2021.05.25

大会結果

第100回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ・男子)3日目・4日目【結果】

 

第100回関東学生陸上競技対校選手権大会第3日目、4日目が5月22日㈯・23日㈰と行われました。
3日目の22日㈯には、男子3,000mSC予選が行われ、本学から大迫 一樹(法3)、稲森 勇翔(法1)、佐藤 颯(経営3)の3名が出場し、大迫、稲森は後一歩およばず、決勝進出はならなかったが、箱根駅伝出場の選手とも対等に戦うなど、着実に力をつけている走りであった。もう一人、佐藤はスタートから先頭集団をひっぱり、見事自己新記録で予選1位通過し、翌日の決勝ではメダルが期待されたが、前日の疲労が思うようにとれず、決勝では、予選会の記録よりも8秒以上遅れ、9位と不本意な結果に終わったが、各校のエース級が出場した中で大健闘であった。
4日目の最終日は本学のエース竹井 祐貴(法4)が男子2部5,000mに出場。最終日とあって各校エース級と期待の新人が顔をそろえる中、力を試すには絶好の機会であった。竹井自身、調子を崩しており本調子ではなかった。外国人と箱根で実績を残している選手には勝てなかったが、調子の悪いなりに、予選会で戦うライバル達には意地を見せた。
 
第3日目  2021年5月22日  13時45分スタート 男子2部3000mSC予選 3名出場
予選1組 大迫 一樹(法3) 9分20秒44 10位 予選落ち(関東インカレ初出場)
予選2組 稲森 勇翔(法1) 9分37秒39 13位 予選落ち(関東インカレ初出場)
予選3組 佐藤 颯(経営3) 8分53秒22 1位 (自己新) 決勝進出(関東インカレ3000mSC昨年4位)
 
第4日目(最終日)  2021年5月23日 11時35分スタート 男子2部3000mSC決勝 1名出場
1位 吉田 光汰(4) 中央学院大(千葉) 8分46秒55(自己新)
2位 西方 大珠(4) 神奈川大(静岡)  8分47秒18(自己新)
3位 上野 航平(3) 中央学院大(千葉) 8分48秒30(自己新)
4位 麓 逸希(2)  東国大(熊本)   8分49秒39(自己新)
5位 小原 響(2)  青山学院大(宮城) 8分53秒89
6位 谷口 辰煕(3) 大東大(滋賀)   8分54秒59
7位 内田 賢利(2) 立大(東京)    8分55秒58
8位 盛田 和輝(4) 東農大(千葉)   8分58秒04(自己新)
9位 佐藤 颯(経営3)  亜大(北海道)   9分01秒99
10位 大川 歩夢(3) 東経大(静岡)   9分05秒94
11位 佐竹 勇樹(2) 大東大(滋賀)   9分13秒84
12位 大吉 優亮(2) 帝京大(千葉)   9分27秒24
 
  大会3日目、唯一3名エントリーが出来た3000mSCの予選が行われました。  
 
 予選1組には、冬季トレーニング(11月~3月)が比較的継続できた大迫(法3 鹿児島工業出身)が出走致しました。5月上旬の法政記録会で関東インカレ標準記録、自己記録を突破し、その後、今大会に向けて調整してきましたが、
故障と紙一重の状況が続き、スタートラインにつくのがやっとという状況でした。その中でも、ベストを尽くし、決勝進出を目標に激走致しました。ラスト1000mで力尽き、決勝進出とはなりませんでしたが、エースとして期待され大学に入学し、故障続きで中々軌道に乗れなかった大迫が、初の公式戦を経験できたことは、彼にとっても、チームにとっても今後のプラス材料になります。
 次の目標は、6月6日行われる個人選手権で再度3000mSCに出場し、自己記録である9分11秒04の突破を目指します。また、適正種目の3000mSCで力を戻し、5000m、10000m、ハーフ(箱根予選会)に繋げられるよう6月、7月、8月と基礎体力アップとトレーニングの継続と共に調子を上げていくことが当面の課題・目標となります。
 
