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空間経済学

すべての経済現象は地理的な空間のなかで発生していますが、空間的な要因を考慮に入れ、経済の諸問題を考察することを目的としています。都市経済学、地域経済学及び国際貿易理論を出発点としながらも、規模の経済性及び広い意味での輸送費ないし近接性等の概念を分析の中核として、従来の個別分野の分析を統一あるいは一般化した“新経済地理学”と呼ばれるものであり、90年代の初めより急速に発展した内容の基礎を講義します。

教員からの授業紹介

担当教員: 猪原 龍介

なぜ東京一極集中が起こるのでしょうか?
新幹線や飛行機などの交通網の発達やインターネットの爆発的な普及により、今や全国どこにいても便利で快適な生活ができるようになりました。しかし、その一方では東京への集中化が加速し、地方都市が衰退するなど、地域格差の拡大が懸念されています。矛盾とも思えるこうした事態は、一体なぜ起こるのでしょうか。「集積の経済」をキーワードに、人々や企業の立地行動に注目し、都市や地方といったさまざまな地域経済が直面する課題について考えて行きます。 

授業計画

第1回 前半イントロダクション 第2回 県内総生産
第3回 地域所得の決定 第4回 比率モデル
第5回 需要主導型成長 第6回 供給主導型成長
第7回 産業連関表 第8回 直接効果と間接効果
第9回 経済効果の分析 第10回 地域産業連関表
第11回 産業間交易と比較優位 第12回 産業間交易の理論
第13回 産業内交易の理論 第14回 交易と輸送費用
第15回 前半まとめ 第16回 後半イントロダクション
第17回 人口移動と地域間格差 第18回 労働移動の理論
第19回 地域間格差の残存 第20回 地域特化の経済
第21回 都市化の経済 第22回 産業クラスター
第23回 集積の経済と人口移動 第24回 グローバル化と集積(1)
第25回 グローバル化と集積(2) 第26回 商圏の分析
第27回 商業の立地 第28回 商業の集積
第29回 工業の立地 第30回 後半のまとめ

経済成長論

経済成長は豊かさをもたらす重要な要素です。世界各国の所得水準を比較してみると、日本、アメリカのように豊かな国がある一方、貧しい国もあります。豊かな国と貧しい国の1人当たりの所得や生活水準の格差は非常に大きい現実です。この格差は経済学者の関心を引き起こし、近年広い範囲で研究が行われてきました。経済成長論では,豊かな国はどうして豊かで貧しい国はどうして貧しいのか、貧しい国は永遠に貧しいままとり残されてしまうのか、どうすれば貧しい国は豊かになれるのか、などについて探求します。

教員からの授業紹介

担当教員: 申 寅容

国の経済成長を左右する要因は何か。200か国以上のクロスカントリーデータを用いてその要因を多角的に分析します。その要因はたくさんありますが、まず、資本ストックの格差を考えます。スコップとショベルカーでは単純にどちらが土を掘る作業がはかどるのか。別の言い方をすると機械を生産にどれくらい利用できるのか。次に、人的資本の格差も考えられます。どれくらいの人が勉強しに大学に行くのか。単純に知識を持っている人の方がそうでない人よりうまくモノを作れるはずです。その他にも、人口成長率、技術、効率性、貿易、政府の政策、文化、地理、気候、天然資源なども経済成長を左右する要因として考えられます。これらの要因がどのように経済成長に影響を与えるか具体的に学びます。

授業計画

第1回 イントロダクション 第2回 経済成長に関する諸事実
第3回 分析のためのフレームワーク 第4回 ソローモデル
第5回 移行経路と定常状態 第6回 ソローモデルの応用
第7回 人口と経済成長 第8回 人口転換
第9回 将来の人口トレンド 第10回 高齢化と経済成長
第11回 人的資本(1) 基本モデル 第12回 人的資本(2) 応用
第13回 収束理論 第14回 生産性の測定
第15回 成長要因論争 第16回 ソロー成長モデルのレビュー
第17回 経済成長における技術の役割(1) 1国モデルのオーバービュー 第18回 経済成長における技術の役割(2) 1国モデルの応用
第19回 経済成長における技術の役割(3) 2国モデルのオーバービュー 第20回 経済成長におけ役割る技術の(4) 2国モデルの応用
第21回 最先端技術 第22回 効率性
第23回 包絡線分析 第24回 開放経済の経済成長
第25回 政府 第26回 所得不平等(1) 概要と原因
第27回 所得不平等(2) 経済成長に与える影響 第28回 文化
第29回 地理、気候、天然資源 第30回 地球レベルでの天然資源と環境

