体験者の声・留学成果(AUASP)

AUASP
Asia University Asian Studies Program

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海外で5ヶ月生活して
田中 駿貴/ TANAKA Shunki(国際関係学部 国際関係学科)
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私は亜細亜大学に入学する前から、「大学生になったら留学をしたい!」と強く思っていました。そのため、留学制度が充実している亜細亜大学に進学を決めました。入学当初、私はAUAPでアメリカに留学したいと考えていました。その理由は、アメリカは「人種のサラダボウル」と言われる程、アフリカ系、アジア系、ヨーロッパ系など様々な国にルーツを持つ人々が多く存在し、多様な考えを持つ人々と英語で交流することができるからでした。しかし、その理由ならば、マレーシアでも同じことができると考えました。人種が多いことに加え、マレーシアは国教をイスラム教としていますが、他の宗教にも非常に寛容でキリスト教、仏教、ヒンドゥー教など他の宗教を信仰している人々が多いため、むしろアメリカよりも多様な価値観に触れることができるのではないかと考えました。また、私は1年次にインドネシア語を第二外国語として履修していてインドネシア語はマレー語を基に創られた言語であり、英語だけでなくインドネシア語の知識を活かして現地の方と交流することができるのではないかと考えました。これらの理由によりマレーシアに留学することに決めました。

マレーシアでの生活は何もかもが日本と異なり、毎日が新鮮でとても充実した5ヶ月間を過ごすことができました。まずはその多様な宗教や人種にあります。先述したように、マレーシアは日本とは異なり多宗教、多民族な国家であり、ただ寮の付近やUCSI大学の周辺を散策しているだけ、もしくは大学内にいるだけでも、ヒジャブと呼ばれるイスラム教徒の女性(ムスリマ)が頭に被っているものやビンティーというヒンドゥー教徒の女性が額の中心につけている赤い装飾をつけている人を目にします。言語の面でも、マレーシアの公用語はマレー語であるため当然街中の看板などにはマレー語が記されていますが、英語や中国語、アラビア語なども日常的に見聞きします。このような異文化が混在している風土が私にとってはとても面白く興味深いものでした。現地のご飯も様々な国の郷土料理の店が寮の周辺や学食にもあり、毎日今日はどこの店に行くかわくわくしていました。マレーシアに来た当初はケバブ屋さんに週に3、4回通っていました。学食にはパキスタン料理屋さんがあり、そこのカレーがとても美味しくて帰国前の2か月はほとんど毎食このお店でご飯を食べていました。

次に、授業についてですが、私たちがAUASP中に受けていた授業は、亜大生だけのマレーシアの歴史や政治、マレー語について学ぶ「Malaysian Studies」と、他の国からの留学生と共に学ぶIELTSのための英語の授業の2つです。Malaysian Studiesでは、先生によって授業内容が大きく異なりますが、中には毎回のようにマレーシアの郷土スイーツを持ってきてくれる先生がいたり、一日のルーティーンをVLOG風に撮影してマレー語で声をあてて動画を作成したりする授業などがありとても面白かったです。英語の授業は、実力によって亜大の授業と同じようにクラス分けされ、毎月別の先生から授業を受けます。英語の授業は、様々な国からの留学生と共に授業を受けるため、彼らの国について授業外でも知る機会が多くありました。例えば、中国人の友人の家に遊びに行った際に、お菓子や果物をたくさん出されたのですが、中国では食卓で出た食事を完食することは歓迎されているにも関わらず、物足りないということを意味するので失礼にあたるということを教えてもらいました。このように、今まで自分が知り得なかったことを多く知ることができたので、他国からの留学生と話すときはとても楽しかったです。