<大迫コメント>
・予選落ちという、悔しい結果となりましたが、今回の経験を今後に生かして、亜大を復活させます。来年の関東インカレでは、リベンジします。応援よろしくお願い致します。
予選2組には、今春入学のニューフェイス稲森(法1 純真高校出身)が出走致しました。彼は、高校時代にすでに関東インカレB標準を突破しており、入部後も自己記録を更新し、今回1年生で公式戦デビューを果たしました。仕上がりは良く、決勝進出に希望を持たせました。2000mまでを自己記録ペースで通過すると、課題である2000m以降のペースダウンが今回もレースで出てしまい、目標とする決勝進出とはなりませんでした。
今後は、5月末に後半ペースダウンの課題とラスト1000mでのペースアップを克服するために5000mのレースに練習の一環で出場し、6月5日の平成国際記録会で、もう一度3000mSCを走り、自己記録9分21秒58の更新を目指します。
その後、得意のロードで箱根駅伝予選会メンバーとして、ハーフを1時間3分で走れるよう、走り込みに入る予定です。
 
<稲森コメント>
・予選落ちという、悔しい結果となりましたが、課題である後半の落ち込みを走り込みで克服し、3000mSCだけでなく、5000m、10000m、ハーフでも戦える力をつけていきます。ご声援宜しくお願い致します。
予選3組には、昨年の関東インカレ3000mSCで4位入賞、一昨年関東新人インカレ3000mSCで3位入賞という実績を残している佐藤颯(経営3 常呂高校出身)が出走致しました。昨年の4,5月は、コロナ禍で練習が思うように出来ず、モチベーションを落とし、チームで一番各自練習をしていなかった彼ですが、練習再開と同時に一番気持ちを切り替えて努力したのも彼でした。その成果もあり、2021年1月には、
悪条件の中の10000mでチームで唯一、自己記録を大きく更新し、29分台に記録を伸ばしました。その後も意欲的に充実した冬季トレーニングを行っていました。しかし、3月中旬、中足骨の疲労骨折が判明し、全治2か月という診断が下され、関東インカレも絶望的な状況でした。その後、諦めることなく、今年にかけていた彼の強い想いと低酸素ルームでのトレーニング、ケアが功を無し、予定よりも早い4月中旬には、
runトレが再開できるようになり、5月上旬には、テスト的に出場したレースで自己記録を更新し、関東インカレに間に合わせるという奇跡を起こしました。
そして、予選では従来の自己記録を約10秒も更新する8分53秒22で組トップ、予選全体でもトップ通過という素晴らしい走りを見せました。
 決勝では、本人は「8分40秒で優勝!」という強い気持ちを持って挑みました。しかし、約1か月のリハビリ期間でのスタミナ不足が響き、入賞まであと1歩の9位でのゴールとなりました。それでも決勝もセカンド記録で走り切り、悔しさもありましたが、現状の力は出し切り、チームに勇気と元気を与えてくれました。
 
<佐藤コメント>
・予選では、まだ余裕があり、決勝も優勝を狙って挑みました。しかし、思ったよりも疲労が残り、後半先頭から離され、まだまだ、スタミナがないと痛感しました。今後は、5月末に練習の一環で10000mを走り、
現状のスタミナをチェックし、もう一度6月6日の個人選手権で、自己記録更新を目指します。チームが6月19日に行われる全日本予選会に出場できる状況であれば、私も貢献できるよう最大限の努力をするつもりです。
ご声援宜しくお願い致します。
 
