2021.05.08

大会結果

東都大学野球春季リーグ戦(第6週)東洋大学2回戦【結果】

  • 打のヒーロー西脇打のヒーロー西脇
  • 9回急遽リリーフした鍵9回急遽リリーフした鍵


◇ドラフト候補亜大・岡留が今季初勝利 チームも入れ替え戦回避!

東都大学野球春季リーグ戦(1部)第6週(2回戦)3試合が行われた。春季リーグ戦も終盤に入り、優勝の可能性の残すチームと入替戦出場となる6位・7位の可能性のあるチーム、入替戦回避のチームが本日の結果ではっきり決定した。優勝の可能性は、中央大学(8勝2敗)・國學院大學(8勝2敗)の2校に絞られ、第7週の直接対決で決着をつけることとなり、勝率で並ぶ両校はどちらかが、2連勝したら優勝であるが、1勝1敗の場合は勝率で並ぶため、プレーオフ(優勝決定戦)の一発勝負で優勝が決定する。一方、2部優勝チームとの入替戦に進む可能性のある2チームは、本日の敗戦で立正大学(2勝8敗)の6位又は7位が決定したため、入替戦へ出場する1チーム目が決定した。残りの1チームは、東洋大学(4勝6敗)・駒澤大学(3勝7敗)の第7週目のの直接対決で、一歩リードしている東洋大学が駒澤大学に1勝すると東洋大学の入替戦回避となる。駒澤大学が入替戦を回避するためには、東洋大学に2連勝することが条件となる。
亜細亜大学(6勝4敗)・青山学院大学(5勝7敗)は本日の結果で入替戦回避となった。
試合は、東洋大学との2回戦が行われ、両校優勝の可能性は消滅したが、勝った方が入替戦回避となるだけに真剣勝負が繰り広げられた。本学は将来のエース候補、リーグ戦初先発の市川大晴(経営学部2年)と東洋大学はエース松澤海渡(帝京高出3年)の先発で試合がスタートした。
先発市川は初先発とは思えない堂々としたマウンドさばきで、予定の4イニングを被安打3、1失点に抑え、先発の責任を果たし、2対1と1点リードしている5回から復調を目指すドラフト候補岡留英貴(法学部4年)に後続のイニングを託した市川の後を継いだ岡留は横手から投げる150キロのストレートと緩急をつけた100キロ以内のカーブをうまく使いテンポよく投げ、8回まで0を並べたが、6対1で迎えた9回、先頭打者に内野安打を許してからボールが高くなり、連打で1点を失い、なお2死一、二塁とランナーを溜め、後1人というところで交代を告げられた。8回までは好投だっただけに、詰めの甘さが悔やまれた。最終回に4失点で1点差となる後味の悪い試合展開に、生田監督は「毎回同じ繰り返しで進歩がない。これが彼の実力です。最後に踏ん張れないところが、岡留の信用がないところ」とばっさり。
 
岡留は「今シーズンの亜細亜大学の開幕投手に抜擢されながら、自分の不甲斐ないピッチングで開幕と2週目で連敗を喫してしまった。その後、ホームとバランスも崩し思うような投球が出来なくなった。ベンチからも外され、苦しいシーズンであったが、再度チャンスをもらったにも関わらず、ランナーが出てからのクイックになってボールが少し高くなってしまった。同じことを繰り返してしまった。」と、勝ち星にも笑顔はなかった。
また、岡留は「このシーズンはずっと松本(健)に負担をかけてしまっている。残り2試合は松本を休ませるつもりで、自分が投げて浮上のきっかけを作り、監督さんの信頼を取り戻したい。」と厳しい表情で話した。
 
攻撃面でのヒーローは、1カ月全く打てず苦しみ抜いた、西脇大晴(経済学部3年)が「6番・一塁」で先発出場すると、2回に6試合ぶりの安打となる右前打。1対1の4回に中前に決勝タイムリーを放ち、6回にも中前適時打で3安打の猛打賞に2打点と安打を量産し「これまでチャンスを生かすことができていなかった。打てていないのに使い続けてくれた監督さんへの感謝とチームに貢献しようと思って打席に入って、それが結果につながった。自信につながる」と喜んだ。4月5日の中大1回戦で安打を放って以降、5試合に出場も無安打に終わっていた。チームメートに助言を求め、必死にバットを振った。「ビデオを見て、どこが悪いのかを反省した。ボールとの距離が取れていなかった」と、タイミングの取り方を工夫しながら打撃練習を繰り返し、復調につなげた。
生田監督は「期待していたが、大きな壁にぶつかり、なかなか結果が出なかったが、自身の努力で壁をぶち破ってくれた。今日の結果を自信にしてくれれば」と目を細めた。
 
<生田監督コメント>
「今シーズンは投打が噛み合わず厳しいシーズンでありましたが、連覇を逃したのは残念でありますが、入替戦を回避出来たので、最終戦の立正大学との残り2戦は、優勝も入替戦もありませんが、アマチュアに消化試合などありませんので、全力で2連勝を取りに行き、秋季リーグ戦につなげて行きたいと思います。」
 
<5月7日 第6週 2回戦の結果>
第1試合 國學院大學 14対1 立正大学
第2試合 亜細亜大学   6対5 東洋大学
第3試合 青山学院大学  0対1 駒澤大学
 
<5月7日現在 順位・勝敗・後半戦の対戦校>
 
① 中央大学   8勝2敗 残りの対戦校:國學院大學
② 國學院大學  8勝2敗 残りの対戦校:中央大学
③ 亜細亜大学  6勝4敗 残りの対戦校:立正大学  
④ 青山学院大学 5勝7敗 春季リーグ戦全日程終了
⑤ 東洋大学        4勝6敗 残りの対戦校:駒澤大学
 
 
⑥ 駒澤大学   3勝7敗 残りの対戦校:東洋大学
⑦ 立正大学   2勝8敗 残りの対戦校:亜細亜大学
 
次の試合(第6週):令和3年5月10日(月) 第3試合(14時)神宮球場
          亜細亜大学 対 立正大学 1回戦 (無観客)
 

  • 徳田コーチに確認する4番黒川徳田コーチに確認する4番黒川
  • 2年生ながらレギュラーに定着した小山2年生ながらレギュラーに定着した小山