2021.06.20

大会結果

秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会【結果】

秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会が開催されました。
結果の詳細については、佐藤監督のコメントを確認いただければと思いますが、スポーツは結果が全てではありますが、映像配信を見ていただいた方は、もしかしてと感じられた方も多かったのではないかと思われます。ここ数年では、1組目が終了した時点で出場権を諦めるというレース展開とは大きく変わり、1組目で主将竹井(法学部4年)が2着でゴールし、坂口(法学部2年)もそれなりの走りするなど、予想外のこれ以上ないスタートを切り、2組目が終わっての総合順位が9位、3組目で少し順位を落としましたが、総合順位13位と出場県内の7位まで、4組目の走り次第ではという可能性を残す結果で4組目を迎えるなど、ここ数年では考えられない結果で、もしかしたらと夢を見るなど興奮いたしました。最終4組目は、各校外国人ランナーをはじめ、エース級が出場するだけに、どこまで勝負が出来るかがカギとなりましたが、本学の4組目出場の2名ともトップと2周以上の差をつけられるなど惨敗してしまい、最終結果は19位と例年同様の順位で目標の15位以内は達成出来ませんでした。
多くの課題は残りましたが、それ以上に亜大が強くなってきているという印象を他校に植付けられたレースを送れたことや、亜大選手達が箱根駅伝の予選会では夏合宿の頑張り次第で充分に戦えるという自信をつけたことが、大きな収穫であったと思います。
しかし、19位という結果は、チーム内でも大いに反省していただき、惨敗した悔しさを明日からの練習にぶつけていただきたいと思います。
 
<佐藤監督コメント>
昨日、6月19日(土)17:00から1組が、天候は雨、気温21℃、湿度82%、南風、風速3.2m/Sという、今の時期としては、涼しく、風の強い条件の中、選考会がスタート致しました。1組には、主将の竹井(法4)と2年の主力の坂口(法2)が出走致しました。竹井は、10000m28分17秒の記録を持つ国学院の3年エース中西大翔選手の飛び出しにはつけなかったものの、終始集団をリードし、強風の中、主導権を握りながらのレースを展開致しました。ラスト1000mを2分42秒という好ラップを刻み、一時期30秒の差がついた先頭の中西選手に遅れること14秒25まで詰め寄り29分35秒95、1組2着でゴールし、チームに勢いを与える走りをしてくれました。坂口は、集団の後方の30位前後からスタートし、途中苦しい場面を何度も乗り越え、30分24秒10の自己記録で最低ラインの1組29着で走り切りました。1組の2人のトータルタイムは、1時間00分00秒05となり20チーム中9位と好スタートを切ることが出来ました。上位7チーム以内に入れば、全日本大学駅伝に出場出来ます。この時点で7位との差は、8秒54です。
 続く2組は、気象条件は1組よりやや風が強くなり風速4.4m/sの中でのレースとなりました。3年の主力、吉岡竜希(法3)がレース序盤から先頭を走る積極的な位置取りでレースが進みました。5000mを15分37秒で通過するとここからレースが動きます。吉岡は苦しくなり、徐々に順位を落としますが、ラスト1000mで再び息を吹き返し、目標である30着以内をクリアし、30分46秒31で28着でゴール致しました。もう一人は、2年の主力である門田(経営2)は、序盤は6番前後で落ち着いたレース運びをしていました。レースが動いた後半も粘り抜き、30分33秒08の22着という自己記録を約40秒更新する公式戦デビューを果たしました。2組終了時点で、2時間1分19秒44の合計タイムになり、20チーム中9位をキープ。全日本大学駅伝出場権が得られる7位との差は、18秒98と良い流れで着ています。
 続いて3組は、風が若干落ち着き1組と同じような条件に戻りました。期待のルーキー片川(経済1)の登場です。序盤2番手をキープする積極的な走りをみて、他大学のスタッフ、選手、マネージャーからも驚きの声が上がる走りを見せます。ラスト2000mからレースが動き、片川も対応します。29分27秒61の自己ベストをたたき出し、3組10着と大健闘の走りを見せました。もう一人の4年の長谷部(経済4)は、ハイペースの中、最初の1000mを2分53秒で前方7番手で通過すると、その後ペースを落とし、31分14秒98の39着でのゴールでした。調子は、チームでも4番手の力がありましたので、自信を持っての出走でしたが、今回も納得の走りが出来ませんでした。2年前の箱根駅伝予選会よりは粘ることが出来たのは収穫です。3組終了時点で、亜大の合計タイムは3時間2分2秒03で13位と順位を落としましたが、全日本大学駅伝出場権の7位とは1分53秒差と最終組の走り次第では、全日本大学駅伝出場が決まるタイム差で最終組を迎えました。
 最終組4組は、最もレベルの高い組になります。留学生は、過去最多の9名が出走。その他、各校のエースも集まります。亜大は、箱根駅伝学連選抜、マラソン亜大記録保持者の河村(法4)が登場です。練習では、竹井、片川の次のレベルの消化率でしたので、29分30秒前後の走りを期待していました。しかし、留学生のハイペースについていけずに、力を出し切れずに終わり、30分39秒86で39着に終わり、苦しい走りとなりました。また、練習量№1の2年の杉浦(法2)は、積極果敢に挑むも3000mで打ちあがり、我慢の走りとなりました。4組最下位の40着となりましたが、これからの良い経験になったと思います。
 最終的には、1組から4組のトータルタイムが4時間4分11秒13となり、チーム順位は19位と目標の15位以内は達成することが出来ませんでした。7位との差は6分23秒23、1位との差は7分31秒74となりました。順位は19位ですが、先頭との差、全日本大学駅伝出場権のとの差は、近年では最小タイム差となりました。また、他大学もそうですが、亜大も29分台の記録を持つ4年の倉淵、脇山、3年の佐藤、藤田、今回のメンバーより良い記録を持つ4年の脇山、2年の柿木らや箱根駅伝予選会での実績を持つ2年の中西、古川、もう一人の期待のルーキー1年の村吉始め、戦力であるべき選手がまだ、今回メンバーに選ばれていません。佐々木コーチ、田幸外部コーチ、パトリックランニングコーチと共に、着々と他のメンバーも強化されてきております。
 次なるチームの目標は、10月16日の箱根駅伝予選会突破になります。目標突破に向けて、今回のテーマである「積極的かつ浮かない走りとラストスパート!」の精度を上げることと、基礎体力の向上と勝負出来る強いランナーの育成に向けて、再度コーチ、学生スタッフとのサポート体制の強化と選手の目標の具体化、体現への具体的取組、コミュニケーション強化を図って参ります。現在もコロナ禍の中であり、ロードでの練習は出来ない状況です。日の出キャンパスを最大限に生かし、全員の知恵と行動力を活かし、これからの約3か月で出来ることをしっかりと行い、出来ないことを出来るようにして、パワーアップに努めていきます。箱根駅伝予選会に向けて、盤石の体制を整えていきます。引き続き、ご支援、ご声援の程よろしくお願い致します。
 