 
2021年5月23日 14時10分スタート 男子2部5000m決勝 1名出場
1位 イェンゴ ヴィンセント(3) 東国大(埼玉) 13分42秒54
2位 ノア キプリモ(3)   日薬大(埼玉) 13分50秒42
3位 唐澤 巧海(2) 駒大(埼玉)13分53秒11
4位 鈴木 芽吹(2) 駒大(長野)13分53秒33
5位 鈴木 聖人(4) 明大(茨城)13分56秒21
6位 ジョセフ ラジニ(3) 拓大(東京)13分57秒68
7位 吉田 礼志(1) 中央学大(千葉)13分57秒83(自己新)
8位 富田 峻平(3) 明大(千葉)14分02秒41
9位 ダンカン キサイサ(1) 専大(大分)14分05秒22
10位 太田 蒼生(1) 青学大(福岡)14分07秒90
11位 ワンジク チャールズ カマウ(2) 武蔵野学院大(埼玉)14分09秒40
12位 若林 宏樹(1) 青学大(京都)14分11秒94
13位 川田 啓仁(3) 中央学院大(埼玉)14分14秒16
14位 安原 太陽(2) 駒大(滋賀)14分22秒04
15位 嶋津 雄大(4) 創価大(東京)14分22秒10
16位 鶴川 正也(1) 青学大(熊本)14分22秒91
17位 椎野 修羅(4) 麗澤大(愛知)14分24秒04
18位 竹井 祐貴(法4)亜大(鹿児島)14分25秒50
19位 中山 雄太(3) 日薬大(埼玉)14分26秒15
20位 加藤 大誠(3) 明大(鹿児島)14分27秒85
全39名出走
 
ホームストレートが向かい風4m前後吹く中、注目の男子2部5000mが行われました。
各大学のエースや勢いのある新人が走るため、チーム状況を探る絶好のレースとなります。亜大は、13分台の記録を持つ主将であり、エースの竹井(法4)をエントリー致しました。
2020年度最も成長した選手の一人で、他大学のエースと渡り歩き、入賞を一つの目標としていました。冬季トレーニングは順調ではなく、思ったような取り組みが出来ず、シーズンを迎えました。
4月上旬は、もともとの地力があり、良いスタートを切りましたが、5月は、完全にスタミナ切れを起こし、万全とは程遠い状態でした。その中でもしっかりと力を示せるかが1つのテーマでした。
 レースは、最後尾から様子を見て走り、後半のスタミナ切れを最小限に食い止める走りとなりました。中間点で第一集団から離れ、入賞ラインは厳しくなりました。しかし、その後、
第二集団で粘りの走りを見せ、後半順位を上げる最低限の走りとなりました。今後は、5月末の10000mの記録会を練習の一環で走り、2分55秒で押す感覚を養い、6月5日の個人選手権5000mで
刺激を入れ、6月19日の全日本予選でエースとしての走りができるよう準備していきます。ご声援宜しくお願い致します。
<竹井コメント>
・今回は、入賞という目標を果たせず、まだまだ、力不足を痛感致しました。しかし、厳しい状況の中でも、後半順位を上げるなど、粘りのレースが出来たことは自信になりました。
今後も引き続き、他大学のエースに追いつき、追い越せるよう、世界一諦めの悪い選手を目指し、箱根駅伝出場に向けて努力していきます。ご声援宜しくお願い致します。
 
<今後のチームの流れ>
5月29日までのレース結果を反映して、10000m上位8名の平均上位20チームが6月19日(土)開催予定の全日本大学駅伝予選会に出場できるかどうかが決まります。
現在亜大は、僅差で20位以内です。5月29日には、最後の記録会に多くの選手が他の大学含め、出場予定です。注目は、1年生の片川と4年エースの竹井、河村をパトリックランニングコーチが29分20秒-00秒のペースで引っ張り、
記録が出にくい5月末にどこまで記録を出すことが出来るかに最大の焦点が集まります。今季のチームトップ3のベストは、 4年の竹井(法4)が29分26秒80、 1年の片川(経済1)が29分32秒85、河村が29分37秒24(法4)と
なっており、4年の両エースに1年の片川が迫る走りを見せています。その他では、4年の長谷部、樋瀬、一瀬、3年の吉岡兄弟、海田、2年の杉浦、坂口、1年の大森、永田、中原ら練習でよい走りを見せている選手が
どこまで、平均を上げられるかが焦点となります。1年の片川がさらに記録を伸ばすか、他のメンバーがチーム8番目の記録30分14秒、7番目の記録30分10秒、6番目の記録29分57秒、5番目の記録29分53秒を
短縮することが出来れば、全日本大学駅伝予選会出場が近づきます。現在の有効期限内の上位8名の平均は29分37秒58。チーム一丸となって、気迫で最後の記録会に挑み、まずは全日本大学駅伝予選会出場を決めたいと思います。