大学紹介

戻る観光経営人材育成講座

亜細亜大学は、東京都「大学等と連携した観光経営人材育成事業」に参画し、2021年から2023年の3年間で「飲食産業とフードツーリズムの更なる成長・発展を支える経営人材の育成」を目的とした講座を開講します。

​〈東京都「大学等と連携した観光経営人材育成事業」について〉
東京都では、観光関連事業者の経営力向上を図り、観光産業の活性化につなげることを目的として、大学等と連携して観光関連事業に従事する者等に向けた新たな教育プログラムの開発等の支援事業を実施しています。
亜細亜大学は 2021 年度に連携大学に選定され、本講座を通じて、フードビジネスの分野において高い企画力・リーダーシップ・コミュニケーション能力を備えた地域の観光促進戦略を考えることができる観光経営人材を育成するプログラム及び教材の開発を行っています。

2022年のテーマ「地域の飲食店の経営改善とインバウンド・観光客対応能力の強化」

日本の食文化やエンターテイメントとしての食を発信してフードツーリズムの更なる発展・成長を担う人材を育成するために、課題発見力、人材管理・モチベーション管理能力、経営戦略及びマーケティング戦略の立案能力、付加価値を高めて競争力の高い商品を企画し販売する能力、顧客情報の活用能力等を学ぶ実践的な講座です。

開催日程、各回のテーマ、講師等

2022年9月13日(火)~ 9月29日(木)
毎週火曜日および木曜日に開講
各日 18:30 ~ 20:45

期間中に6日間、12講座実施します。
 

(チラシをダウンロードできます)

9月13日(火) ガイダンス
 木﨑 英司教授、那須 一貴教授(亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科)
観光における食の効果的な活用、東京の可能性と課題
 吉澤 清良氏(公益財団法人 日本交通公社 観光文化振興部長)
9月15日(木) フードツーリズムから考える東京
 中村 忠司氏(東京経済大学コミュニケーション学部 教授)
付加価値をビジネスに反映させる方法
 中村 忠司氏(東京経済大学コミュニケーション学部 教授)
9月20日(火) 出店戦略、魅力的な店づくり
 小倉 朋子氏(株式会社トータルフード 代表取締役)
航空会社の機内食メニュー開発について
 若井 政昭氏(ジャルロイヤルケータリング株式会社 開発管理部長・購買部長)
9月22日(木) フードビジネスとフードツーリズムにおける人材確保と育成
 桑田 朋之氏(オフィスミライ 顧問)
モチベーション管理とリーダーシップ
 野田 千穂氏(プロフェッショナルコーチ)
9月27日(火) ホスピタリティ溢れる社員の育成方法
 髙岡 慎一郎氏(株式会社人形町今半 代表取締役社長)
顧客情報、売上情報を活用したフードツーリズム戦略
 桑田 朋之氏(オフィスミライ 顧問)
9月29日(木) フードツーリズム戦略演習
 木﨑 英司教授、那須 一貴教授(亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科)
発表とまとめ
 木﨑 英司教授、那須 一貴教授(亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科)
プログラムコーディネーター:木﨑英司教授(亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科)
プログラム実施担当者   :那須一貴教授(亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科)

詳細

主催

経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科

受講対象者

フードビジネスや観光関連事業に従事(予定を含む)しており、東京都内に在住または在勤している方

受講料

無料

募集期間

2022年7月25日(月)~ 8月27日(土)

募集定員

30名程度
※応募者多数の場合は応募書類に基づき受講者を決定します。

開催場所

新宿京王プラザホテル 42階 「富士」
※状況に応じてオンライン開催になるときがあります。

申し込み

定員となりましたので、申し込みは2022年8月27日で締め切りました。

開催された各講座の振り返り(学生コラム)

第1回目 ガイダンス

本講座のガイダンスを通して、東京都におけるフードツーリズムに関する政策と課題について学びました。飲食店だけではなく宿泊業界や航空業界など、あらゆる分野でフードビジネスが関わっています。これからの旅行における「食」の重要性はさらに増し、ツーリズムと地域企業、自治体が協力していく必要性を理解しました。

第2回目 観光における食の効果的な活用、東京の可能性と課題

旅行中において「食」は大切な楽しみであると多くの人が回答しています。2022年5月に有明(東京)で実施されたイベント「Tokyo Tokyo Delicious Museum」などを通して、「世界の食が集まる東京」の魅力を多くの方々が理解し、体験・経験することで、東京のフードツーリズムをさらに発展させることができると感じました。