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上記で紹介した食事のときのルール以外にも、特に記憶に残っているマレーシアでの経験や体験をいくつか紹介します。まず、滞在先のホテルにあるカフェで飲み物を注文した際に、私は「Cold」と伝えたのですが、従業員の人が同僚に注文をマレー語で「Panas(熱い)」と伝えていました。先述したように私はインドネシア語を履修しており、この言葉がインドネシア語と同じ言葉だったため、訂正することができました。このことが面白くもあり、同時に学習したことは小さなことでも無駄にはならないと感じた瞬間でした。次に、他の国からの留学生との交流です。英語の授業のクラスメイトで私が日頃話していた友人のほとんどは中国からの留学生でした。彼らは日本や日本人に対してとても興味を持っていて、特にアニメや日本の曲に興味があり、その話をするときは目を輝かせながら笑顔で聞いてくれたので私も楽しく会話していました。その内の1人は歌がとても好きで、2人で一緒に『デジモンアドベンチャー』というアニメの主題歌の「Butter-Fly」や欧陽菲菲の「ラヴ・イズ・オーヴァー」、テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」を歌っていました。このことから、特に海外の人はアニメや漫画に興味があり、中には日本人よりも詳しい人もいるので日本のサブカルチャーに関する知識やそれに限らず様々なジャンルについて知っておくと海外では多くの人とコミュニケーションを取りやすいと思います。

最後に、私たちは普段、洗濯をするためにUCSI大学近くのコインランドリーを利用していました。そこのコインランドリーは、洗濯機と乾燥機が分かれているため、洗濯をしている間に食事をとり、頃合いをみて戻って乾燥機で乾燥をさせるというのが洗濯のルーティーンでした。ある日、いつものように洗濯物を洗濯して乾燥をしに戻った際に、乾燥機がガス切れしていて使えなくなっていたのをわかっていたにも関わらず、何もしていなかった人がいたのを見て、修理してもらうために私がコインランドリーに書いてあった電話番号に電話をして直してもらったことがありました。このとき、私は今までだったら先にいた人のように何も行動できていなかったかもしれませんが、留学中は自分のことは自分でしなければならない状況に身を置いていたため、このような行動ができたのだと思います。また、現地の人やクラスメイトと英語で会話を続けた結果、自分のスピーキング能力やリスニング能力が留学前に比べて改善されました。スピーキング能力に関しては、日本語ができる人が誰もいない環境でも、自分が何をしたくて、何を思っているのかということを相手に伝わるように工夫して伝えなければならないため、スピーキング能力や積極性をつけることができました。リスニング能力に関しては、マレーシアに着いた直後は、お店で何かを注文するだけでも店員さんの言っていることがわからず困惑していましたが、留学の後半からはお店で店員さんとちょっとした話をすることができたり、英語の授業の先生と昼ご飯を喋りながら食べることができるようになったりするほど、英語を聞き取ることができるようになりました。

5ヶ月間のマレーシアでの留学を通じて、私が最も痛感したことは、自分が慣れ親しんだ環境と比較するべきではないということです。例えば、私たちが生活していた場所は首都・クアラルンプールの郊外で、歩行者信号も横断歩道もありませんでした。そのため、道を渡るには車が通っていないタイミングで通るか、自分で渡る意思を示さないと渡れません。また、駅で電車に乗る際に、日本は降りる人を待ってから乗車しますが、マレーシアでは降りる人も乗る人も同時に動きます。日本人にとっては譲り合った方がいいと思うかもしれませんが、マレーシアではそれが常識であり、自分の国と異なるからという理由で、自分が今いる場所の文化を考えずに自国の考え方を優先させるべきではないため、外国人がそれについて口を出すべきではないと思います。なぜなら、そのように自分の国や慣れ親しんだ環境と新たな環境とを比べてしまうと、その環境を正しい見方で見ることができないと思うからです。そのため、海外に限らず、今までと異なる環境で生活する際には、自分が知らないことだとしても拒まずに一旦受け入れてみることが重要です。

最後に、多文化だけでなく多民族・多宗教な環境でアメリカなどの西洋とは異なったアジアンな環境で英語や異文化交流ができる国、マレーシア。是非、実際に足を踏み入れて、自分の五感を使って、全身でマレーシアを感じてみてはいかがでしょうか。
AUASPマレーシア_アイコン
マレーシア体験記
大杉 秋哉/ OSUGI Akiya(経済学部 経済学科)
AUASPマレーシア_友人たちと△友人たちと
私は経済学部の学生で、大学に入学した当初はまさか自分が留学に行くなんて思ってもいませんでした。正直周りの国際関係学部の人たちと比べても英語のレベルが低く行くのは難しいだろうと固定概念というかそんな考えがありました。ですが、昔から海外に興味があり、留学に行きたいなという思いがあったので、ダメ元で申し込んでみたというのが留学を決めたきっかけです。

