国際関係学部

2021年12月取材

コロナ禍でも挑戦をやめず、学び続ける。
教職課程を履修しながら、途上国支援の道を模索しています。

コロナ禍でも挑戦をやめず、
学び続ける。
教職課程を履修しながら、
途上国支援の道を模索しています。

2019年度入学

井上龍弥

国際関係学部 国際関係学科 3年

大学生活にも慣れ、2年生への進学を控えていた頃、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、留学や課外活動の中止など、想定外の行動制限を余儀なくされた井上君。2021年現在も先行きが見通せない中、それでも井上君は途上国での起業と学校運営という夢の実現に向けて「今自分にできること」に集中して挑戦を続けています。進路を決めた背景には、亜細亜大学での3年間で出会った先生方との交流やさまざまな経験があったそうです。井上君の大学生活を見てみましょう。

国際関係学部
国際関係学科を選んだワケ

卒業後は海外で働いてみたいと思っていたため国際関係学部を選びました。亜細亜大学アメリカプログラム(AUAP)でアメリカへの留学がかなえられる点も、入学の決め手となりました。

井上君の亜大ハイライト

  1. 「出会いの広場」で先輩や同級生との輪を広げる。高校生に大学の魅力を伝える活動にも挑戦
  2. 大学の授業をフル活用して英語を学ぶ・使う
  3. 教職課程で学んだことが、自分の糧となる
  4. 異文化交流で広がった視野。英語、中国語に加えてスワヒリ語を学びはじめる

「出会いの広場」で先輩や同級生との輪を広げる。
高校生に大学の魅力を伝える活動にも挑戦

How was your 1st year?1〜3

2019年4月に入学した井上君にとって、入学後初めてのイベントは2泊3日で行われた新入生研修会「出会いの広場」でした。

「初対面の人たちと3日間過ごすことに最初は抵抗がありました。でも、補助学生として参加していた国際関係学科の先輩が、大学生活の心構えや授業、サークルのこと、一日の過ごし方まで教えてくださり、具体的に大学生活をイメージできるようになりました。先輩たちが企画した交流イベントも盛りだくさんで、一気に友達ができました。この先輩や同級生とのつながりは今でも続いています。『出会いの広場』は、僕の大学生活をより良い方向に導いてくれた思い出深いイベントです」

その後、井上君は「出会いの広場の先輩にしてもらったことを自分が後輩に」という思いで、2年次、3年次と連続して補助学生を務めました。教わったり・教えたり、タテとヨコのつながりをもって人と交流を続けることを通して、自分自身の成長も実感することができたといいます。

1年生の終わりには、「出会いの広場」で出会った先輩に勧められ、学生の自治組織である学友会の「国際文化局」に加入。亜細亜大学に在籍する留学生との交流イベントや、夏季休暇を利用した海外研修の企画を担う立場になりました。さらに井上君は、高校生に亜細亜大学の魅力を発信する「キャンパスコンシェルジュ」のスタッフとしての活動にも参加します。

キャンパスコンシェルジュの主な仕事は、大学が実施するオープンキャンパスの運営です。
案内誘導やキャンパスツアー、カフェトーク、個別相談、受付などオープンキャンパスに関するさまざまなことに携わります。亜細亜大学でキャンパスコンシェルジュに登録する学生は約100人。井上君はスタッフ業務を経て、3年に進級した年に彼らをまとめるリーダーに就任しました。イベントの企画立案、スタッフのスケジュール調整、当日の進行管理、スタッフ配備など数多くの業務を担いました。

「オープンキャンパスといってもコロナ禍真っただ中で、前例のない対応が求められる苦しい局面もありました」とイレギュラーな状況下でかじ取りを担うリーダーとしての苦労も滲ませた井上君ですが、持ち前の行動力と丁寧な仕事でスタッフたちの協力を得ながら難所を乗り越えました。

大学の授業をフル活用して
英語を学ぶ・使う

How was your 1st & 2nd year?1~2

井上君は2年次の春学期に約5ヶ月間の亜細亜大学アメリカプログラム(AUAP)を利用してアメリカに留学予定でしたが、コロナ禍の影響により渡航中止に。代替プログラムとしてオンライン留学「AUAPオンライン」が新設され、申し込みました。実は、ギリギリまで受講を迷っていたそうです。

「当時は英語に自信がなかったですし、周りの友達には受講しないと言う人もいたので迷ってしまって……。でも『挑戦しなかったことを後悔したくない』と意識を切り替えて受講を決意しました。結果としては挑戦して良かったと感じています。僕の不慣れな英語でも最後までしっかりと耳を傾けてくれた現地ウェスタンワシントン大学の先生と学生には、“自分の言葉で自分の思いを伝える大切さ”を学びました」

授業では毎回、現地の学生との積極的な意見交換が行われます。最初は授業についていくのが精一杯だった井上君ですが、先生と学生たちの丁寧なサポートによって英語に対する苦手意識を克服できたといいます。なかでも印象に残っているのは、現地学生と日常会話を楽しめたことだそう。

