2021.01.02

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第97回箱根駅伝 関東学生連合チーム2区出走河村選手の結果

本日、正月の「風物詩」である第97回東京箱根間往復大学駅伝競走の往路が行われました。本学から、河村悠君(法学3年)が予定どおり学連選抜チームの2区で出場し、誰もが河村君の実力ならそこそこ戦えるだろうと予想しておりましたが、21名中21位とまざまざと大学生トップランナーとの力の差を見せつけられ、河村君にとっても本学陸上競技部にとって、全てにおいて1枚、2枚もレベルアップしない限りあの舞台(箱根駅伝)には立てないんだと実感させられた日となりましたが、現状の力の差を目の当たりに出来たことは、今後に向けて大きな財産となりました。しかし、勝負事である以上いつまでも、負け続けることは許されません。今回の河村君の箱根駅伝での走りをチーム全体で重く受け止めて、来年の予選会に向けてまずは佐藤監督・コーチをはじめ部員一人ひとりが覚悟を決め、甘えと妥協を許さない厳しく、戦う集団へとチームの改革して参ります。来年こそは皆さまの期待に応えられますよう必死で取り組んで参りますので応援のほどよろしくお願いいたします。
 
  第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(往路  結果)
1位 創価大学
2位 東洋大学
3位 駒澤大学
4位 帝京大学
5位 東海大学
6位 東京国際大学
7位 順天堂大学
8位 神奈川大学
9位 國學院大學
10位 拓殖大学
11位 早稲田大学 
12位 青山学院大学
13位 城西大学
14位 明治大学
15位 日本体育大学
16位 法政大学
17位 国士館大学
18位 山梨学院大学
19位 中央大学
20位 学連選抜
21位 専修大学
 
<河村選手の箱根を走ってみての感想>
2区を走らせて頂きました。各大学のエースが揃う区間を走って1時間11分38秒、区間21位と結果として完敗、連合チームに貢献することはできませんでした。当日の調子は良く、体調も問題なかっただけに今回の敗因は完全な実力不足、地力の差と考えています。箱根で戦うには現状では全く足りないと肌で感じたレースでした。こうした経験を部に持ち帰り、今回の私のように出るだけにならないよう、突破するだけでなく、箱根駅伝を戦えるチーム作りをしていきたいと思います。応援ありがとうございました。
 
<竹井キャプテンの箱根駅伝を見ての感想>
今回の箱根駅伝往路を観戦して感じたことは、まだまだ亜細亜大学のチームのレベルでは全く戦えないということです。他大学と比べて、スピードやスタミナ、精神力等どれをとっても負けているのがチームの現在の現状であります。今後は、今までのような甘い考え取り除き、部員一人ひとりがこれまで以上に厳しく覚悟を持って練習に取り組んでいく必要があると感じました。
 
<佐藤監督から見た河村君の今日の走りの総評>
①河村君の今日の走りは、動き(フォーム)は悪くなかったと思います。最後まできれいなフォームでした。
②スピード能力(実際のスピードと見た目のスピード感ともに)とスピード持久力(歯を食いしばって走り切る能力) が、他校のエースと比べるとまだ劣っていると感じました。
③予選会の時と比較すると、今日は、その時よりは力を出し切れていないと思います。その理由は、予選会後に一時体調を崩し、もう一度走りこむことが出来なかったため、もうワンランク質の高いスピード練習に取り組めなかったことにあります。
④予選会で関東学生連合に選ばれて、そこで満足してしまう傾向が少なからずある。それまでの気迫が少し、弱気になる。守りに入る部分がある。箱根を走りたいがために、故障、怪我したくないという気持ちが強くなる。ここを箱根で戦うために、怪我してもいいから、戦えるレベルにするために更に質を高めるというメンタルが必要です。
⑤細かいことだが、部屋の掃除を毎日行う。(ずっと鼻をグズグズ言っているので、聞いてみたら、ハウスダストのような症状)コロナ禍の中、鼻水もチェック項目にあるので十分気を付ける準備が必要。それだけでもトレーニング計画に遅れが出て、レースの結果に響く。
 
