2021.04.07

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リオ五輪マラソン代表の佐々木悟氏が本学陸上競技部コーチに就任!

  • 左から、長浜陸上競技部長、大島学長、佐々木新コーチ、佐藤監督左から、長浜陸上競技部長、大島学長、佐々木新コーチ、佐藤監督



亜大スポーツファンをはじめ、OB・OG、教職員が、2010年を最後に箱根駅伝出場から遠ざかっている本学陸上競技部の復活を期待している中、昨年12月の福岡国際マラソンを最後に引退を表明した、旭化成所属の佐々木悟氏をコーチとして迎えることが今月1日付けで決定しました。
昨日、6日(火)陸上界のスパースターのビックニュースだけに、マスコミ7社が集まり同コーチの就任記者会見が行われました。
記者会見の冒頭では、「これだけの大物選手が、亜細亜大学のOBでもないのに引退直後に亜細亜大学のコーチに就任した経緯を聞かせていただきたい」と同様の質問があり、司会を務めたスポーツ振興センター課長から「平成27年度に復活に向けて、佐藤信之監督を迎え7年が経ちましたが指導者が一人である体制に限界を感じ、他校にも引けを取らない指導体制をと考え、旭化成さんに相談したところ、現役を引退したばかりの佐々木悟氏を紹介されました。こちらが求めていた理想のコーチ像でしたが、引退後すでに多くの大学から指導者の要請が来ていることをお聞きしました。しかしこの人しかいないと思い3カ月間の短い期間ではありましたが、口説き落としお願いさせてもらい決定いたしました。」との説明がありました。
 
佐々木コーチは、秋田県出身。大東文化大学時代はチームの主力として奮闘した。1年~3年時は5区山登りを走り、3年連続区間6位。4年時はエース区間の2区を任され、区間10位だった。卒業後は、名門旭化成に入り着実に力を伸ばし、30歳でリオ五輪に出場。日本人トップの16位でゴールした。自身は決して恵まれた才能を持っていたわけではなく、コツコツ努力を重ねた結果、日本のトップランナーへと成長していった。
佐々木氏の生き様は、指導者としては未経験ではあるものの、学生にとって良いお手本となり、憧れのランナーを目の前で目標に出来ることは、学生に良い影響を与えられることは間違いありません。
 
 

昨年4月には、実業団の愛三工業に所属していたケニア人のパトリック・ムワカコーチを迎えました。28歳と若く、現役バリバリのムワカコーチはスピード面で学生を引っ張りながらチームのレベルアップをサポートし、世界陸上男子マラソン銅メダルでシドニー五輪日本代表と抜群の競技実績を誇る佐藤監督、さらに佐々木新コーチが加わり強力な3名の指導体制で皆さんの期待応えるべく1年でも早く箱根駅伝出場・強豪復活を目指しますので期待してください。

【以下、記者会見での問答】


 

記者:大学生への指導は初めてだと思いますが、どのような指導を考えているか。

佐々木:東京に向かう日に宮崎空港まで見送りに来てくれた宗猛総監督から走れるうちは選手と一緒に走りながら指導した方がいいと言われ、福岡国際マラソン終了後から全く走っていないので、これから走り始めて少しづつ戻していきます。学生の後ろを走り、感じたことをどんどん伝えるなど、積極的な指導をしていきたい。
 
記者:学生に伝えたいことはありますか。
 
佐々木:低迷している亜細亜大学の箱根駅伝出場と復活に向け、私自身の本気度を伝えます。

記者:佐々木コーチの母校、大東文化大学も2年連続で予選会敗退し、苦戦しており、10月の箱根予選会ではライバルとなりますが。
 
佐々木:今、亜大コーチになったので、亜大を復活させることしか考えていません。まず、亜大が復活し、それを糧にしていただきたい。

記者:亜大の練習に参加してみて現在の亜大の選手をどう思いましたか。
佐々木:走り方もフォームもきれいですし、目標タイムも高いレベルに設定してクリアしているので決して勝てない戦力ではない。後は、試合(本番)でどう自分の持っている能力を引き出してあげられるかだと思います。

記者:11年間、箱根出場から遠ざかっていますが、その辺どう考えてますか。

佐々木:旭化成も18年間低迷した時期がありますが、そこを乗り越えて復活した時の喜びと、箱根や全日本に出場すると今まで見えなかった世界が見え、人生も変わることを私の経験から学生に伝えて行きたいと思います。

記者:佐々木コーチが大東文化大学2年生の時に亜細亜大学が箱根駅伝を制し、亜大の黄金時代を知る上でその時はどのように映っておりましたか

佐々木:当時の亜大はとても泥臭い練習をしているイメージがありました。しかし、今それをそのまま押し付けるようなことは考えていません。学生と一緒に考えながら指導していきます。
 
<佐藤監督から佐々木コーチに期待すること>
「体操、フィジカルトレーニングと丁寧にやっている姿はすごく好感があった。選手も見習ってほしい。人間力の強さ・粘り、今まで経験してきたことを学生にどんどん伝えてほしい。」
オリンピックという舞台で結果を残した佐々木君の人間的な強さと経験を学生に落とし込み、箱根駅伝をステップにして、将来日本の陸上界を引っ張っていきたいという思いを持つような学生をたくさん育てていただきたい。」
 
記者:佐藤監督に質問です。今年の目標をずばりお願いします。
 
佐藤:箱根駅伝予選会突破が目標です。
 
最後に司会者の謝辞の中で、「マスコミの皆さんにお願いです。青山学院の原監督にお会いする機会がございましたら、同じミドリのスクールカラーの大学が本気で強化を始めましたとお伝えください。」と閉めましたら会場内にも笑いが起き、和やかな雰囲気で記者会見は終了となりました。