壇しました
10月25日、国際関係学部1年生向けのキャリア科目「国際ビジネス・プロジェクト」(横田俊之特任教授担当)に、2006年度本学卒業の田中宝紀氏が登壇しました。
田中氏は、高校1年生の時にフィリピンのハイスクールに留学。英語もフィリピン語も話せない中で、街中の方々に温かく接していただき1年間を過ごしました。亜細亜大学卒業直後、日本で生活するフィリピンルーツの中学生と出会い、彼女が通う中学校では誰も日本語を教えてくれないという話を聞き衝撃を受けます。
人に優しい温かい国から来た子供が、日本では冷たい環境に置かれている状況に何とかしなければならないという思いで活動を続けられており、現在は、NPO法人青少年自律援助センターの定住外国人支援事業部責任者をされています。田中様のプレゼン概要をご紹介します。
田中氏は、高校1年生の時にフィリピンのハイスクールに留学。英語もフィリピン語も話せない中で、街中の方々に温かく接していただき1年間を過ごしました。亜細亜大学卒業直後、日本で生活するフィリピンルーツの中学生と出会い、彼女が通う中学校では誰も日本語を教えてくれないという話を聞き衝撃を受けます。
人に優しい温かい国から来た子供が、日本では冷たい環境に置かれている状況に何とかしなければならないという思いで活動を続けられており、現在は、NPO法人青少年自律援助センターの定住外国人支援事業部責任者をされています。田中様のプレゼン概要をご紹介します。
16歳で単身フィリピンの公立ハイスクールへ
田中氏は、小学校5年生の時から、ひどいいじめに合うようになりました。都立高校に入学後、状況が変わることを期待していましたが変化は起きませんでした。田中氏のご両親は、「いっそのこと海外に行ってみてはどうか」と提案。海外青年協力隊としてフィリピンに赴任していた知人のつてで、高校を中退して単身フィリピンに渡りました。
温かい環境に心が癒された1年間
マニラから車で3時間くらいのところにある街では、まだ日本人が珍しかったこともあって、街中の人が大切にしてくれました。朝は友達が迎えに来てくれ、学校では教科書のページを丁寧にめくってくれます。買い物も一緒についてきてくれるなど、温かい環境に心が少しずつ癒されていきます。在留資格の関係で、心惹かれる思いで1年後、日本に帰国しました。
ビサヤ語が最も得意な日本人を目指す
帰国後、自立し、フリーターと劇団員の2足のワラジで生活していた田中氏。収入も限られる中で厳しい生活が続きました。20歳になった頃、「このままではいけない」という思いで、フィリピンのセブ島に渡ります。セブ島の現地語であるビサヤ語が最も得意な日本人を目指して1日10時間の猛勉強を行い、6ヶ月で現地語のタブロイド紙が読めるまでになりました。言葉を身につけたことにより、日本からやってきたNPOやメディアの通訳・翻訳の仕事をするようになりました。
国際協力の仕事に就くため24歳で亜細亜大学に入学
セブ島で過ごしていた時にスラム街に出入りするようになり、国際協力の仕事に関心を持つようになります。振り返ると学歴は高校中退。そこで、高卒認定を取得後、当時、アジア在留経験者向けの入試制度があった亜細亜大学を受験。24歳で晴れて大学生となりました。これまでの豊富な現場体験があるため、大学の講義はどれも関心を持って参加。よく最前列に座って先生を質問責めにしていました。
日本に在住する子どもたち向けの日本語教室を開設
AUAPでアメリカ留学して帰国後、大学2年生の後半から、フィリピンの児童擁護施設支援の学生NGOを立ち上げ。また、フィリピンへのスタディー・ツアーを企画運営したり、募金活動を行ったりしていました。大学卒業後に、フィリピンルーツの中学生と出会い、日本に在住する外国ルーツの子どもたちの課題に気づきました。この出会いがキッカケとなって、日本に在住する子どもたち向けの日本語教室を開設することになりました。
2009年に文科省の補助金を申請することになり、法人格が必要ということで、NPO法人青少年自立支援センターの傘下に。現在は、同法人定住外国人支援事業部責任者として、日本在住の子どもたち支援に専念しています。
2009年に文科省の補助金を申請することになり、法人格が必要ということで、NPO法人青少年自立支援センターの傘下に。現在は、同法人定住外国人支援事業部責任者として、日本在住の子どもたち支援に専念しています。
今の自分の土台となった大学での学び
亜細亜大学の学生生活を振り返ると今の自分の土台になっていると語る田中氏。例えば、現在の活動は国内ですが、国際協力の視点を取り入れることができています。また、統計学や経済学など基本的な知識は大切な財産になっています。また、「大学生」という身分で利害関係のない友人や先生との出会いを得ることができ、今も大切にしています。国際関係学科の1年生にも有意義な学生生活を送って欲しいというエールをいただきました。
文責:横田俊之(科目担当教員)
文責:横田俊之(科目担当教員)
<2024年10月30日 19時00分>