社会保障論

公的年金・医療保険・介護保険等の社会保険制度、および生活保護・児童福祉などの福祉政策について、その概要を講義します。人口の高齢化にともない、社会保険制度は多くの注目を集めるようになりました。公的年金は確実に支給されるのか?上昇していく高齢者の医療費をどのようにまかなっていったらいいのか?医療費の自己負担を上げることで、われわれのくらしにはどのような影響があるのか?この授業では、経済学の考え方を使うとこのような問題についてどのように考えるのか、について学習していきます。

教員からの授業紹介

担当教員:権丈 英子

女性が働くようになると少子化は進むのでしょうか。
最近の先進国をみると、むしろ、女性が社会で活躍している国で出生率が回復しています。なぜでしょうか。この講義では、こうした問題をはじめとして、医療、年金、介護、子育て支援、生活保護などの社会保障の様々な制度について、経済学の知識を用いて理解を深め、自ら考え評価する力を身につけます。

授業計画

第1回 社会保障とは 第2回 日本の社会保障制度の概要
第3回 少子高齢化と政策(人口構造の変化) 第4回 少子高齢化と政策(出生率と出産タイミング)
第5回 少子高齢化と政策(少子化の経済学的説明) 第6回 少子高齢化と政策(子育て支援策)
第7回 少子高齢化と政策(国際比較) 第8回 公的年金(高齢者の生活保障)
第9回 公的年金(制度の概要) 第10回 公的年金(歴史)
第11回 公的年金(制度改革) 第12回 公的年金(女性と年金)
第13回 公的年金(非正規雇用と年金) 第14回 公的年金(高齢者雇用と年金)
第15回 医療保障(日本の医療制度の評価) 第16回 医療保障(制度の概要)
第17回 医療保障(支払い方式) 第18回 医療保障(医療サービスの特性)
第19回 医療保障(供給システム) 第20回 医療保障(課題)
第21回 介護保障(介護保険成立の背景) 第22回 介護保障(制度の概要)
第23回 介護保障(課題) 第24回 公的扶助(歴史)
第25回 公的扶助(制度の概要) 第26回 公的扶助(課題)
第27回 障害者福祉 第28回 雇用政策(失業)
第29回 雇用政策(非正規労働) 第30回 社会保障財政とまとめ

公共経済学

公共経済学では、市場メカニズムが資源配分に関して効率的に機能しない「市場の失敗」に対応して公共部門が行う外部不経済の内部化や公共財の最適供給、公共料金の決定、最適課税・公債の発行と償還などについて取り扱います。この科目では、「市場の失敗」に関わる代表的な問題を取り上げ、その発生要因と解決手段、政府の役割、政府支出の財源調達とそれに関わる政策、政府の失敗について学びます。

教員からの授業紹介

担当教員:内藤 克幸

日本では国の借金(国債)が累積し、財政が破たんするのではないかと危ぶまれています。
そのような中、消費税率引上げなどの財政改革が議論されています。本講義では具体的な財政政策を多く取り上げ、それらの政策の経済効果を論理的に分析・評価する能力を身に着けていきます。

授業計画

第1回 イントロダクション 第2回 生産者理論1:生産関数
第3回 生産者理論2:費用関数 第4回 生産者理論3:利潤最大化問題と供給曲線
第5回 生産者理論4:生産者余剰 第6回 消費者理論1:効用関数と予算制約
第7回 消費者理論2:効用最大化問題と需要曲線 第8回 消費者理論3:消費者余剰
第9回 市場均衡1:個別供給曲線と市場供給曲線 第10回 市場均衡2:個別需要曲線と市場需要曲線
第11回 市場均衡3:市場均衡の効率性 第12回 課税の経済効果1:生産者に対する従量税
第13回 課税の経済効果2:消費者に対する従量税 第14回 課税の経済効果3:税の転嫁
第15回 課税の経済効果4:最適課税ルール 第16回 独占1:独占の弊害
第17回 独占2:限界費用価格規制と平均費用価格規制 第18回 独占3:その他の価格規制
第19回 外部性1:外部性の弊害 第20回 外部性2:ピグー税
第21回 外部性3:自発的交渉とコースの定理 第22回 外部性4:排出権取引
第23回 ゲーム理論の基礎1:戦略形ゲーム 第24回 ゲーム理論の基礎2:ナッシュ均衡
第25回 ゲーム理論の基礎3:応用モデル 第26回 公共財1:公共財の性質
第27回 公共財2:公共財取引の最適条件 第28回 公共財3:公共財の自発的供給
第29回 公共財4:リンダール・メカニズム 第30回 公共財5:クラーク=グローブス・メカニズム

〈2017年5月16日更新〉