2019.05.17

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組手・形の部で準優勝

4月28日に行われた「第43回東京都三多摩空手道選手権大会」(場所:小金井市総合体育館)で、本学空手道部主将の渡邉謙太君(経済4)が組手の部で準優勝、桒原颯夏さん(経営2)が形の部で準優勝しました。

「負けたくない」社会人のOB相手にラスト1秒で延長戦へ

△渡邉君(左)と桒原さん

組手の部に出場した渡邉君は、1回戦はシードで進み、2回戦は首都大学東京の選手と対戦。初めは緊張でうまく身体が動かず、1ポイント先取されてしまいますが、後半で巻き返し2-1で勝利しました。3回戦の相手は工学院大学の選手。2回戦での勝利で気持ちが楽になり、ものの30秒ほどで「後の先(ごのせん)」など連続技を決め、決勝戦へ駒を進めました。「自分の持ち味を活かして試合ができた」と振り返ります。

決勝戦は、日本空手協会の研修生で本学OBの選手との対戦。よく知っている先輩との対戦に尻込みしてしまい、1ポイント取られてしまいます。しかしラスト1秒のところで意地を見せ、中段突きで延長戦へ持ち込みました。

延長戦は中盤まで得点が動かず試合は拮抗。しかし終盤、ちょっとした隙に連続で技を決められ、惜しくも準優勝となりました。

流派の違いに苦戦しながらも健闘

女子形の部に出場した桒原さん。本大会の形の部では、審査員5人の前で1人ずつ演武をし、最高得点と最低得点をつけた審査員を除く3人の点数で評価が行われました。桒原さんは「燕飛(えんぴ)」という技を披露し、1位とわずか0.1ポイント差で準優勝となりました。 

本大会に出場するにあたり、桒原さんは空手の「流派の違い」に苦戦したと言います。「空手を始めた小学生のときに習った流派と、大学での流派が違い、基本から新たに覚えていくのは大変でした」と語ります。キレやスピード、緩急が評価される形の部で戦うにあたり、「スピード感が足りない、と日頃からコーチや先輩に指導されてきました。今回の試合の動画を見て、自分でも改めてスピード感のなさを実感。課題として挙がっていた弱点をもっと改善していたら優勝できたかもしれない」と悔しさを滲ませました。

今後に向けて

△6月23日(日)の学生リーグでは「自己ベストを越え、ベスト8を狙いたい」(渡邉君)、「組手の部で優勝」(桒原さん)と目標を語った

本大会の結果、二人は、全国大会である「第62回全国空手道選手権大会」(7月6日(土)・7日(日)、武蔵野の森総合スポーツプラザ)への出場を決めました。試合に向けて渡邉君は「得意な技だけで攻めるのではなく、不得意な技を克服し、総合的に技術を高めていきたい」、桒原さんは「全国大会の形の部では予選で『平安形*』が採用されており、それに挑むのは初めての経験となります。全ての形を懸命に練習して習得し、課題であるスピード感も直せるようにしたいです」と意気込みました。

今後、空手道部が出場する試合予定は次の通りです。
【令和元年度春季関東学生会定期リーグ戦】
日 時: 6月23日(日)午前10時試合開始
場 所: 本学体育館

【第62回全国空手道選手権大会】
日 時 : 7月6日(土)・7日(日)
場 所 : 武蔵野の森 総合スポーツプラザ

 


*平安形:桒原さんが出場する大会での平安形は、6つの形の中からその場で審査員がランダムで選んだ形を披露するという形式のことを指す。