
入学当初から「将来は旅行関係の仕事がしたい」と考えていた米山君は、国内自転車旅行、フランス、カンボジア、イタリアへの海外旅行など、各地へ出かけ見聞を広めてきました。また、旅行関係のアルバイトやインターンシップなど、さまざまな実地経験を積んできました。好きなことを「学び」に変え、成長を続けた米山君の4年間を紹介します。
旅行が好きだったので、トラベルビジネスについて学ぶことができるホスピタリティ・マネジメント学科に興味を持ちました。背中を押してくれたのは、オープンキャンパスで出会ったホスピタリティ・マネジメント学科の先輩です。バイタリティあふれる先輩に憧れ、志望しました。
子どもの頃から、毎年欠かさず、家族旅行に連れて行ってもらっていた米山君にとって、旅行関係の仕事に興味を持つのはごく自然なことだったかもしれません。旅先の旅館やホテルでの接客が、子どもながらに印象に残っていたことが、いつの間にか ”将来の夢” に結びつき、トラベルビジネスに興味をもつきっかけへとつながってゆきました。
「将来は旅行関係の仕事に就きたいな…」という気持ちを胸に、亜細亜大学のオープンキャンパスに参加した米山君は、一人の先輩と出会います。その先輩は、ホスピタリティ・マネジメント学科のIさんでした。
「とても面倒見の良い先輩で、『自分もこんな先輩になりたい』と強く思ったのを覚えています。亜細亜大学のオープンキャンパスには合計2回参加したのですが、2回目はIさんに会うために行ったようなものです。先輩の話をじっくり聞いて、亜細亜大学のAO入試を受けることを決めました」。
米山君は、「先輩のようになりたい」という思いを忘れず、入学後、オープンキャンパスのキャンパスコンシェルジュを4年間務めました。実際に自分が案内した学生から、後日「オープンキャンパスではお世話になりました!」と声をかけられることもあるのだとか。
「今、先輩の気持ちが少しだけわかります。自分が頑張って説明した相手が無事入学しているのも嬉しいし、声をかけてくれるのも嬉しいですね」。
米山君は、東日本大震災が起きた年に入学しました。その6月にはホスピタリティ・マネジメント学科の有志が集まり、バス2台に分乗して被災地復興支援のボランティアに向かいました。そこで目の当たりにした惨状は予想をはるかに上回るもので、「実際に足を運んでみなければわからないことがたくさんある」と強く実感したといいます。
旅行業界への就職を念頭に置いていた米山君は、1年次に「トラベル実務論」でお世話になった教授のゼミに入り、さまざまな地域への旅行体験を生かしながら、ホテルの研修、航空会社のグランドスタッフ、地域の観光案内所でのインターンシップなど、さらに経験を積み重ねます。2年次には「加賀市観光フィールド大学」に参加。これは、加賀市が石川県内外の大学生向けに、市内全域をキャンパスと見立てて体験授業を泊まりがけで実施するという試みでした。
「加賀市は温泉もある歴史的な美しい観光地ですが、最近は観光客の高齢化が進み、若いお客さんが減ってくるなどの問題を抱えていました。この問題の解決施策を考えていた時に、旅行業と各地域の関わりというのは、とても大切なことなのだと肌で感じました」。
旅行関係の活動だけではありません。2年生の時に、ホスピタリティ・マネジメント学科同期の有志が集まって、キャンパス内での模擬挙式を実施したのも大きな経験となりました。
「2回目に訪れたオープンキャンパスは、アジア祭と同時開催でした。そこで偶然、ホスピタリティ・マネジメント学科の先輩たちが主催する模擬挙式 “ホスピタリティ・ウェディング” を見ることができました。結婚式を目にしたのはその時が初めてだったのですが、凄く感動的で……いつか自分もあんな企画ができたらいいなと思っていました。そう思って見ていた同級生も多かったようで、2年生の時に有志で集まり、亜細亜大学卒業生のカップルの模擬挙式を行うことができました。ちなみに、今年、そのカップルにお子さんが生まれたんです。模擬挙式後も、そうやってつながっていられるというのも嬉しいですね」。
このように授業以外の活動にも積極的な米山君は、部活動にも積極的に取り組んできました。1年次からバドミントン部に所属して広報を担当。レギュラーの座を獲得するため、ひたむきに努力を重ねてきました。
「現役最後のリーグ戦でやっとレギュラーになることができたのは、本当に嬉しかったです。1年生の頃は実力が全く追い付いていなかったのですが、それでもあきらめず努力してきて本当に良かったと思います」。
勉強も部活も大好きな旅行も、すべて全力投球で活動してきた米山君。3年生の時には、世界遺産を含む海外旅行研修が義務付けられている「トラベル研修II」で、初めての海外旅行を経験します。行き先はフランスを選びました。
「初めて海外に行くのなら、絶対フランスに行きたいと思っていました。毎年、人口を上回る旅行客が訪れる“世界一の観光大国”のフランスを、実際に自分の目で観てみたかったんです。5泊7日の強行スケジュールでしたが、モン・サン・ミッシェルも、パリにある世界遺産もすべて見て回りました」。
帰国後は旅行の成果をレポートにまとめて授業で発表。この旅行が、旅行会社への就職を、より一層強く志望するきっかけとなりました。 「フランスは確かに素晴らしい国で、世界中から観光客を惹きつけるだけの魅力がたくさんあると感じました。それと同時に『日本もフランスに負けていない』とも強く思いました。日本には京都をはじめ美しい土地があり、美味しい食文化があり、優れたおもてなしの文化があります。世界中からたくさんの人たちが日本を訪れて、日本の良さを実感してもらえるような仕事がしたいと思っています」。
大学卒業後は“日本最初の旅行会社”で働き始めることが決まった米山くん。今は、大好きな旅行業界への夢がいっそう膨らんでいます。
日本の観光産業は、2020年のオリンピックに向けて、海外からたくさんのお客様を誘致できるように準備を進めています。数年後、自分が少しでもオリンピックやその周辺の仕事に貢献できるようなプロジェクトに関わることができるように頑張りたいと思っています。
僕にとって亜細亜大学は、さまざまなことにチャレンジできる理想的な環境でした。振り返ってみると、オープンキャンパスで大学の先輩に話を聞き、実際に授業を見聞きし、キャンパスを歩いて自分自身で大学を体感したことで、「ここで勉強したい」という思いが強くなりました。ぜひみなさんには、大学名などで先入観を持つことなく、気になる大学には実際に足を運んで、自分の意志で進む道を決めてほしいと思います。