第3回目 フードツーリズムから考える東京

フードツーリズム研究においてフードツーリズムを構成する3つの力「人・場所・文化」について学びました。食を通して観光客が情報や時間を共有できるため、食は旅行の主要目的であり、また地域の魅力を理解することに繋がります。フードツーリズムでは五感に訴求することが重要であり、そのための戦略が必要であることを理解することができました。

第4回目 付加価値をビジネスに反映させる方法

食が創り出す付加価値をビジネスにどう反映させるのかについて、事例研究を通して学びました。「食」が旅行者にとって「観光体験」となること、またSNSで情報を拡散するためには、それを見た人が楽しんでいる姿をイメージできることがポイントであり、「食」を通した楽しく面白い「体験、シーン」をリアルに伝えることが重要であることを学びました。

第5回目 出店戦略、魅力的な店づくり

お店作りでは、料理のおいしさ以外にも様々なメッセージを伝えられるようにすることが重要であることを学びました。「物語を提供すること」や、「どのタイミングでおいしいと感じてもらうのか」など、お店での体験を細かくデザインする必要があります。さらに、魅力的な店づくりのためには、市場のトレンドを抑えることが重要であることを理解しました。

第6回目 航空会社の機内食メニュー開発について

日本航空の機内食開発に対する考え方や取り組みと、その中でのSDGsへの取り組みを学びました。機内食開発でも、利用客のこと、各国の味覚や文化を理解することが食を提供する上で重要なことだと理解しました。また産地から消費地までの輸送距離を考慮し、地産地消、旬彩旬消に基づく機内食を提供することで、環境にも配慮した食の提供ができることを学びました。

第7回目 フードビジネスとフードツーリズムにおける人材確保と育成

フードビジネスと、フードツーリズムにおける人材確保と育成について学びました。人を財産だと考え(人財)、人財の層を厚くすることで事業拡大が可能になります。人材育成については、働き方改革や社員研修を積極的におこない、労働管理や評価を適切に行うことが重要であると学びました。今回の講義を通じて、社員は会社側の期待に応えるために、自分を磨くことも大事だと感じました。

第8回目 モチベーション管理とリーダーシップ

モチベーション管理とリーダーシップについて学びました。モチベーションとはコンフォートゾーンを維持しようとする働きなので、現状からレベルアップするには新たなコンフォートゾーンを設定し、そこを目指す必要があります。そのためリーダーは組織メンバーに新たなコンフォートゾーンの魅力を伝えることで、組織のモチベーションを高めることができます。今回の講義を通じて、これまでとは異なる角度からモチベーションとリーダーシップを捉えることができました。

第9回目 ホスピタリティ溢れる社員の育成方法

人形町今半の事例を通じて、経営理念は会社の指標を示すのに重要な役割を果たしており、“社員第一主義”に基づき、会社と社員全員が相互に信頼することの大切さを学びました。社長の「社員の人生の中に仕事がある=ライフインワーク」という社員の人生を大切にする姿勢があるからこそ、社員のやる気を引き出し、お客様に対して積極的に良いサービスを提供し、顧客満足度を高めることができると学びました。

第10回目 顧客情報、売上情報を活用したフードツーリズム戦略

フードツーリズムにおいては利益と継続性が重要であり、売上情報を分析する上で自社の業態に合ったKPI(重要業績分析指標)を設定することが重要であることを理解しました。また、旅行先や観光地をアピールするためには、グーグルマップなどお客様が使うツールに正しく情報が掲載されていること、インターネットに書かれるお客様からのご意見に対する返信は多くの人々が見ているので、常に“丁寧”かつ“紳士的”に対応する必要があると学びました。

第11回目、第12回目 観光経営人材育成講座まとめ

今回の講座全体の振り返りを通じて、フードツーリズムは多くの産業に繋がっていて、様々なチャンスがあることを改めて理解しました。食をコミュニケーションの機会と捉え、お客様により良い体験を提供すること、そのためには接客をマニュアルに捉われず、お客様の状況や要望に応えることができる人財を育成することが重要であると感じました。効率化するところとしないところをしっかりと見極め、付加価値の高い体験を作ることが大切であると考えることができました。

昨年度実績

お問い合わせ

亜細亜大学 経営学部 観光経営人材育成講座事務局
Mail:tkyfood@asia-u.ac.jp

(電話でのお問い合わせ・お申し込みは受け付けていません。)

<2022年10月5日更新>