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アメリカの政治と外交

今日の国際関係において大きな影響力と発言力を持ち続けるアメリカ合衆国の内政と外交の基本的特質を理解することを目的とした科目です。国際関係理論モデルの実証的検証にも努めます。具体的にはアメリカの政治理念と政治機構の変遷、諸外国への政治・経済・軍事的な関与、国際秩序形成における影響力の行使、さらには国内の政治要因としての民族・宗教・ジェンダー等にも目を配りつつ、国際関係におけるアメリカの存在とそのパワーの盛衰を包括的に理解していきます。

教員からの授業紹介

担当教員: 伊藤 裕子

国際社会の中心的な存在として大きな影響力を持つアメリカ。その内政と外交の特徴や問題点を考察します。また、ブラック・ライブズ・マターや新型コロナウイルス、米中対立といった最新の時事ニュースを交えながら、アメリカの政治理念と現実の政治とのギャップにも迫ります。

授業計画

第Ⅰ部 アメリカの政治理念と政治制度

第1回 アメリカの政治理念 第2回 アメリカの政治制度と大統領選挙

第Ⅱ部 現代アメリカ社会と国内政治-民主主義の在り方を模索して

第3回 ブラック・ライブズ・マターとアメリカの人種差別との闘い 第4回 歴史と多様性をめぐるアメリカ社会の包摂と分断(1)移民国家アメリカ
第5回 歴史と多様性をめぐるアメリカ社会の包摂と分断(2)ジェンダー、銃問題、民主主義の定義 第6回 前半のまとめと中間テスト

第Ⅲ部 現代アメリカの外交関係

第7回 現代国際関係とアメリカのインド・太平洋戦略(1) 第8回 現代国際関係とアメリカのインド・太平洋戦略(2)

第Ⅳ部 覇権国家アメリカと国際秩序

第9回 覇権国家アメリカと戦後国際秩序の構築 第10回 冷戦と戦後世界秩序(1)
第11回 冷戦と戦後世界秩序(2) 第12回 冷戦終結とポスト冷戦期のアメリカ外交
第13回 まとめと授業内テスト    

国際マーケティング論

生産販売拠点を複数国に配置し規模の経済と現地適応のバランスをはかる多国籍企業で行われている国際マーケティングを対象とする科目です。社会文化・所得水準の異なる各地域の顧客が求める真のニーズを探索し、合致した製品と価値を創造し、なおかつ受け入れられる価格で提供することによりグローバル市場で競争優位を確立するマーケティングの考え方や戦略の展開について教授し、さらに競争優位の持続化に向けて取り組まなければならない課題について考察します。

教員からの授業紹介

担当教員: 金 炯中

多国籍企業がグローバル市場で競争優位を確立するには、文化や所得水準が異なる各地域でニーズを探索し、それに合った製品と価値を創造し、適正価格で提供する必要があります。多様な企業を取り上げ、それぞれのマーケティングの考え方や戦略の展開について学びます。

授業計画

第1回 ガイダンス:グローバル化とマーケティング 第2回 国際マーケティングの概念
第3回 国際マーケティングの環境(1) 第4回 国際マーケティングの環境(2)
第5回 国際マーケティング調査 第6回 国際市場細分化戦略
第7回 国際市場参入戦略 第8回 国際製品戦略
第9回 国際価格戦略 第10回 国際流通チャネル戦略
第11回 国際プロモーション戦略 第12回 グローバル・マーケティング戦略
第13回 総括(理解度確認と解説)    

国際政治入門

国際政治は我々が生きる世界そのものです。過去から現在に及ぶ世界に点在するさまざまな課題を理解することは、現在そして未来を担う人材には不可欠な作業です。この授業では、国際政治学の初歩的な見方を包括的に理解するとともに、それらの知識を活用して国際社会で起こっているさまざまな事象を理解する力を身につけることも同時に目指します。

教員からの授業紹介

担当教員: 向 和歌奈

授業期間の前半では国際政治学を勉強する意義と土台となる理論を理解するとともに、国際政治の流れを時間軸で辿ります。授業期間の後半では国際政治を取り巻く主要課題を取り上げ、包括的に検討します。授業全体を通して、国際政治学を学ぶことと世界情勢を理解することがいかに密接に結びついているのかという点を確認します。  

