国際関係学部

2021年12月取材

ホテル業界に入り、現場から全社の経営戦略まで、様々な経験を積む日々。
自分に合った業界&職種で手応えのある日々を送っています。

ホテル業界に入り、
現場から全社の経営戦略まで、
様々な経験を積む日々。
自分に合った業界&職種で
手応えのある日々を送っています。

東急株式会社(兼 株式会社THM)

池山真史

国際関係学部 多文化コミュニケーション学科
2015年度卒業

国際関係学部の多文化コミュニケーション学科一期生として亜細亜大学に入学した池山真史さん。卒業後は希望するホテル業界へと就職し、社会人生活6年が経とうとしています。現在の池山さんは、新たに2023年春に開業する東急100周年事業の一環である新規ホテル計画に携わっています。着実にキャリアを積み重ねている池山さんに、亜大での4年間と社会人生活について聞いてみました。

多文化コミュニケーション
学科を選んだわけ

もともとは航空業界に憧れを抱いていました。そのためには英語が必須だろうと考え、国際関係学部を選択。また、ちょうど多文化コミュニケーション学科が新たに設置されるタイミングでもあり、「一期生」という言葉にも惹かれて入学を決めました。

池山さんの亜大ハイライト

  1. キャリアセンターの指導を経て、希望するホテル業界へ
  2. 大学4年次に就職活動支援団体を自ら設立。後輩の就活支援に携わる
  3. 社会人一年目、ホテリエとしてスタート。大学での学びを生かす
  4. 経営戦略室を経て、イチからホテルを立ち上げるチームへ

キャリアセンターの指導を経て、
希望するホテル業界へ

What experiences helped you to grow?01

高校時代には海外への短期留学を経験し、さらに大学1年生の後期にはAUAP(アメリカ留学)でセントラルワシントン大学への5ヶ月間の留学と、海外での経験を着実に積んできた池山さん。振り返れば子どもの頃からずっと、世界を股にかける仕事に憧れていたといいます。3年生の夏から始めた就職活動では、当初CA(キャビンアテンダント)を希望し航空業界を目指していましたが、業界研究をしていくうちに、ホテル業界への興味を抱くようになりました。

「お客様の滞在期間のすべてに寄り添うことができるホテリエ*のサービス業務に大きな魅力を感じるようになりました。ホテルの特徴は、お客様がお支払いになる料金の対価が快適な『空間』と『時間』であること。そうした手元に残らない無形のサービスに期待を寄せていただける点も魅力的でした」

池山さんの就職活動を支えてくれたのは、亜細亜大学キャリアセンターでした。自己分析や履歴書の書き方を指導されたほか、他業界のインターンシップにもキャリアセンターを通して参加したそうです。中でも特にお世話になったキャリアカウンセラーがいたそうで「普段はとても優しい方なんですが、面接対策ではとても厳しくて……これ以上怖い人はいないのでは、と思えるほどでした。でもそのおかげで、本番の面接では余裕をもって臨むことができました。強い圧や厳しい指摘があったとしても、きちんと冷静に自分の思いを語る大切さに気づけたんです」

池山さんは自身が希望する企業のほとんどから採用通知を受け取りました。

* ホテリエ:ホテルで働く人

大学4年次に就職活動支援団体を自ら設立。 後輩の就活支援に携わる

What experiences helped you to grow?02

振り返ると、池山さんのバイタリティは在学中から発揮されていました。自身の就活が終わった直後に就職活動支援団体「学生就職委員会(SCC4)」を設立し、就活経験者の4年生を集めて、就活への不安を抱える3年生以下の学生たちの相談にのったりセミナーを行うようになりました。

「ちょうど新卒採用の解禁日が後ろ倒しに変更されたタイミングで、新たな就活の流れに関する情報が不足していました。そこで、とにかく自分が得てきた情報を後輩たちに共有することが大事だと考えたんです。実は卒業後もこの活動は続けていまして、ホテルなどのサービス業界を目指す後輩たちを支援しています。学生時代の僕がキャリアセンターの方々にお世話になったように、学生たちには大人のサポートも重要だと思います。卒業後の6年間で合計35人ほどの後輩(内定数は約80社)がホテル業界で希望する仕事に就いています。嬉しいことに、これを機に一緒に働くことになった後輩も数多くいるんです。今後も無理なく就活支援に携わっていければと考えています」

社会人一年生、ホテリエとしてスタート。
大学での学びを生かす

What experiences helped you to grow?03

2016年4月、社会人としてスタートを切った池山さん。入社した株式会社東急ホテルズでの配属先は渋谷エクセルホテル東急のフロント業務を行うレセプションでした。

「新入社員はまず現場で経験を積みます。ホテルでのアルバイト経験など一切なかったのですが、自分なりの理想とするサービスの形を目指し努力を重ねました。サービス業においては、仕事に慣れることはあっても、サービスを提供することに慣れてはいけないと考えています。お客様は一人ひとり異なるので、前に喜ばれたサービスが次のお客様に喜ばれるわけではありません。厳しいご意見をいただいた際には『なぜこのようなご意見をいただいたのか』と根源から考え、お客様のお気持ちを量り、最後には『あなたのようなスタッフがいるホテルに宿泊できて良かった』と思われる仕事ができるよう努めました。

