
大学受験の頃から、憧れの航空業界への就職を見据えていた永原さん。入学後も英語の授業や、ゼミでの活動を通して、着実に夢へと近づいていきました。そのまっすぐ、かつ揺るぎない思いは、見事、航空会社のCA(キャビンアテンダント)の内定を引き寄せたのです。
もともとCAに憧れがあり、航空業界への就職を目指していたので、観光やホスピタリティ関係の学科がある大学を探していたんです。その中でもAO入試をやっていて、入試の時期がほかの大学に比べて一番早かったのが亜細亜大学でした。
小学生までに数年間、カナダやドイツで暮らした経験を持つ永原さん。個人の英語のレベルごとにクラス分けされる必修講義の英会話授業「フレッシュマン・イングリッシュ」では、一番上のクラスに。「英語だけしか使えないという環境で、映画を観たり、ゲームをしたりして楽しかったです。留学生も数人いて、休み時間などに積極的に話しかけてくれたので、異文化交流もできて嬉しかったですね」。
小さい頃から英語に触れる機会が多かったのでスピーキングやヒアリングにはなじみはありましたが、それに比べて単語や文法は苦手。就職にも欠かせないと考えた永原さんは、課外授業で「TOIEC®テスト対策講座」を受講しました。
「TOEIC®の点数が低かったので危機感を持っていました。それに正直、大学に入ったら高校時代のように机に向かって勉強する習慣も薄れてきていて、やらなきゃいけない環境に自分を置くためでもあったんです。講座ではひたすら問題を解き、答え合わせして、宿題も出ました。TOEIC®の模擬問題をやってくれて、ためになりました」。
入学したら絶対に入りたいと思っていた重太みゆき先生のゼミに所属。先生の専門分野は「インプレッショントレーニング<印象アップトレーニング>」です。
「授業では、夢を叶えるために何が必要か、ということを先生と一緒に考えていくのですが、毎回スーツで出席し、身だしなみ、話し方、面接やプレゼンの練習、良い印象を与えるための、ありとあらゆることをやりました。先生は厳しかったですが、いつも私たちのことを思っていてくれて、先生の叱咤激励で自信が持てました。先生との出会いは、本当にかけがえのないものです」。
ゼミでは毎年夏合宿があり、その過酷さから“地獄の合宿”と言われているのだとか。それを共に乗り越えた同じゼミの仲間とは絆も深まりました。
「ゼミの仲間は、みんな目標や夢を持っている子ばかり。合宿をはじめ、辛い練習を一緒に頑張る中で、夢を諦めそうになった時も励まし合えたし、本音で話し合える機会がとても多かったように思います。おかげで自分に厳しくなり、そしてまわりの人のことをちゃんと考えられるようにもなりました」。
就職活動が本格化する中、インターンシップへ。永原さんは学科の先生のところに募集が来ていた航空会社を希望し、学内選抜を経て2週間、「スターフライヤー」で働きました。
「地上職として働いたのですが、飛行機を一機飛ばすために、ものすごくたくさんの人が関わっているのだ、ということを初めて知りました。また、そんなたくさんの人の思いを、直接お客様にお届けできるCAという仕事にとても魅力を感じ、改めてCAになりたいという思いが強くなりましたね」。
冬には、大学が実施する「内定者と語る会」にも積極的に参加。さまざまな業界の内定者や現役で働いている卒業生と交流し、情報交換などができる貴重なイベントです。「業界ごとに集まって話すのですが、航空業界からは、内定者の方が2人と、現役の方が1人いらっしゃって、『なんでも聞いてくださいね』と気さくに話しかけてくれて。私も試験や面接の対策について質問しました。先輩たちが励ましてくれて、とても心強く感じましたし、背中を押してもらった気がしました」。
CAに絞って就職活動を続けた結果、第一希望の航空会社に内定。4月からは憧れのCAとして社会人の一歩を踏み出します。
「諦めなければ夢は叶うということを感じています。内定をいただいた航空会社は、試験を受けるたびに、ここで働きたい!と思えるような素敵な方々が働いている会社でした。内定をいただけたのは、やっぱりゼミの重太先生の支えや、仲間たちと一緒に頑張って来たことが大きいと思います」。
厳しい夏合宿には、4年生も参加。4年生には後輩たちを育成・指導するという重要な役割があるのです。
「学年を越えた縦のつながりをすごく大切にするゼミなんです。2、3年生がやるべき仕事ができていなかったり、礼儀がなっていなかったりした時は厳しく言いますし、指導するということは私たち自身の成長にもつながるんですよね。また、航空業界を目指している後輩もいて、彼女たちにアドバイスもしました。私たちも先輩にしてもらってきたことなので、その思いを受け継いでいけたらいいなと思いました」。
2020年の東京オリンピックまでは現役で勤めることが目標です。国際線のファーストクラスを担当して、日本にいらっしゃる世界のトップの方々を、おもてなしできたらいいなと思っています。
亜細亜大学に入って、こんなに素敵な先輩たちがいるんだ、と思いました。中学・高校の先輩は、怖そうなイメージだったのですが、大学の先輩たちは親しみやすくて、親身になって相談も乗ってくれますし、お姉さんやお兄さんがいっぱいできたみたいで、嬉しかったです。特にホスピタリティ・マネジメント学科は、横(同学年)だけではなく縦(先輩・後輩)のつながりが強く、なんだか大きな家族のような感じです。皆さんにも、きっとそんな素敵な出会いが待っているはずです!