公開シンポジウム「『明り』は見るもの、『光り』は観るもの、-『ユニバーサルツーリズム』の新定義に向けて-」を開催します
研究
2026.07.29

公開シンポジウム「『明り』は見るもの、『光り』は観るもの、-『ユニバーサルツーリズム』の新定義に向けて-」を開催します

9月12日(土)・13日(日)の2日間、公開シンポジウム「『明り』は見るもの、『光り』は観るもの―『ユニバーサルツーリズム』の新定義に向けて―」を開催します。
本シンポジウムは、JSPS科研費(基盤研究B)「ユニバーサルツーリズムの新展開に関する研究」(研究代表者:一井崇・富山国際大学教授)の成果発信の一環として開催するもので、本学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科の久保田美穂子准教授は、本研究に研究分担者として参画しています。

瞽女(ごぜ)文化やイタリアのインクルーシブ教育・文化実践を手がかりに、「支える/支えられる」という従来の枠組みを超えて、ユニバーサルツーリズムの新たな可能性を考えます。参加は無料(事前申込制)です。

皆さまのご参加をお待ちしております。

日時・会場

日 時:2026年9月12日(土) 13時~17時
    2026年9月13日(日) 10時~15時

会 場:180-8629 東京都武蔵野市境5丁目8番
    亜細亜大学武蔵野キャンパス 2号館1階 200教室
交通アクセス
キャンパスマップ

主な対象

観光業界関係者、行政関係者、研究者、学生、一般(どなたでもご参加いただけます)

参加費と締め切り

無料(事前申し込み制)
懇親会あり(会費3000円)
申込締め切り:2026年9月2日(水)

参加申し込み

以下の申し込みフォームからお申込みください。
「明り」は見るもの、「光り」は観るもの 参加申込フォーム

※フォームでのお申込みが難しい方は、メールでもお申込みいただけます。下記お問い合わせ先までメールでご連絡ください。
※参加にあたり配慮が必要な方は、申込時にお知らせください。可能な範囲で対応いたします。

開催趣旨

少子高齢化や社会の多様化を背景に、障害者・高齢者などの旅行機会の拡充に着目する「ユニバーサルツーリズム(UT)」への関心が高まっています。しかし、従来のUTは「支える/支えられる」という関係性を前提としてきました。その結果、「支える」立場からの発想にとらわれ、観光ならではの体験価値や魅力を十分に引き出せていない側面があります。

本シンポジウムのキーワードは、「明り=目に見えるもの」と「光り=目だけでは捕捉できないもの」の二つです。既存のツーリズムは、見ること、視覚による情報収集を自明視してきました。

近年まで新潟県を中心に各地に存在していた瞽女(盲目の女性旅芸人)の活動と、イタリアの文化・教育におけるアクセシビリティの現状に注目することで、「ユニバーサル=誰もが楽しめる」の真意を考えます。

「光りを観る」という本義に立ち返れば、視覚優位・視覚偏重のツーリズム、ひいては社会のあり方を改変する、新たな「旅」の可能性を拓くことができるはずです。

プログラム

●1日目|2026年9月12日(土)13:00~17:00
「瞽女文化」から考えるユニバーサルツーリズム

13:15~14:15 基調講演
「盲目の女性旅芸人の歴史―瞽女と瞽女唄の研究」ジェラルド・グローマー(山梨大学 名誉教授)

14:30~15:50 話題提供
「新潟県上越市における瞽女ツアーの実践」斎藤弘美(瞽女ミュージアム高田 顧問)
「瞽女の旅と現代」広瀬浩二郎(国立民族学博物館 教授)
「五感を活かす観光プランの立案―学生とのフィールドワークを通して―」久保田美穂子(亜細亜大学 准教授)
「視覚に頼らない観光の可能性―全盲者・弱視者対象のモニターツアーの実践から―」一井崇(富山国際大学 教授)

16:00~17:00 座談会
「瞽女文化から考えるユニバーサルツーリズム」
※プログラム終了後、懇親会を予定しています。
公開シンポジウム8瞽女ミュージアム高田
公開シンポジウム9瞽女ゆかりの地をめぐるモニターツアー
(瞽女ゆかりのお寺でお話をきく)
●2日目|2026年9月13日(日)10:00~15:00
イタリアにおける社会・学校教育から考えるユニバーサルツーリズム


10:00~11:00 基調講演
「障害者支援の視点から考える余暇の保障―機会がない、選ばされる、選ぶ―」佐々木銀河(筑波大学 准教授)

11:00~12:20 話題提供
「イタリアのインクルーシブ教育について」大内進(手と目でみる教材ライブラリー 主宰)
「イタリア調査報告―国立オメロ触覚美術館を中心に―」久保田美穂子(亜細亜大学 准教授)
「ユニバーサル・ミュージアムの日伊比較」広瀬浩二郎(国立民族学博物館 教授)
「障害者が担う観光振興の可能性―与謝野町・よさのうみ福祉会の実践を中心に―」一井崇(富山国際大学 教授)

13:30~15:00 座談会
「ユニバーサルツーリズムの新展開」
公開シンポジウム101手でふれてみる観賞(イタリア・国立オメロ触覚美術館)
公開シンポジウム11イタリア・ボローニャの街中に設置された触知図

登壇者(登壇順)