入社当時は海外からのお客様がとにかく多かったそう。インドネシアからのお客様も多く、そんなときには亜細亜大学で上級まで学んだインドネシア語を英語と交えて接客し、たいへん喜ばれたといいます。

「さまざまな国からお客様を迎えました。中でも強く心に残っているのは、夜中にアナフィラキシーショックで体調を崩してしまった海外のお客様のこと。今まで発症したことのないアレルギー反応が出てしまったとのことで、すぐに救急病院の手配をしました。当時その場にいたのが私のみで新入社員の頃でしたから内心ドキドキしながらも、何を召し上がったのかをヒアリングし、症状などもすべて日本語と英語で書き出し、病院の診察時に言語の壁がないようにメモとしてお渡ししました。さらに帰りの心配がないように私の名刺を渡すなど、異国の地で起きた不測の事態による不安への払拭を心がけました。そのお客様からは後日『このホテルは非常に良いホテルだ。また来るよ』と言ってもらえて本当に嬉しかったですね」

池山さんの語学力は、亜細亜大学でのさまざまな学習機会で培われました。1年次に参加したAUAPをはじめ、帰国後も多くの留学生と一緒に学んだ「ビジネス・イングリッシュ」、すべて英語で行われる学科の「専門ゼミ(社会言語学)」などを通して、英語の感覚を維持することができたといいます。

「亜細亜大学には多くの地域からの留学生がいて、そこでプライベートな交流ができたことも良かったなと感じています。さまざまな国からの留学生が集う留学生別科の友人たちとは英語で交流していましたし、中には卒業後、お互い同じホテル業界で働いていて今でも情報交換する先輩もいます。そういう仲間を得ることができたのは何よりの収穫です」

英語だけではありません。多文化コミュニケーション学科で1年次に必須となる「地域言語」で選択したインドネシア語は2年次以降も学び続け、インドネシア語技能検定試験D級を取得するまでにいたりました。

「入学当時からめまぐるしく発展するASEAN諸国のニュースに注目していたんです。将来、インドネシアを学んだことが自分の強みになるかもしれない、という可能性を感じました」

経営戦略室を経て、
イチからホテルを立ち上げるチームへ

What experiences helped you to grow?04

渋谷エクセルホテル東急のレセプションを2年半経験後、池山さんは本社の経営戦略室へと異動に。そこで全国各地に展開しているホテルの経営戦略に携わるようになります。

「複数のホテルを俯瞰する立場になると、現場とは異なる切り口で物事を捉えられるようになりました。社長を始めとした経営層や各ホテルの総支配人の思考を間近で見ることができ、非常に勉強になりました」

いま池山さんが所属する東急グループのホテル経営会社である株式会社THMの経営企画部では、新宿に誕生する「東急歌舞伎町タワー」に入居・開業する2つのブランドのホテルの立ち上げに関わっています(2023年春開業予定)。「ホテルをつくる仕事」を目指して現職に就いた池山さんは今、「未来に残る仕事」のため、日々挑戦と活力に満ちた毎日を送っています。

池山さんに後輩に伝えたいことを聞いてみました。

「コロナ禍で大学生活も就職活動もリアルが減って、オンラインが増えていますよね。リアルに会うことでこれまで当たり前に伝えられていたことが、伝えにくい時代になっていると思います。でも、そんな時代であったとしても他に負けない強みを獲得して、就活も卒業後も胸をはって自分をアピールしてほしいと思います。亜細亜大学の一番の魅力は一人ひとりの個性が育まれ、それを互いが認めあえる土壌があることです。学生の“個性値を伸ばす”チャンスがいくつもあるので、それをぜひ活用していろんなことに挑戦してください」

Q今後の目標を教えてください。

総支配人になって、目指すことを実現できるチームを作り上げたいです。社会人になって6年が経ちましたが、職場ではまだ一番若手です。これまでバスケットボールチームやサークルなどでキャプテンやリーダーを長く担ってきた経験を生かして、社会人としてチームを牽引する立場にもトライしてみたいと思っています。

Q受験生へのメッセージを
お願いします。

もともと自分は大学の偏差値しか見ていない高校生でした。現役での受験に失敗し、浪人を経て「自分が将来に向けて学びたいことを得られるのはここだ」と思えた亜細亜大学に入学しました。大学選びは自分の将来のために何を経験したいか、学びたいかそれをきちんと見極めて決めてほしいと思います。多文化コミュニケーション学科では、物事をさまざまな角度で見ること、そしていろいろな文化的背景をもった考え方があることを理解する大切さを学びました。仕事をするうえでの必要な専門知識やスキルは、入社してからでも身につきます。大学ではこうした本質を見抜く力をしっかり育み、自分のものにしてください!