「これは授業課題でもあったのですが、お互いの文化や家族、趣味をテーマに会話のキャッチボールをしました。現地の習慣やコミュニケーションのあり方など、オンライン上とはいえ直接交流できたからこそ異文化に触れる実感を得ました。現地の学生とより仲良くなれたのも嬉しかったです」と振り返ります。

一方、私生活では銀座にできた大型服飾店のオープニングスタッフとして働き始めます。

「銀座であれば海外のお客様もいらっしゃるだろうし、日本にいながら英語を学べるチャンスだと思ってアルバイトに応募しました。苦労もありましたが、海外のお客様への接客にも積極的にチャレンジしました。努力を評価いただき、今では学生アルバイトを主導する立場にまで成長することができました」

実はアルバイトで地道に貯めたお金で、3年次の春休みにイギリス・ケンブリッジへの私費留学を目指している井上君。学科を問わず履修できる全学共通科目の「英語コミュニケーション」の授業など、大学の講義をフルに活用して語学力に磨きをかけています。コロナ禍でも夢の実現に向けてできることから一歩一歩前進中です。

教職課程で学んだことが、
自分の糧となることを実感。

How was your 2nd & 3rd year?2~3

井上君は中学校の社会科、高校の公民科を教えることができる教職課程も履修中です。1年次に受講する「教職入門」の授業を経て、介護福祉施設での就労体験や特別支援学校での実習も経験しました。その中で「特別支援教育概論」の授業を受け持つ先生に、大きな刺激を受けたといいます。

「手話パフォーマーとして活動しつつ、ろう教育の啓もう活動に力を注ぐ著名な先生です。ささいな相談事にも親身に耳を傾けてくださる先生で、人とのつながりをとても大切にされています。尊敬できる先生に出会えたことは幸運だと思っています。また、この先生が受け持つ全学共通科目『手話入門』の実践的な学習では、さまざまな学びを得ることができたと感じています。特別支援学校の実習時に手話を使った際、生徒たちの喜ぶ姿を目にした時は、習っておいて良かったと思いました」

井上君の夢である途上国支援の事業でも、教職課程で培ったスキルを活かしたいと考えています。

異文化交流で広がった視野。
英語、中国語に加えてスワヒリ語を学びはじめる

How was your 3rd year?3

3年次に履修した「実践国際開発論」の授業は、井上君の将来に直結する内容だったそうです。

「日々の授業はもちろんですが、国際協力・援助を行う独立行政法人国際協力機構(JICA)でのオンライン研修に、夏季休暇を使って参加できたのはとても良かったです。研修までの事前発表や、応募書類の作成に苦戦したものの、研修では貧困や教育、農業などをテーマに、他大学の学生や院生とディスカッションを重ねながら、議題を掘り下げ、専門的に学ぶことができたのは、とても有意義でした。異なる分野を学んできた方々と意見を交換することで視野も広がりましたし、たどり着く答えも洗練された気がします。これは新たな発見でした」

さらに井上君は、英語、地域言語で選択した中国語に加えて、新たな言語習得にも挑戦中です。

3年次の春学期に履修した「アフリカ開発論」の先生のアドバイスで、他大学が実施する公開講座でスワヒリ語の勉強を始めました。タンザニアやケニアの現地情報を発信する日本人活動家のウェブサイトを見て、彼らの活動が情報発信に留まらず、自身が現地で起業することで雇用を生み出し、経済的な発展に貢献されている姿に憧れを抱くようになったといいます。

「僕なら何ができるだろうと考えた時、起業して事業が軌道にのれば、教職課程で学んだことを生かして教育の普及にも携わることができるのではと思ったんです。まだ海外渡航が難しい状況ですが、日常が戻ったらすぐに行動に移せるように、自己研鑽を続けていきます」

現在、井上君は所属するゼミナールで「東アフリカにおけるBOPビジネスの可能性と課題」をテーマに研究に取り組んでいます。夢の実現に向け、専門知識の修得と経験を積む努力を惜しまない井上君。大学での出会いや学びは将来の糧となるはずです。

Q今後の目標を教えてください。

まずはJICAの海外協力隊に応募し、途上国支援の海外協力隊に参加したいです。並行して外務省在外公館派遣員制度への応募も検討中です。コロナ禍で探り探りではありますが、現地で経験を積むことを大切に、夢を形にしていきます。

Q受験生へのメッセージを
お願いします。

コロナ禍で僕たちの大学生活の半分以上はオンラインとなりました。それでも、自分から積極的に動いたことで多くの出会いや経験、知識を得ることができました。行動することでしか得られない結果があると日々実感しています。だからこそ、普段から「迷ったらやってみる」を心がけてみてください。亜細亜大学には相談や疑問に親身に応えてくれる先輩や先生、職員がたくさんいます。できることが限られる環境であっても、挑戦できるチャンスをぜひ探してみてください。