学部・大学院

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アジア経済史

教員からの授業紹介

担当教員:水野 明日香

アジアの国々は、日本や世界の経済とどのように関わり、いかに発展してきたのかを歴史的な視点から学びます。植民地時代に形作られた経済的特徴や開発体制の下での経済発展などを学びます。長期的な視野からアジア経済をみることで、アジア経済に対する深い理解と抱える課題への洞察力を獲得することを目指します。

授業計画

第1回 アジア経済の過去と現在-大航海時代の始まり 第2回 大交易時代の変容-ポルトガル、スペインとの遭遇
第3回 大交易時代の終焉-オランダ東インド会社のアジア進出 第4回 イギリス東インド会社のインド支配
第5回 アジアにおける三角貿易とアヘン戦争 第6回 後期植民地国家の形成
第7回 プランテーション型植民地経済の成立①-フィリピン、インドネシアの砂糖 第8回 プランテーション型植民地経済の成立②-マラヤの錫とゴム
第9回 食糧供給型植民地経済の成立-仏印、タイ、ビルマの米 第10回 日本の植民地支配下における台湾経済の変容-米糖相克問題の発生
第11回 アジア内交易の拡大 第12回 学期末レポート
第13回 第14回 世界恐慌のアジア経済への影響-貿易構造の変化
第15回 世界恐慌のアジア各国への波及-農村社会の変容と経済的ナショナリズムの高まり 第16回 日本の満州経営
第17回 第二次世界大戦下の日本の南進と東南アジア経済の荒廃 第18回 中華人民共和国の誕生-中国における土地改革
第19回 1950年代のアジア経済―反共と政治経済の混乱 第20回 1960年代のアジア経済①ベトナム、ミャンマー、カンボジアの社会主義化
第21回 1960年代のアジア経済②開発体制の成立 第22回 1970年代のアジア経済①緑の革命
第23回 1970年代のアジア経済②工業化戦略と経済的ナショナリズム 第24回 1980年代のアジア経済①構造調整、インセンティブ改革
第25回 1980年代のアジア経済②プラザ合意と外資主導の輸出志向工業化 第26回 アジア経済史の課題 経済成長と民主化

経済成長論

教員からの授業紹介

担当教員: 申 寅容

国の経済成長を左右する要因は何か。200か国以上のクロスカントリーデータを用いてその要因を多角的に分析します。その要因はたくさんありますが、まず、資本ストックの格差を考えます。スコップとショベルカーでは単純にどちらが土を掘る作業がはかどるのか。別の言い方をすると機械を生産にどれくらい利用できるのか。次に、人的資本の格差も考えられます。どれくらいの人が勉強しに大学に行くのか。単純に知識を持っている人の方がそうでない人よりうまくモノを作れるはずです。その他にも、人口成長率、技術、効率性、貿易、政府の政策、文化、地理、気候、天然資源なども経済成長を左右する要因として考えられます。これらの要因がどのように経済成長に影響を与えるか具体的に学びます。

授業計画

第1回 イントロダクション 第2回 経済成長に関する諸事実
第3回 購買力平価 第4回 分析のためのフレームワーク
第5回 ソローモデル 第6回 移行経路と定常状態
第7回 ソローモデルの応用 第8回 黄金律
第9回 マルサス・モデル 第10回 人口と経済成長
第11回 人口転換 第12回 課題:ソローモデルについてまとめ
第13回 課題:人口転換についてまとめ 第14回 将来の人口トレンド
第15回 高齢化と経済成長 第16回 人的資本(1) 基本モデル
第17回 人的資本(2) 応用 第18回 収束理論:絶対収束と条件収束
第19回 発展会計 第20回 成長会計
第21回 経済成長における技術の役割(1) 1国モデルのオーバービュー 第22回 経済成長における技術の役割(2) 1国モデルの応用
第23回 経済成長における技術の役割(3) 2国モデルのオーバービュー 第24回 経済成長における技術の役割(4) 2国モデルの応用
第25回 内生的成長モデル 第26回 最先端技術

労働経済学

教員からの授業紹介

担当教員:権丈 英子

われわれの一生のうち、多くの時間は"労働"に充てられています。したがって、労働をめぐるさまざまな課題は、われわれにとって大変身近で重要なものです。たとえば、年金・健康保険・介護保険の保険料は労働市場にどのような影響を及ぼすのか?パート社員・契約社員・派遣社員として働く労働者が増えると、労働の質や賃金はどのように変化するのか?女性労働をとりまく環境は、最近20年くらいの間にどのように変わったのか?この授業では、経済学の考え方を使うとこのような問題についてどのように考えるのか、について学習していきます。