【1組2位の竹井主将のコメント】
・今回のレースでは、集団を抜け出した選手について行くことが出来ず、前半の4000m位集団を引く展開になりましたが、ラスト1100m、150m付近で仕掛け、競り勝つことが出来、組2着でゴール出来ました。思うようなレースが出来たこと、競り勝てたこと等は良い経験として、改善できることは今後の課題として、これからに活かしていきたいです。
 
【4組40位の杉浦樹選手のコメント】
・今回は初の公式戦ということで緊張したレースとなりました。私の組は、一回りも二回りも速い選手ばかりの組で、焦らず自分の力を出したかったのですが、最初からペースが速く、ついて行くことが出来なく悔しいと同時に、日本のトップ選手と一緒に走れたのは良い経験をさせて頂いたのでこの悔しさと経験を忘れずにこれからも精進していきたいと思います。
 
【3組39位の長谷部航選手のコメント】
今回最上級生としてチームを引っ張っていかなければならない中で、全く走れませんでした。周りとの実力の差とかではなく、1秒でも速く、1つでも順位を上げるという走りが出来なかったことが何より悔しかったです。時間は限られていますが箱根駅伝予選会で全く違う姿が見せられるように練習に励みます。
 
【2組22位の門田雄誠選手のコメント】
・応援して頂きありがとうございました。今日のレースは最初から攻めたレースが出来ましたが、きつい場面で粘る走りが出来なかったが最後まで諦めることなく力を出し切ることが出来ました。各大学の実力はとても高く、多くの刺激を受けることが出来ました。今日の悔しさを糧にこれからチームで箱根駅伝に向けて1日1日を大切に練習をしていきたいです。
 
【3組10位の片川祐大選手のコメント】
・今回の全日本大学駅伝選考会では3組を走らせて頂きました。結果としましては10着で29分27秒61と自己ベストを更新する走りが出来ました。今回のレースでは、積極的に前で走れたこと、公式戦でも自己ベストを更新する走りが出来たことは良かったと思います。しかし、レース中でのペースの変化に上手く対応しきれず後半伸びなかったのは課題でもあります。今季のチームの最大目標は箱根駅伝出場なので、夏に走りこんで力をつけて予選会で勝負できる準備をしていきます
 
【2組28位の吉岡竜希選手のコメント】
・今回は初めての全日本大学駅伝選考会出場でしたが、積極的にレースを進め、30着以内に入れたことは良かったです。それでも、後半は離され力の差を感じました。夏を乗り越えて力をつけて箱根駅伝予選会に挑みたいです。応援ありがとうございました。
 
【佐々木コーチのコメント】
・今回のメンバーが盤石の布陣ではない。これからもっとチーム力を上げて、箱根駅伝予選会突破に向けて強化します。
 
【田幸外部コーチのコメント】
・前半2組は、コーチとして、勝負を見ていて楽しませてもらった。後半2組が今後のチームの課題。総合15位から20位の結果は、想定内の結果。しかし、選手たちは、間違いなく力をつけてきている。これからもっと勝負できるチームにしていこう。勝負がかかる場面、特に3組、4組で緊張の中でも力を発揮できるかが今後の最大の課題。
 
【古口主務のコメント】
・同期だから、敢えて厳しく言うなら3組、4組の4年生がふがいなかった。1年~3年、竹井は、練習でやってきたことが発揮できたのに、なぜ発揮できなかったのか?ここを改善しないと箱根駅伝予選会突破は出来ない。4組の杉浦は、良い経験をした。これからに活かしてほしい。1組の竹井は良い流れを作ってくれた。1、2組、3組の片川の走りは、見ていて興奮したし、久しぶりに良いレースをしていて主務として、嬉しかったし、楽しかった。