留学に行くにあたり選抜試験の面接を受けましたが、留学の目的や意思があるか確かめるものであり、個人の英語力によって落とすものではありませんでした。留学に行けると安心した反面、こんなことで不安になっている自分自身が情けなくなり、自信を持って出発できるようにと、より一層英語学習に力が入りました。

渡航後、待ちに待ったマレーシアでのキャンパスライフが始まりました。しかし、せっかくマレーシアで友達を作ろうと必死に勉強したはずの英語も、実際に喋ろうとすると喉のあたりで詰まってしまうという、大きな困難に直面し、とても落ち込みました。そんな中、滞在していたホテルのレセプションに私と同い年の現地スタッフが働いていて、自分の悩みや相談を聞いてくれ、また友達を呼んで私が英語を話すという、会話の練習の場をたくさん設けてくれました。彼らと会話をする中で印象に残ったのが、「私たちだって文法とか間違って話すこともあるし、時制も動詞さえ合っていれば伝わるから気にしないでいいよ」と言ってくれたことや、私が自信なさげに英語を話すと、「Be confident, be confident“自信持てよ”」としきりに言われたことです。私は、彼らのその言葉のおかげで、間違いを気にせず積極的に話すようになり、どんどん英語の文章が口から出てくるようになりました。もし頭の中で完璧な文章ができなくて、ぐちゃぐちゃになってしまっても、お笑いタレントの出川哲郎さんのようにまずは単語だけでも伝えてみましょう。相手がちゃんと汲み取ってくれます。また、留学には日本人の仲間と一緒に行くと思いますが、日本人だけと過ごすのではなく、現地の友達を作ることもお勧めします。私は、友達を作ったことによって現地の人しか知らないようなお店に連れて行ってもらったり、彼らの実家にお邪魔させていただくという貴重な体験をしました。こんなことも起きるかもしれないので、積極的に話しかけましょう。
AUASPマレーシア_マレーシアの親友△マレーシアの親友
私は、ありがたいことに親友と呼べるような友達を現地で作ることができ、とても充実した5か月を過ごすことができました。もちろん大変なこともたくさんありましたが、それもちっぽけになるほどの貴重な経験や学びを、この留学を通じて得ることができました。

マレーシアのおいしいごはんや観光名所などもこの記事に書きたかったのですが、長くなってしまうので止めておきます。興味がある方はぜひ、各々で調べてみてください。

留学を考えている皆さん、東南アジア独特の多民族国家としての国民性や文化、宗教を持ち合わせているマレーシアに留学を検討してみてはどうでしょうか?
マレーシアの人たちは、日本のアニメや漫画が好きな人やとても話しやすい人が多いので、きっと楽しい留学になること間違いなしです。
小林 和泉
毎日が新鮮な5か月間のマレーシア留学
小林 和泉/ KOBAYASHI Izumi(国際関係学部 国際関係学科)
小林 和泉INDEX
私がAUASPに参加した理由は、多民族国家であるマレーシアで生活し、日本とは異なる文化のなかで英語を学びたかったからです。もちろん、マレーシアでなくても英語を学べると思いますが、私はマレーシアのように文化や宗教が混在する国で英語を学ぶことに魅力を感じました。

実際にマレーシアで生活してみると、いかに日本が選択肢の多い便利な国であるかを実感でき、加えて、日本とマレーシアの文化や習慣の違いを楽しむことができました。

 例えば、日本のスーパーマーケットで「野菜が食べたい」となれば、生野菜から、あらかじめカットされている野菜まで、さまざまな種類の野菜を用途に応じて購入することが可能ですが、マレーシアのスーパーマーケットでは生野菜はあるものの、種類が少なかったり、カットされている野菜がなかったりと、初めは少し戸惑いました。しかしここで考え方を変えて、野菜が食べたいのであれば、生野菜にこだわらず野菜ジュースで代用したり、代わりにフルーツを食べたり工夫をしてみました。このような経験から、考え方を変えることで、異文化に適応し、問題解決にもつながることを学びました。

