

スポーツインストラクターへの憧れをきっかけに、スポーツホスピタリティ・ビジネスコースの一期生となった町田さん。1年次は、経営学や会計学といったビジネスの基礎を学びながら、スポーツビジネスに関する知識も養います。最初はビジネスに特化した授業の中で、このコースでよかったのか迷う気持ちもありましたが、厳しくも尊敬できるゼミの先生の指導を受けるうちに、前向きな気持ちに。
2年次にはロサンゼルスへの短期語学留学、ミスコンへの挑戦、15000字を超えるゼミのレポート提出を経て、さらに自信がついてきました。充実した大学生活真っ只中、彼女の2年間の軌跡をたどってみましょう。
幼稚園の頃から器械体操を学んでいて、その後もソフトボールやダンスなど、とにかく身体を動かすことが大好きで、将来はスポーツに関わる仕事がしたいとずっと思っていました。その一方で英語をもっと使えるようになりたいという思いもあり、両方じっくり学べる4年間の大学生活を選びました。
2016年4月に新しく誕生した、ホスピタリティ・マネジメント学科のスポーツホスピタリティ・ビジネスコースは、欧米で研究が進むスポーツマネジメントを専門的に学べる先進的なコース。“スポーツ”というキーワードに惹かれて入学した町田さんですが、先輩がいない一期生ということで不安に感じることもありました。それを払拭してくれたのが、入学直後に3日間かけて学内で行われた新入生オリエンテーションの「出会いの広場」です。
「出会いの広場では同じ学部の人たちと一緒にさまざまなことを行うのですが、中でも印象に残っているのがジュニア・アチーブメント日本のシミュレーションプログラム『MESE(ミース)』にトライしたことです。これは数人のグループで会社設立を仮想し、価格や生産量などを決めていくことで、経営を実体験で学べる、ゲームのようなプログラム。入学してすぐは友達ができるかどうかとにかく不安だったんですけど、このプログラムを通して初対面の友達と話す機会がたくさんあって緊張がやわらぎました。最初のきっかけとして、とても印象深かったですね」
出会いの広場を通じて経営学部の他学科、他コースの知り合いもできて、順調に大学生活をスタートさせることができました。
スポーツインストラクターへの憧れもあって入学した町田さんですが、スポーツホスピタリティ・ビジネスコースはスポーツマネジメントが主軸のコースなので、実際に専門学校で行われるような、インストラクターになるための実践的な授業はありません。
「経営学や会計学など経営学部としての必修科目があるわけですが、最初はこれらの知識が今後どのように生かされるのかイメージできず、戸惑うこともありました。でも、後期に入ってスポーツビジネスに特化したゼミの先生の指導を受けるうちに、その迷いは吹っ切れるようになったんです。私が想像していたよりもスポーツの領域は広く、さまざまな仕事があるのだということを知りました。先生はスポーツビジネス業界で長いキャリアを持つ方ですが、ゼミの生徒たちに対して『先生と生徒という関係よりも、部下を育てる思いで教えている』とよく言ってくれるんです。それが心にとても響いて、厳しくても頑張れるようになりました」
ゼミでは「今まで勉強してきたことのないような知識を習得できている」と実感している町田さん。2年次には自身でテーマを決め、15000字に及ぶレポートをまとめ上げました。テーマは大好きな「フィギュアスケート」。日本のフィギュアスケートが抱える課題を日米の比較から導き出しました。
「実際にフィギュアスケートにまつわる著書をお持ちのスポーツライターさんに現場の話を伺うため、愛媛まで出向いて取材もしました。2年次にして卒論並みのパワーで、各自、研究テーマを掘り下げて調査・考察したことや、その過程で学んだこともたくさんあります」
町田さんは、もともと好きな英語の勉強も学内外で積極的に行っています。中でも「英語で学ぶホスピタリティビジネス」の授業では、機内アナウンスをみんなの前で実際に行うなど、とても実践的な内容がスキルアップに役立ったと振り返ります。
「授業では印象力をアップするという観点から、先生のアドバイスを聞くことができて、とても有意義でした。ホスピタリティという分野で話される英語は日常会話とは違うということも実感し、さらに丁寧な英語力を身につけていきたいと思うようになりました」
必修科目である「スポーツ研修」も、学ぶことが多かった実践的な授業のひとつです。町田さんは都内のパーソナルスポーツジムで研修を行いました。
「実は、大学入学後にスポーツジムでインストラクターのアルバイトを始めて、今も行っています。でも、アルバイトで学ぶことと実際の研修で学ぶことには差がありますし、研修で学んだことを報告書にまとめ、授業で発表することで、自分の行っていることをより客観的に考えられるようになりました」
行動派の町田さんは、2年次には単身でロサンゼルスの語学学校への短期留学へ。学内の留学プログラムではなく、知り合いの留学経験者からのアドバイスを元に、自分自身で留学先を決めました。母国語を禁止された厳しい環境で英語力を磨きながら、ホームステイで現地の生活を体験することによって、さらに英語が好きになったといいます。
また、2年の秋にはアジア祭実行委員会が主催する「亜細亜大学ミスコンテスト」に友達の推薦で出場し、ファイナリストに。ファッションショーやストーリー演技のためにリハーサルを重ねるなど最後まで頑張りぬきました。
「授業の課題提出と重なって、本当に大変でしたが、友達がとても協力してくれて頑張ることができました。サークルに入っていないので学内の友達は経営学部中心だったのですが、ミスコンを通じて、他学部の友人がたくさんできて嬉しかったです。コンテスト当日は両親も応援に駆けつけてくれました」
大学に入ってからいろいろなことを学ぶうちに、自分の視野がとても広がったことを感じています。将来の進路については、まずはスポーツなど一つの分野に限定するのではなく、さまざまな可能性を追求していきたいです。英語もスポーツも好きなことはずっと追求していきながら、両方とも何らかの形で関われていけたらいいなと思っています。
ホスピタリティ・マネジメント学科は、将来をしっかりと考えられるような学科だと思います。専門領域なので、たくさん勉強しなくてはいけないことがありますが、そのぶん、しっかりとした将来を実現できるのではないかなと思い、私も頑張っています。スポーツホスピタリティ・ビジネスコースは「スポーツが好き」という思いさえあれば、きっと何かやりたいことが見つけられるはず。ホスピの先輩はみんなとても優しいので、悩んだら相談に乗ってくれますよ!