<往路の感想>
 ①往路の感想は、私は創価大学が往路優勝すると思っていたので、予想通りでした。
  1、山対策(11月下旬の山レースで優勝(三上君))、
  2、コロナ禍での取り組み(広大な大学敷地内での練習、創価大学周辺の練習環境)
  3、練習のタイムトライアルで10000m28分30秒台3名※公認記録は、29分台でも実際は、28分30秒台の選手が数人いる。10名の10000mアベレージが28分40秒前後(10月中旬にコニカミノルタとの合同トライアルにて)
  4、留学生の充実※10000m27分台(数人の中から、性格、学力、走力を見てスカウトする)
  5、コロナ禍には、複数の男女実業団チームがグランドに練習しに来ており、実業団の取り組む姿勢や一緒に練習することでスピード感覚の壁の突破が出来つつあることや実業団の取り組む姿勢を目当たりにして、良い影響を与えている。
  ※榎木監督は、中大の後輩(私が4年時の2年)、旭化成でチームメイト。トヨタ紡織時代監督とコーチの関係でした。
 ②東洋大学は、酒井監督と選手の意地を感じました。来季、高校№1選手が入学。
 ③駒澤は、育成力に加え、スカウト面が良いのですが、特に1,2年生の若い選手を中心によく鍛えられているなと感じました。
  駒澤には、私が声をかけた選手がほとんどとられているので、大八木監督の人望に嫉妬しています。
 ④帝京、東海、東国、順大、神大、国学院は、チーム力が支えている印象。
 ⑤拓大は2区と5区で踏ん張りました。
 ⑥早大、青学、明大、中大は、往路はらしくない走りでした。持ちタイムが良いわりに走れていない印象
 ⑦城西、日体、法政、国士、山梨は、復路にどれだけ走れる選手を置いているかで順位は大きく変わると思います。
 ⑧関東学生連合は、復路では往路よりも戦えると思います。実力№2の故障で往路は区間の入れ替えが多少響いている。
 
 <来年度への抱負>  
河村君は現状の中で最大限努力し、最高の走りをしてくれたと思います。しかし、彼の実力は、こんなのもではないと感じます。今回の経験をもとに更に飛躍してくれることを期待致します。(まだ、スピード練習で苦手意識あり)他のメンバーも奮起して、次回の箱根駅伝では、チームとして戦えるようになってくれたら、今回の河村君の出走の意味があると思います。
2022年の箱根駅伝は、亜細亜大学での出場を目指して、河村、竹井両エースを更に強化し、それに続く選手を育て、ガチンコな状態でチーム全体で箱根駅伝で戦えるように取り組んで参りたいと思います。
①今回の河村君の走りでも感じたスピード、スピード持久力の強化。精神力も関係。
最低レベル1500m4'00、3000m8'30、5000m14'30、10000m30'00が基礎ベース能力
中間目標レベル1500m3'55,3000m8'20、5000m14'15、10000m29:30.0、ハーフマラソン1:04:15
予選会突破目標レベル1500m3'50、3000m8'10、5000m14'00、10000m29'00、ハーフマラソン1:03:15
大学トップレベル1500m3'45、3000m8'00、5000m13'45、10000m28'30、1:02:15
②スピード感覚の壁を取り払う。(チャレンジ精神)
③持久力強化(限られた時間の中での、練習の虫)ダラダラやっても意味がない。
④競技力向上より人間力向上の為の「駅伝での勝利への努力」(団体スポーツ)は、就職に必要な要素がある。プレーヤーとマネージャーの関係、目標設定、成果、協力、自律、協調性、責任感、気配り、整理整頓など
⑤学業・個人種目の強化=自助の強化
※2021年は東京国際大学の大志田監督の発案で東京国際、創価、中大、立教、亜大の中大OBの指導者の大学が集まり、お互い切磋琢磨する目的で、コロナ次第ですが合同記録会の実施や合同練習などを計画中。
 
最後になりましたが、大学あげての最大限のご支援、ご声援頂きまして誠にありがとうございました。