公開シンポジウム1-300

ジェラルド・グローマー

山梨大学 名誉教授
法政大学国際日本学研究所 客員研究員



アメリカ出身。音楽博士(ピアノ実技)、芸術博士(音楽学)。日本近世音楽史を専門とし、特に瞽女と瞽女唄研究の第一人者として知られる。
『瞽女と瞽女唄の研究』『瞽女唄-近世門付け芸人とその世界』『Goze: Blind Women and Musical Performance in Japan』などの著書があり、田邉尚雄賞、小泉文夫音楽賞、ドナルド・キーン賞などを受賞。江戸東京博物館、山梨大学等で教育と研究に携わり、現在も山梨大学名誉教授、法政大学国際日本学研究所客員研究員として研究活動を継続。

公開シンポジウム2-300

斎藤 弘美

ゆう・えん LLC 代表
瞽女ミュージアム高田 顧問
日本大学文理学部 非常勤講師


大学で民俗学を専攻。エフエム東京(当時)勤務を経て、大学院で近世村落史を学びながらフリーランスで放送の仕事に携わる。
2010年より「瞽女ミュージアム高田」設立に関わり、瞽女文化の継承・普及やスタディツアーの企画・運営に取り組む。国立民族学博物館の企画展「ユニバーサル・ミュージアム」(21年)、「吟遊詩人の世界」(24年)で瞽女関連の展示制作や映画上映、演奏会、セミナー等に関わる。
2012年に設立したYU-EN合同会社では江戸まちあるきや瞽女ツアーなど、地域文化を活かした体験型プログラムを多数企画・実施。NPO法人日本サハリン協会の理事長・会長としても活動中。

公開シンポジウム5-300

広瀬 浩二郎

国立民族学博物館 人類基礎理論研究部 教授
総合研究大学院大学 人類文化研究コース 教授

13歳で失明。筑波大学附属盲学校を経て京都大学大学院修了、文学博士。専門は日本宗教史、触文化論。「ユニバーサル・ミュージアム」の実践的研究に取り組む。自称「座頭市流フィールドワーカー」、または「琵琶を持たない琵琶法師」。
「触」をテーマとする展示やイベントを全国で企画・実施している。2021年、国立民族学博物館において特別展「ユニバーサル・ミュージアム-さわる!“触”の大博覧会」を担当(本展は現在、各地に巡回中)。
2023年文化庁長官表彰。最新刊『ユニバーサル・ミュージアムから人類の未来へ』など著書多数。
第39回山本周五郎賞受賞の蝉谷めぐ実著『見えるか保己一』では全盲の国学者・塙保己一の心理描写について助言・協力。
公開シンポジウム7-300

久保田 美穂子

亜細亜大学 経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科 准教授

専門は観光政策、地域振興、温泉地・旅館の活性化、ユニバーサルツーリズムなど。(公財)日本交通公社研究員として旅行者調査や観光地域づくり、観光人材育成などに従事し、同財団では「旅の図書館」館長も務めた。2017年より現職。
観光庁ユニバーサルツーリズム促進検討委員会、厚生労働省宿泊施設向け接遇研修ツール作成検討委員会委員などを歴任し、近年は観光政策とユニバーサルツーリズムに関する研究を進めている。
公開シンポジウム6-300

一井 崇

富山国際大学 現代社会学部観光専攻 教授

博士(社会学)。(株)JTB入社後、法人営業に約11年間携わる。退社後、デンマークにて北欧の社会福祉について学ぶ。専門は、ユニバーサルツーリズム、障害者雇用・就労、社会参加。
著書(共著)に「障害者施設設立を通じた包摂的な地域社会の形成-京都府北部における障害者の労働・生活施設『夢織りの郷』設立をめぐる住民運動」、黒田学・武分祥子・野村実編著『排除と包摂の福祉社会-障害児者の発達保障に向けて』(クリエイツかもがわ)など。
公開シンポジウム3-300

佐々木 銀河

筑波大学 人間系 准教授 
同大学ヒューマンエンパワーメント推進局 次長

博士(障害科学)。高等教育における障害学生支援、成人期の発達障害のある人への支援、合理的配慮や環境整備など、障害のある人のアクセシビリティに関する研究と実践に取り組む。
大学等における支援体制の整備や、支援に関わる教職員向けの研修・教材開発にも携わる。近年は、障害のある人の余暇活動や、公共空間に設置されたセンサリールームの効果検証にも取り組んでいる。
公開シンポジウム4-300

大内 進

手と目でみる教材ライブラリー 主宰
星美学園短期大学 日伊総合研究所 客員研究員
国立特別支援教育総合研究所 名誉所員

専門は、視覚障害教育、イタリアのインクルーシブ教育等。筑波大学大学院教育研究科修士課程修了。東京都立養護学校教諭、筑波大学(東京教育大学)附属盲学校教諭、国立特殊教育研究所視覚障害教育研究部盲教育研究室室長、独立行政法人国立特別支援教育研究所上席総括研究員、教育支援部長などを歴任。
近著に『見えない人、見えにくい人、見える人が共に楽しむ「さわる絵本」の作り方 イタリアの実践から学ぶ、絵本を通じたインクルージョン』(監修、株式会社ビーエヌエヌ、2026年)、『イタリアのインクルーシブ教育』(監修、明石書店、2022年)など。

お問い合わせ

亜細亜大学 久保田美穂子
メール:kubota@asia-u.ac.jp

昼食について

・大学周辺の飲食店は限られています。あらかじめご準備いただくか、会場周辺のコンビニエンスストアをご利用ください。
 武蔵境駅周辺には飲食店があります。

注意事項

  • 駐車場はございません。電車・バス等公共交通機関をご利用ください。
  • 講演会プログラムの録音・録画はお控えください。


※このシンポジウムは、JSPS科研費(基盤研究B)「ユニバーサルツーリズムの新展開に関する研究」(JP25K03374)の助成を受けて実施します。

<2026年07月29日 11時00分>
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