大学紹介

戻るFD・SD活動

近年、大学を取り巻く環境のめまぐるしい変化の中で、大学教育に対する社会からの期待はますます大きくなっています。そのような中で、FD(ファカルティ・ディベロップメント)―教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組み―は、欠かせないものとなっています。

また、大学がその使命を十全に果たすためには、その運営についても一層の高度化を図ることが必要であることを踏まえ、教員、学長等の大学執行部、事務職員、技術職員が大学等の運営に必要な知識・技能を身に付け、能力・資質を向上させるための研修としてSD(スタッフ・ディベロップメント)の機会を設けます。

本学では、FD・SD活動を全学的に推進するために学長を委員長とした全学FD・SD委員会を設置し、一年間を通して様々な取り組みをしています。また、各学部、研究科では、それぞれ活動方針を定め、特色ある活動をしています。なお、これらのFD・SD活動に関する情報を共有し活動を深めていくために、亜細亜大学「FD・SDレター」を年3回発行しています。

2019年度全学FD・SD活動

活動テーマ:「教育の亜細亜」を確立するためのFD・SD活動 ~学生が満足する105分授業を実現するために~

全学FD・SD委員会は、全学的なFD・SD活動の方針を作成するとともに、各学部におけるFD活動を主軸として進めるという方針を継続し、各学部の活動を支援・調整することを主眼とします。

本学の個性(特色)及び魅力の向上を図るうえで「教育の亜細亜」として一人ひとりの学生の取り組みと成長を促すため、アクティブ・ラーニングや初年次教育の充実化及び全学的なカリキュラム改革により教育効果を増進することが肝要です。 その一環として、2020年度から授業時間を現在の 90 分から 15 分延長することにより、講義と討議・演習の組み合わせ、成果発表、知識定着のための小テスト、さらには、長時間集中できない学生に対して講義の分割など様々な授業形態を行うことが可能となります。

それに伴い、授業内における学生の主体的な活動(アクティブ・ラーニング等)がこれまで以上に活発化していくことから、授業の充実とともにその準備のため授業外学修時間が増していきます。もちろんそれを実施していくためには、教員の授業運営にこれまでとは異なる工夫が必要となります。今年度は特に全学FD・SD 研修会や各学部内におけるアクティブ・ラーニングの検討を通して多くの情報を提供・共有していきます。併せて活動の重点項目として「カリキュラムマップ」、「授業改善のための学生アンケート」、「厳格な成績評価」について取り上げ、検討を進めます。

研修会

2019年度全学FD・SD研修会

2019年度において、これまで全学専任教職員を対象とした学内研究会を以下のとおり開催いたしました。

第1回
3/28

【テーマ】

第1部「2019年度全学FD・SD活動方針について」
講師:権丈 英子 副学長、全学FD委員会委員、自己点検・評価実施委員長
第2部「適切な外部資金獲得と研究管理」  
講師:ロバスト・ジャパン株式会社 中安 豪氏
(公的研究費の研究活動におけるコンプライアンス委員会及び公的研究費の研究活動におけるコンプライアンス管理委員会の主催による研究倫理研修会)

第2回
5/28

【テーマ】学生が満足する105分授業を実現するために
講師:福山 佑樹 明星大学教育センター特任准教授

第3回
7/11

【テーマ】厳格な成績評価のために―アセスメントポリシーに基づく評価
講師:田中 正弘 筑波大学研究センター准教授

第4回
12/17・18

グループ活動報告会

(第2回研修会風景)

2019年度全学FDグループ研究

全学FD委員会では平成19年からグループによるFD活動に対して支援を行っています。 年度末には、各グループごとに年間の取り組みと成果報告を行い、それぞれの授業改善のためのユニークな取り組みについて、知識や情報を全学で共有化しています。学部内の活動の他、学部の枠を超えた活動を展開しているグループもあります。なお2019年度は特に全学FD・SD活動方針にもあげたとおり、2019年度全学FDグループ研究について、全学部(学科)7グループにおいて105分授業対応(アクティブラーニング等)に取り組みます。あわせて任意に1グループの申請がありました。

「学生が満足する105分授業について」
経営学部経営学科における105分授業導入に係る効果的で、学生・教員にとって好ましい授業設計や運営方法を研究し、2020年度に向けた授業改善の一助とする。次のような観点から研究を進める。
・105分授業の効果と課題認識:105分授業導入による効果と課題を理論的に理解するとともに、既導入大学(東大、一橋大、大阪学院大、工学院大など)における105分授業導入の実態を把握する。
・主体的学びの促進と留意点:2018年度から取り組んできたFDグループ研究(2018年度「実践を意識した主体的学びと自主学習の促進に向けて」、2017年度「求められる教育への模索:学生の主体性を促進するためのカリキュラム・授業改善へのアプローチ」)を基にアクティブラーニング手法等について研究を継続する。
 

「学生が満足する105分授業について」
今年度は、下記についてメンバーが調査と会議を通じて情報を整理し、学科内で共有、意見交換を行う。
①105分授業の実施例調査
・90分授業からの延長を実施している大学の授業における工夫と成果についてヒアリング調査を行い、課題と効果的な取組について探る。
・対象は、100分または105分授業を実施しているホスピタリティ関連学科を含む文系大学を想定しているが、今後検討する。
②2020年度における検証を想定した効果的な取り組みの事例
・105分化を活かした授業試案を示し、2020年度にその成果を検証できるよう準備を行う。

