2019.06.18

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岸君がユニバーシアード日本代表に選出

洋弓部の岸亮輔君(経済4)が、「第30回ユニバーシアード競技大会」(7月3日(水)~14日(日)、ナポリ)のアーチェリー・コンパウンド*男子部門で、日本代表選手に選ばれました。

ユニバーシアードとは、国際大学スポーツ連盟が主催する学生対象の国際総合競技大会で、今大会アーチェリー競技で日本代表に選出されたのは全6人(男子3人、女子3人)。男子コンパウンド部門では唯一の選出となりました。

アーチェリーとの出会いからユニバーシアード出場に至るまで

岸君は高校入学後、部員勧誘期間にアーチェリー同好会の先輩からたまたま声をかけられたことがきっかけで、アーチェリーと出会います。中学時代まではスポーツと縁のない生活を送っていたと言いますが、先輩から「筋が良い」と褒められ、徐々にアーチェリーの魅力に気づき始めます。

高校の大会ではリカーブ*部門に出場し、関東選抜に2年連続選出されますが、「思うように上達しなかった」と振り返ります。

一般入試で本学入学後、洋弓部に入部。OBの影響でコンパウンドに挑戦することになります。コンパウンドは道具の仕組みをよく知っていないとうまく的に当てられないことを知り、大学4年間で徹底的にアーチェリーにのめり込もうと決意しました。

授業の空き時間を使っては洋弓場に出向き、動画サイトで世界大会の映像を見て、トップレベルの選手を研究。アーチェリーショップの店員としてアルバイトしながら、先輩社員から知識を吸収していきました。

△コンパウンドの特徴を説明をする岸君

その努力のおかげで、岸君はめきめきと成績を伸ばしていきます。大学2年生で出場した「第59回全日本ターゲットアーチェリー選手権大会」で優勝、翌年「第27回全日本室内アーチェリー選手権大会」コンパウンド部門(男子)でも優勝を収めました。

そして今年、今までの記録会の成績が評価され、ユニバーシアード競技大会の選考会に出場しました。

2日間かけて288本の矢を打ち、その合計点で順位が決まるこの選考会では、「オン・オフの切り替えで集中力を維持しました」と語ります。「試合の合間合間で他の選手と会話をするなどして頭をリフレッシュさせました。他の選手とは、ライバルではあるけれど、敵対視せず一緒にがんばろう、という和やかな雰囲気で試合をこなしていくよう心掛けました」。

風の影響もあり、点数が伸びなかったという岸君ですが、2693点をマークし、2位の選手と13点差という僅差で優勝。ユニバーシアード競技大会日本代表の切符をつかみました。

初めての国際大会出場の抱負

岸君が国際大会に出場するのは、今回が初めてです。「現地の温度や湿度で弓の状態が変化するようなので、公式練習の2日間でしっかりとコンディション調整を行えるようにしたい」と若干の不安を口にするも、いつもどおりの練習をこなして、大会に備えているといいます。「現地での刺激を楽しみにしつつ、大会で今までの練習の成果をしっかり発揮し、これからの競技生活に繋げられるように国際大会の空気感をつかむことが目標です」と意気込みました。

【第30回ユニバーシアード競技大会】
日付:7月3日(水)~14日(日)
※アーチェリー競技は7月9日(火)~13日(土)
場所:イタリア・ナポリ

*コンパウンド:精度が高く主に欧米でハンティング用として普及している弓。
*リカーブ:オリンピックで使用されている弓。日本で最も普及している。