マレーシアでの英語の授業では、文法や語彙など、いわゆる英語の4技能を学習します。日本の英語の授業のようにテキストの穴埋め問題などもありましたが、英語を英語で学ぶことは、私にとってとても新鮮で刺激的でした。日本では授業で分からない箇所があっても友達に聞いて済ませがちでしたが、せっかくマレーシアで勉強をしているのだから、授業中の質問は自分の言葉で、先生に「何がどうわからないのか」を積極的に頑張って自分なりの英語で伝えて解決するようにしていました。例えば、似ている意味の言葉で、使い分けのある言葉について質問した際は、私がお世話になった先生はその言葉を正しく使う場面の例文を添えながら、わかりやすく丁寧に教えてくださいました。また、ライティングの添削をしてくださった先生は、間違った部分を直すだけでなく、言い換えの文や、ふさわしい接続詞についても添削してくださいました。私の質問に対してこのような対応をしてくださったことがとても嬉しかったです。私は今回の留学生活を通して特にスピーキング能力が向上し、以前より英語を話すことに抵抗がなくなったと実感しています。改めて自分の新しい強みを発見できました。

5か月間のマレーシア留学生活を体験し、私は文化や宗教について東南アジアの国により一層関心を持ちました。将来は東南アジアに事業を展開している日本企業で働きたいと考えています。また、留学中に向上させたスピーキング能力を劣らせないように、英語を話す機会のある仕事も視野に入れています。マレーシアでの5か月間は私にとって人生で一番濃い期間でした。どんな目的であっても自分の足で日本以外の国を見てみることは、今後の自分の視野や、選択肢、そして可能性を広げるために有効な方法であると実感しています。

留学を考えている皆さん、さまざまな人種、文化、宗教が入り混じるマレーシアで英語を学び、貴重な経験をしてみてください!

杉本 楓
「なぜマレーシアに留学したのか」
杉本 楓/ SUGIMOTO Fu(国際関係学部 国際関係学科)
杉本 楓INDEX
マレーシアに到着して数日後、授業が始まってもなかなか英語で会話をする機会がないことに焦りを感じた私は、日本人留学生と共にキャンパス内で色々な学生に声掛けを行いました。初日に声をかけた友人とは、素晴らしい関係性を構築することが出来、留学期間中多くの時間を共有することが出来ました。自分から話しかけることや行動することが苦手だった私にとって、何事にも挑戦し、努力を続けることが出来た5か月間の留学生活は、かけがえのない経験でした。英語が段々と話せることが出来るようになり関わる相手が増えたこと、そしてマレーシアで出会った友人達の生い立ちや人生観を共有することで、当たり前のように日本で感じていた全てのことが、そうではないということに気付かされました。世界各地から集まる留学生がマレーシアへの留学する理由は、語学力向上や知識習得だけでなく、自国における自身の置かれた環境が関係しており、私がマレーシア留学を決めた理由とは大きなギャップがあったことに衝撃を受けました。自国の教育体制の脆弱性や政治状況の不安定さを理由としてマレーシアで勉学に励んでいると知った時は、これまで机上でしか学ぶことのなかった世界で起きている問題を、より身近な問題として再認識させられました。マレーシアという多様な人種で構成される国で、世界各国の留学生と関わることは英語を学ぶと共に自分の価値観や視野を広げる貴重な経験となりました。また、自分とは違う生き方、違う考え方に出会うことで、意見の不一致が発生することも学びました。そして、お互いが納得いくまで自分の思いを表現し相手に伝えることが、こんなにも楽しいものだということに初めて気付きました。「英語」というツールが、自分が出会う人の幅を広げてくれる、そしてそれが、英語を学ぶ意義である、と留学を終えた今感じています。

そして何より、亜細亜大学からAUASP1期生として派遣された10人で、今回の留学に参加出来たことを誇りに思います。初めてだからこそのトラブルに遭遇することもあったり、全てが予定通りとはいきませんでしたが、その中でも、仲間と情報共有を常に行い、一つ一つ問題解決に向けて取り組んだ経験は、とても大きな自信となり、強い絆を構築することが出来ました。個々の留学に対する意識や目的は異なりますが、頑張っている友人達の姿に刺激を受け、私自身の留学に対するモチベーションも維持できたと感じています。

留学する前、英語は勉強するのもつらいという印象がありましたが、今は一つのコミュニケーションツールとして、英語を使うことが楽しくなりました。また、「マレーシアに留学をする」と決めてから、マレーシアでの5か月間の留学生活を経て、様々な出会いや出来事を通じて得た一つ一つの経験が、自分の自信に繋がっていると感じています。これからも、英語のスキルを磨きながら、何事にも勇気をもって挑戦し続けていきたいです。
〈2024年6月21日更新〉
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