 

「学生の集中力を維持させる105分授業の方法研究」
経済学部では、1年次の必修科目であるオリエンテーションゼミナールに関して、全クラスである程度、同質の内容で実施できるように「ティーチャーズ・マニュアル」を作成している。FDグループ研究では、ティーチャーズ・マニュアルを105分授業向けに改定することを通じて、来年以降の授業時間の改定に備える。オリエンテーションゼミナールを選んだ理由は、1年次の入門科目であり、高校までの一般的な50分授業から倍以上の105分授業に慣れるための橋渡し的な役割を果たすことが期待される科目であること、少人数クラスでありアクティブラーニングを実施しやすいこと、専門科目、全学共通科目の両方の教員が担当する科目であり、課題を共有しやすいことが挙げられる。
担当科目により、105分授業への対応は異なると思われるが、オリエンテーションゼミナールの事例を応用することが可能であると考えている。
 

「学生が満足する105分授業について」
若手教員を中心に、来年度の授業制度改革(105分授業)を円滑に実現するための準備作業を行う。当面の課題として、①法学部の講義においては今なお一般的であるところの、大教室の講義における授業法の改善、②大教室授業に限界があるようであれば、クラスの分割による少人数授業の拡大、それらに伴う③カリキュラムないし時間割の改革(少人数科目の開設や授業時間の増加)、などが考えられる。もっとも、一方では、大学の方針として①カリキュラムのスリム化や②少人数クラスの閉講、③1日4コマを原則とする時間割の抑制などが示されているから、相互に対立する複数の要請をいかに調和させるか、慎重に検討する必要があろう。

 

「初年次教育のレビューと105分13回授業の設計」
入学時学力検査、オリゼミ、夏期課題、基礎ゼミまでを対象としてこれまでの初年次教育の成果と問題点を整理し、新たな設計を行う。具体的には、
①入学時の国際関係関連の学力をどのように把握(可視化)するか、
②オリエンテーションゼミナールで扱う内容とゼミ方法をどうするか、
③到達点(目標)をどこにおくか、
④テキスト(教員の個別裁量部分、共通部分)をどのように選択し使用するか、
⑤プレゼン、リサーチ(図書館利用)、ディスカッションなどのアクティブラーニ
ングをどのように導入するか、
⑥映像資料などをどのように活用するか、
⑦キャリア等の合同授業をどの程度取り入れるか、
⑧成績評価方法をどうするか、などを研究する。
これまでのゼミの振り返りから開始し、現在進行中のゼミ情報の交換を行う。その後、議論を進めて、一年間(あるいは半年間)の初年次教育の設計を行う。

 

「105分授業における体験型学習に関する研究」
体験型学習を重視する多文化コミュニケーション学科には、フィールドワーク入門(1年)、フィールドワーク実践論(2年)、多文化フィールドスタディー(2〜4年)、多文化インターンシップ(3〜4年)の科目がある。これらの授業を通してこれまで多くの学生が国内外においてフィールドワークとインターンシップを実施してきた。
このような取組の中でいくつかの問題点も浮上してきた。特に大きな問題点は、フィールドワークのテーマ設定における学術性と実行性である。グループ学習において協調性を重視するあまりに積極的に意見を述べない場合や非学術的なテーマに流れてしまう場合がある。そこで本活動では、これまでの体験型学習の問題点を整理した上で、フィールドワークの事前準備のうちテーマ設定に焦点を当て、授業時間拡張によるテーマ決定プロセスの質的向上を目指す。
 

「学生が満足する105分授業について」
学生の集中力を低減させないための工夫を検討する。 教員が数名で交代して行うなどオムニバス的な授業を検討する。 授業組み立てを教員全員が見直し、105分で効果をあげるシラバスを検討する。 第5時限終了時刻が遅くなるため、ゼミ活動などを含めた課外活動等のあり方を検討する。
 

「データサイエンスに係るカリキュムの改善・強化」
近年、文系大学も含めたデータサイエンス教育の必要性が広く認識されている。本申請の代表者・メンバーは「数学入門Ⅰ・Ⅱ」「統計学入門Ⅰ・Ⅱ」「プログラミング言語Ⅰ・Ⅱ」「応用情報Ⅰ・Ⅱ」「情報と社会Ⅰ」「自然科学入門Ⅱ」「数理の世界探究」「ウェブの世界探究」からなるデータサイエンス科目群における教育に取り組んでいる。本FDグループ研究では、これらの科目間の相互接続および各科目のカリキュラムの改善・強化、および学部専門科目との接続の検討を行う。また、スポーツに関する試合データ・生体データを取り扱う新科目「スポーツデータサイエンス」の導入に向けてそのカリキュラムの開発に取り組む。
 

授業改善のための学生アンケート

平成19年から、前期と後期に各1回、全学で「授業改善のための学生アンケート」調査を実施しています。これは授業に対する学生の理解度や意見などを知り、よりよい授業作りに生かすことを目的として行っています。

これまでの主な活動

〈2020年4月1日更新〉