授業計画

第1回 イントロダクション 第2回 日本の男女の働き方とその変化
第3回 時給が上がると人々はもっと働くか?~労働供給の理論 第4回 夫の所得が高い女性は働くか?
第5回 既婚女性の労働供給、労働供給のまとめ 第6回 人的資本論と大学進学の意思決定
第7回 日本の大学進学率の推移とその背景 第8回 企業の最適雇用量はどのように決定されるか?
第9回 労働需要 第10回 企業が負担する現金給与以外の労働費用とは何か?/失業
第11回 失業と雇用調整 第12回 課題1
第13回 課題2 第14回 新卒一括採用とはどのような仕組みか
第15回 年功賃金は経済合理的か 第16回 さまざまな賃金制度
第17回 評価と昇進の仕組み 第18回 ワーク・ライフ・バランスとは何か
第19回 雇用における男女差別(統計的差別、男女雇用機会均等法) 第20回 女性雇用と政策(女性活躍推進法、育児・介護と仕事の両立)
第21回 パートタイム労働と労働時間選択の自由 第22回 非正規労働と「同一労働同一賃金」
第23回 フレキシキュリティと積極的雇用政策 第24回 最低賃金
第25回 高齢期雇用と政策(定年制、年齢差別禁止) 第26回 若年雇用と政策

基礎会計学

教員からの授業紹介

担当教員:芝村 礼子

本講義は、基礎的なミクロ・マクロ経済学の学修者で複式簿記の学修経験がない者を対象として、財務会計論(と管理会計論の基礎的な知識と基礎的な会計判断・処理能力の修得をめざします。具体的には、日商簿記検定試験3級を中心に、基本的な考え方やしくみを講義した上で、実際に練習問題に取り組むことにより、経済学を学ぶ際に役立つだけではなく、実際に社会人になった時にも役に立つ知識やスキルの取得、資格取得の支援を行っていきます。

授業計画

第1回 オリエンテーション、簿記の意義 第2回 簿記一巡
第3回 帳簿組織、主要簿 第4回 商品売買(1)掛取引
第5回 商品売買(2)仕入諸掛 第6回 現金・現金過不足
第7回 預金、手形、固定資産(1)固定資産の取得 第8回 問題演習(1)
第9回 その他の債権債務(1)未収・未払、前払・前受 第10回 その他の債権債務(2) 立替・預り、仮払・仮受、その他の勘定科目
第11回 純資産、収益・費用 第12回 訂正仕訳、補助簿
第13回 問題演習(2) 第14回 前期復習
第15回 決算手続(1)精算表 第16回 決算手続(2)売上原価の考え方、商品有高帳、売上原価の仕訳
第17回 決算手続(3) 有形固定資産と減価償却、固定資産台帳 第18回 決算手続(4)貸倒損失と貸倒引当金、収益と費用
第19回 決算手続(5) 経過勘定、その他決算手続 第20回 問題演習(3)
第21回 推定簿記、貸借対照表、損益計算書 第22回 問題演習(4)
第23回 帳簿の締め切り 第24回 税金、剰余金、配当
第25回 決算整理後試算表と財務諸表、帳簿の関係 第26回 問題演習(5)

経済統計分析Ⅰ・Ⅱ

教員からの授業紹介

担当教員:谷合 弘行

経済データの分析は主にデータ間の関係を調べることです。講義ではインターネットや図書館資料にある経済データの利用と分析をExcelを使って実践的に学びます。経済学の授業や経済の記事で使われているデータを自分自身で扱えるようになることが目標です。また、データを収集する目的は様々で、収集後に何らかの特徴を見出そうとするデータマイニングの機会にも役立ち得る手法もいくつか学びます。実際の日本の経済データを使いながら、一見しただけでは見えなかったそれらの特徴を可視化するための基礎を学びます。

授業計画

第1回 データの形式と統計データの収集 第2回 データのExcelへの取り込み
第3回 Excel関数による経済指標の算出法の確認 第4回 データの視覚的な要約
第5回 ヒストグラム・箱ひげ図 第6回 データの定量的な要約・平均・分散
第7回 2変量のデータ 第8回 Excel による行列計算
第9回 主成分分析(1) 第10回 主成分分析(2)
第11回 クラスター分析(1) 第12回 クラスター分析(2)
第13回 まとめ 第14回 回帰直線の復習
第15回 回帰分析の基礎 第16回 母集団と標本
第17回 確率 第18回 様々な確率分布と正規分布
第19回 乱数の発生と標本分布 第20回 区間推定
第21回 仮説検定 第22回 判別分析(1)
第23回 判別分析(2) 第24回 因子分析(1)
第25回 因子分析(2) 第26回 まとめ

〈2022年4月1日更新〉