授業計画

第1回 国際政治の理論(1)リアリズム 第2回 国際政治の理論(2)リベラリズムとコンストラクティビズム
第3回 冷戦(1)第二次世界大戦から冷戦へ 第4回 冷戦(2)冷戦期の変化と終焉
第5回 冷戦終結後の世界(1)崩壊と新たな紛争の現状 第6回 冷戦終結後の世界(2)グローバルな諸問題と協力体制の構築
第7回 9.11同時多発テロの衝撃とその後の世界 第8回 兵器と国際政治(1)核兵器
第9回 兵器と国際政治(2)大量破壊兵器と通常兵器 第10回 外交の世界
第11回 国際機関とその役割 第12回 レポート課題
第13回 レポート課題    

国際インターンシップ

学科で習得した「国際問題の分析や解決法」をもとに外国で就業体験を行う実習科目です。事前学習を経て、外国の企業、または国内の対外部門でおよそ3週間の体験を行います。外国体験を通して実社会への知見とキャリア形成の基礎を得ることが目標です。

※2019年度参考スケジュール

教員からの授業紹介

担当教員:久野 新

準備授業と夏期休暇中の海外インターンシップによって構成する授業です。インターンシップは学生個人、企業によって内容が異なりますが、学科・専攻に即した業務を割り当てます。この実習の準備として、以下の修得を目的とした授業を事前に行います。
1.社会に参加するための自分の能力や資質を把握する
2.企業で就労するための不可欠なスキルを身につける
3.インターンシップを行う現地事情を知る

授業計画

パートⅠ 自己と社会の関わり方
第1回 授業のスケジュールと進め方 第2回 自己分析、自己把握と自己表現
第3回 現代の企業、社会、就業と自分自身 第4回 現代のグローバル経済と日本
パートⅡ 就業経験のための準備
第5回 チームワークと協力に関するシミュレーションゲーム 第6回 チームワークと協力に関するディスカッション
第7回 企業の中でのスキル(1)文書、表などのドキュメント作成 第8回 企業の中でのスキル(2)プレゼンテーションとアイデア交換
第9回 企業の中でのスキル(3)社会人としてのマナー 第10回 企業の中でのスキル(4)企業内の仕事(ビデオ)
パートⅢ 現地適応とリスク回避のための準備
第11回 現地社会経済事情把握(1)シンガポール・マレーシア 第12回 現地社会経済事情把握(2)タイ・台湾
第13回 現地社会経済事情把握(3)中国・香港 第14回 現地社会経済事情把握(4)韓国・アメリカ
第15回 リスク回避や現地実習の留意点  

農業農村開発論

国際協力・交流分野の専攻学生には、机上の学問的素養とともに発展途上国の実態と開発の必要性を「実感」することが不可欠です。本科目では、開発途上国の農業・農村開発における諸問題を講義します。開発途上国の農業と農村の人々の生活の実状、途上国の農業近代化政策、貧困撲滅と生計向上を図る農村政策、及びそれを支援する援助機関の農業・農村開発の手法などを理解することを目標とします。

教員からの授業紹介

担当教員:角田 宇子

本講義ではまず開発途上国の農村が抱える諸問題(貧困、流通、低い生活水準、人口増加、飢餓、環境破壊等)を事例を交えながら解説していきます。その上で、これらの諸問題を解決するための農業・農村開発政策と援助機関による農業・農村開発援助の事例を紹介し、その成果と問題点を検討します。その中でも特にアジアとアフリカの食糧増産政策とその課題について焦点を当てて講義を進めます。

授業計画

第1回 農業農村開発の目的と特徴 第2回 農業農村開発に対する国際的援助の動向
第3回

農村の貧困・経済発展と農業問題

第4回

人口増加と食料問題

第5回

食料安全保障と飢餓・栄養失調

第6回

食糧増産政策と緑の革命

第7回

緑の革命の影響

第8回

緑の革命とアフリカ

第9回 アフリカの稲作(ネリカ米) 第10回 農業と環境問題
第11回

農業分野の環境問題の要因と解決策

第12回

砂漠化問題

第13回 住民参加型砂漠化防止対策    

〈2022年5月18日更新〉